自然科学と芸術、人文学・社会科学の多様な連携形態の掘り起こしとインセンティブ・アウトカムの可視化
実施体制
研究実施者
氏名 | 所属・役職 |
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城山 英明 | 東京大学公共政策大学院 教授 |
小林 俊哉 | 九州大学 准教授 |
木見田 康治 | 東京大学 特任講師 |
松尾 真紀子 | 東京大学 特任准教授 |
カンタン・ビエスピエレン | 東京大学 特任研究員 |
塚田 有那 | 一般社団法人Whole Universe |
桐山 幸司 | 東京藝術大学大学院 教授 |
金間 大介 | 金沢大学 教授 |
行政担当部署
部署 |
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文部科学省大臣官房政策課政策推進室 |
プロジェクト概要
芸術、自然科学、人文学・社会科学の連携の様々事例を収集・分析し、参加者のインセンティブ、アウトカム、枠組みを整理する。その上で、分析に基づく示唆を踏まえ、関係局課を巻き込み、試行的取組案を具体化するプロセスを明らかにする。
政策課題
- 1.政策形成プロセスの改善:大臣官房政策課政策推進室がイニシアティブをとる政策形成プロセスの検討のため、原局課との連携の必要な具体的な課題を素材として、省内外のステークホルダーの巻き込み・議論の在り方を再検討する必要がある。
- 2.自然科学と芸術、人文学・社会科学の多様な連携を含む文理融合の推進:自然科学と人文学・社会科学の連携の重要性は認知されているが、芸術分野に必ずしも焦点とならない等の課題があり、芸術を含めた多様な連携枠組みと連携のインセンティブの整理が求められる。
具体的な研究計画
- 1.芸術と人文学・社会科学、自然科学の多様な連携形態の掘り起こしと連携のインセンティブ・アウトカムの可視化 関係者に対するヒアリングによる事例研究と定性的比較分析、活動の類型化を行うことで、参加者のインセンティブ・アウトカムを可視化する。想定される連携事例としては、①芸術の発信や芸術活動のインフラとしての科学技術活用、②科学技術の社会的意義・課題の発信、③芸術による社会の根源的課題の提起、がある。また、組織レベルでの連携のための対応の試みとしては、①大学組織レベル、②自治体レベルの芸術と科学技術等の連携がある。
- 2.多様な分野にまたがる新たな課題に関する政策推進手法の試行-連携の促進に向けた試行的取組の具体化と潜在的カウンターパート候補の検討 上記1の調査結果をまとめ、連携が期待される分野や連携を後押しする仕組みを検討する。調査と並行して、政策推進室が中心となり、省内関係部署とも連携して省内外の関係者に情報共有を行い、アクションリサーチの対象となりうる試行的取組の項目を具体化するとともに、潜在的カウンターパート候補を検討する。本プロジェクトのプロセス推進の記録に残し、政策形成プロセスマネジメントのあり方と有効な方法について検討する。