プログラム一覧
共進化実現プログラム
SciREX事業では、国の具体的な政策課題に基づいて、政策担当者と研究者とが対話をしながら研究課題を設定し、共に研究を進める「共進化実現プログラム」を実施しています。研究者の学術的関心のみに基づく研究ではなく、また行政官が行う委託調査でもない、両者が課題設定の段階から一緒に取り組むという、EBPM(エビデンスに基づく政策形成)の新しい実践です。
共進化実現プログラム第Iフェーズ(2019年4月~2021年3月)
第Iフェーズ(当時の名称は「共進化実現プロジェクト」)では、以下9件のプロジェクトを実施しました。
- 研究生産性に与える要因とメカニズムの探求のための定量分析:論文生産性を指標とした競争的資金と組織特性の影響分析
2019年4月-2021年3月、代表者:江藤 学(一橋大学イノベーション研究センター 教授)
- 研究力向上に向けた新たな測定指標の開発:各研究文化に適合した分野別指標と組織・ネットワークの機能指標
2019年4月-2021年3月、代表者:林 隆之(政策研究大学院大学 教授)
- イノベーション創出の基盤強化のためのメカニズム分析:SPIASを活用して
2019年4月-2021年3月、代表者:池内 健太(政策研究大学院大学SciREX センター 特任フェロー)
- 新興・融合科学領域における「予見・分析手法」の検討と人的ネットワークの形成
2019年4月-2021年3月、代表者:有本 建男(政策研究大学院大学 客員教授)
- イノベーション・エコシステムの構成要件に関する調査・分析
2019年4月-2021年3月、代表者:永田 晃也(九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター センター長/教授)
- 医療分野の特性に合った基礎研究・応用研究・実用のイノベーションエコシステム構築に資する調査研究
2019年4月-2021年3月、代表者:隅蔵 康一(政策研究大学院大学 教授)
- 大学等における人材育成活動による、新興国における宇宙技術の開発・利用への貢献に関する国内枠組みの検討・分析
2019年4月-2021年3月、代表者:城山 英明(東京大学公共政策大学院 教授)
- 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の歴史・現状・未来像に関する研究:政府と民間の関係に焦点を当てて
2019年4月-2021年3月、代表者:渡邉 浩崇(大阪大学COデザインセンター 特任准教授)
- 地震分野の研究成果の実効的な活用・社会実装方策に関する分析
2019年4月-2021年3月、代表者:森川 想(政策研究大学院大学SciREX センター 特任フェロー)
共進化実現プログラム第IIフェーズ(2021年6月~2023年3月)
第IIフェーズでは、課題が明確になっているものについては共進化実現ステージ(研究期間:原則2年)として、また課題設定を共に行っていくもの等については共進化準備ステージ(研究期間:原則1年)として合計16件のプロジェクトを実施しました。
共進化実現ステージ
- 研究開発プログラムの開発・評価に資するエビデンス構築の研究
2021年6月-2023年3月、代表者:林 隆之 (政策研究大学院大学 教授)
- レジリエントな産学連携とイノベーション・システムのためのエビデンスの収集と分析
2021年6月-2023年3月、代表者:隅藏 康一 (政策研究大学院大学 教授)
- 科学技術・イノベーション政策の経済社会効果分析の政策形成プロセスへの実装
2021年6月-2023年3月、代表者:池内 健太 (政策研究大学院大学 SciREXセンター 特任フェロー)
- 我が国の大学等による宇宙分野の人材育成支援活動のための国内枠組みと展開可能性
2021年6月-2023年3月、代表者:Verspieren Quentin (東京大学 特任講師)
- 我が国の宇宙デブリ関連の国際ルール形成・標準化のための官民連携に関する研究
2021年6月-2023年3月、代表者:鈴木 一人 (東京大学 教授)
- 自然科学と文化芸術、人文学・社会科学の多様な連携の社会的価値の可視化と実践的手法
2022年4月-2023年3月、代表者:城山 英明 (東京大学公共政策大学院 教授)※2022年度は共進化準備ステージから移行
- 「将来社会」を見据えた研究開発戦略の策定における官・学の共創
2021年6月-2023年3月、代表者:平川 秀幸 (大阪大学 教授)
- 児童生徒の心と体の健康の保持増進に向けた教育データの活用
2021年6月-2023年3月、代表者:川上 浩司 (京都大学 教授)
- イノベーション・エコシステムのハブ拠点が有する自立性・持続可能性の要件に関する調査研究
2021年6月-2023年3月、代表者:永田 晃也 (九州大学 教授)
- 新型コロナウイルス感染症による暮らしへの影響分析-オントロジー工学による接近
2022年4月-2023年3月、代表者:諸賀 加奈 (九州大学 客員助教)※2022年度は共進化準備ステージから移行
- 博士等に関する情報基盤の充実・強化及び人材政策と大学院教育の改革に向けた事例研究
2021年6月-2023年3月、代表者:須藤 憲司(NISTEP 総務研究官、2022年4月より) 星野 利彦 (NISTEP 総括上席研究官、2021年6月-2022年3月)
- 研究業績の評価に基づく資源配分効果の動態的特性分析のための基礎研究
2021年6月-2022年3月、代表者:大山 達雄 (政策研究大学院大学 名誉教授)
- 自然科学と芸術、人文学・社会科学の多様な連携形態の掘り起こしとインセンティブ・アウトカムの可視化
2021年6月-2022年3月、代表者:城山 英明 (東京大学 教授)※2022年度は共進化実現ステージへ移行
- 人文学・社会科学と自然科学の連携活動・インセンティブ・アウトカムの可視化-九州大学と東京大学の研究者実態調査
2021年6月-2022年3月、代表者:小林 俊哉 (九州大学 准教授)※2022年度は共進化実現ステージプロジェクト「自然科学と文化芸術、人文学・社会科学の多様な連携の社会的価値の可視化と実践的手法」の一部として継続
- 産学連携・地域連携活動に積極的に取り組む研究者のインセンティブ構造に関する研究
2021年6月-2022年3月、代表者:鈴木 千賀 (九州大学 助教)
- 新型コロナウイルス感染症による暮らしへの影響についての実証分析―オントロジー工学及び経済分析からの接近―
2021年6月-2022年3月、代表者:諸賀 加奈 (九州大学 助教)※2022年度は共進化実現ステージへ移行
共進化実現プログラム第IIIフェーズ(2023年10月~)
第IIIフェーズでは、合計7件のプロジェクトを実施しています。
- 研究支援の基盤構築(研究機関・研究設備・人材等)のための調査・分析
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:隅蔵康一(政策研究大学院大学 教授)
- バイオエコノミーを目指したバイオものづくりの推進:政策課題の可視化と制度設計
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:松尾真紀子(東京大学 特任准教授)
- 我が国の宇宙活動の長期持続可能性を確保するための宇宙状況把握(SSA)に係る政策研究
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:鈴木一人(東京大学 教授)
- 我が国の人文学・社会科学の国際的な研究成果に関するモニタリング指標の調査分析
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:軽部大(一橋大 教授)
- ミッション誘発型のSTI政策及び研究開発戦略の検討プロセスの客観的な手法開発
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:平川秀幸(大阪大学 教授)、木見田康治(東京大学 特任講師)
- 科学技術政策における博士号を保有する人材活用に関する調査研究
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:祐野恵(京都大学 特定講師)
- 安定性と流動性を両立したキャリアパスの仕組みについての定量・定性的研究
2023年10月-2026年3月(予定)、代表者:安田聡子(九州大学 教授)、宮川剛(藤田医科大学 教授)
参考情報
・第IIフェーズ成果報告会(2023年6月開催)の様子は以下の記事よりご覧いただけます。
- 行政官と研究者が共に政策課題の解決に挑戦した2年間の成果報告会【前編】(SciREX Quarterly Vol.22より)
行政官と研究者が共に政策課題の解決に挑戦した2年間の成果報告会【後編】(SciREX Quarterly Vol.23より)
・プログラムの変遷についてはこちらをご覧ください。第IIIフェーズ開始にあたり、プログラム運営・評価側がこれまでの内容を振り返りました。
- 座談会「共進化実現プログラム(第IIIフェーズ)開始にあたって」(小林信一×小野山吾郎×安藤二香)(SciREX Quarterly Vol.22より)
SciREX政策リエゾンインタビュー「共進化実現プログラムの仕掛け人に聞く STI政策におけるSciREX事業のレガシーとは?」(大臣官房人事課 中澤恵太企画官)(SciREX Quarterly Vol.23より)
RISTEXプログラム
SciREX事業の一環として、科学技術振興機構社会技術研究開発センター(JST-RISTEX)が研究開発プロジェクトを公募し、プログラム総括のマネジメントの下に推進しています。
過去のプログラム
重点課題に基づく研究プロジェクト
第5期科学技術基本計画で提示された課題に対して、拠点が連携して取り組みました。
- 経済社会的効果測定指標の開発
2016年4月-2019年3月、代表者:黒田 昌裕(慶応義塾大学 名誉教授)
- イノベーションシステムを推進する 公的研究機関の制度的課題の特定と改善
2016年4月-2019年3月、代表者:林隆之(政策研究大学院大学 教授)
- 国家的課題に対応した戦略的政策シナリオ及びその作成手法の開発
2016年4月-2019年3月、代表者:角南 篤(政策研究大学院大学副学長・教授/SciREXセンターPM(政策デザイン領域))
- 政策形成プロセスの改善手法の開発
2016年4月-2019年3月、代表者:森田 朗(政策研究大学院大学 客員教授/国立社会保障・人口問題研究所 所長)
- 政策のモニタリングと改善のための指標開発
2016年4月-2019年3月、代表者:有本 建男(政策研究大学院大学 教授)
- 科学技術イノベーションと社会に関する測定(サブプロジェクト)
2016年4月-2019年3月、代表者:有本 建男(政策研究大学院大学 教授)
- イノベーション創出に向けた産学官連携:知識マネジメントと制度設計
2016年4月-2019年3月、代表者:城山 英明(東京大学公共政策大学院 教授)
- 地域イノベーションに資する事例研究と政策支援システムの開発
2016年4月-2019年3月、代表者:永田 晃也(九州大学経済学研究院 教授/科学技術イノベーション政策教育研究 センター長)
- 自治体の持つ学校健診情報の可視化とその利用に向けての基盤構築
2016年4月-2019年3月、代表者:川上 浩司(京都大学大学院医学研究科 教授)
- 新しい科学技術の社会的課題検討のための政策立案支援システムの構築
2016年4月-2019年3月、代表者:平川 秀幸(大阪大学COデザインセンター教授)