大阪大学・京都大学-公共圏における科学技術・教育研究拠点
基盤的研究・人材育成拠点
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-16 大阪大学豊中キャンパス 全学教育推進機構
全学教育総合棟Ⅰ 大阪大学COデザインセンター内
TEL:06-6850-6111
公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)
公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)」は、大阪大学および京都大学の連携による人材育成プログラムです。科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業の一環として、2012年1月に発足しました。
ミッション
STiPSでは、科学技術の倫理的・法的・社会的問題(ELSI)に関する研究と教育を行い、政策形成に寄与できる「政策のための科学」の人材育成を進めてまいります。
STiPSでは、科学技術や公共政策に対する社会の期待と懸念を把握するために、研究者コミュニティや産業界、政策立案者のみならず、一般の市民も含めた多様な人々や組織が、直接・間接に議論し、熟慮を深め、自ら期待と懸念を顕在化し共有していく参加・関与・熟議のプロセスが必要と考えています。
こうした「科学技術への公共的関与(public engagement)」に関する活動と教育を行うことにより、自分の専門分野の枠組みを超えて、多角的に科学技術と社会の諸問題を理解し、学問と政策・社会の間を"つなぐ"ことを通じて政策形成に寄与できる人材の育成を目指してまいります。
STiPSでは、政策形成における公共的関与の活動と分析をより効果的にするために、大阪大学と京都大学の連携により、幅広く科学技術の研究現場の動向を踏まえつつ、科学技術の倫理的・法的・社会的問題(ELSI)に関する研究を行います。またELSIに関する研究を基盤として、テクノロジーアセスメントなどの公共的関与の活動と分析を行うことにより、公共的関与に関する理論的かつ実践的な能力を備えた人材育成を進めてまいります。
STiPSでは、大学の知と社会の知をつなぐ「社学連携」の実践と、そこに学生が主体的に関与することも含めた教育を実施します。大阪大学・京都大学は、関西圏の経済界や地域行政との関わりも密接であり、科学技術を通じた連携・交流が極めて盛んです。これに加えて、一般市民やNGO/NPOなど市民社会の公共的関与活動への参画を促進することにより、地域社会のニーズや事情、課題をより的確に反映した科学技術イノベーション政策や研究開発の立案・企画に貢献してまいります。
最新情報
2018年12月10日
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STiPS Handai研究会 つなぐ人たちの働き方シリーズ #4 京都大学iPS細胞研究所・和田濵裕之さん STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
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2018年12月10日
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サイエンスカフェ@千里公民館「ようこそiPS細胞の世界へ!─『幹細胞かるた』で考えてみよう」 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2018年12月02日
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STiPS Handai研究会 シリーズ科学技術×公共政策 #1 日本の原子力政策史 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2018年11月26日
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サイエンスカフェ@千里公民館「ゲームで生活習慣病を防ぐ!? 」 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2018年11月24日
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市民参加型ワークショップ「自動運転のある暮らし:誰もおいていかない移動のデザインとその倫理」@京都 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2018年11月18日
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STiPS Handai研究会 つなぐ人たちの働き方シリーズ #3 NPO法人市民科学研究室・上田昌文さん STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
組織・メンバー
大阪大学
氏名 | 役割 | 概要 |
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小林 傳司 Tadashi Kobayashi |
理事・副学長 | 科学哲学、科学技術社会論 |
山中 浩司 Koji Yamanamka |
大阪大学大学院人間科学研究科、教授 | 科学社会学、医療社会史、医療社会学、技術社会学 |
加藤 和人 Kazuto Kato |
大阪大学大学院医学系研究科、教授 | 生命倫理、医学倫理、科学コミュニケーション論 |
瀬戸山 晃一 Koichi Setoyama |
大阪大学大学院法学研究科・高等司法研究科、招聘教授 | 法と医療・生命倫理、法理学、法哲学、行動心理学的「法と経済学」 |
平川 秀幸 Hideyuki Hirakawa |
大阪大学COデザインセンター、教授 |
科学技術社会論 |
岸本 充生 Atsuo Kishimoto |
大阪大学データビリティフロンティア機構、教授 | リスク評価、社会経済分析 |
神里 達博 Tatsuhiro Kamisato |
葉大学国際教養学部、教授 | 科学史、科学技術社会論 |
八木 絵香 Ekou Yagi |
大阪大学COデザインセンター、准教授 | 科学技術社会論、ヒューマンファクター研究 |
辻田 俊哉
Toshiya Tsujita |
大阪大学COデザインセンター、講師 | 国際政治学、国際安全保障論 |
渡邉 浩崇
Hirotaka Watanabe |
大阪大学COデザインセンター、特任准教授 | 国際政治学、外交史、宇宙政策、宇宙法 |
工藤 充 Mitsuru Kudo |
大阪大学COデザインセンター、特任助教 | 科学技術社会論、科学コミュニケーション論 |
水町 衣里 Eri mizumachi |
大阪大学COデザインセンター、特任助教 | 科学コミュニケーション論、科学教育 |
京都大学
氏名 | 役割 | 概要 |
---|---|---|
川上 浩司 Koji Kamikawa |
ユニット長、京都大学大学院医学研究科、教授 | 薬剤疫学、医療技術評価、レギュラトリーサイエンス |
小山田 耕二 Koji Oyamada |
副ユニット長、京都大学学術情報メディアセンター、教授 | 可視化 |
依田 高典 Takanori Ida |
京都大学大学院経済学研究科、教授 | 応用経済学 |
カール・ベッカー Carl B Becker |
京都大学学際融合教育研究推進センター、特任教授 | 倫理学、ターミナルケア、死生学 |
末松 千尋 Chihiro Sanematsu |
京都大学経営管理大学院、教授 |
IT、事業創成 |
御手洗 潤 Jun Mitarai |
京都大学経営管理大学院、教授 | 都市計画 |
富田 直秀 Naohide Tomita |
京都大学大学院工学研究科、教授 | 医療工学、 QOLデザイン |
中山 健夫 Takeo Nakayama |
京都大学大学院医学研究科、准教授 | 健康情報学、疫学、ヘルスコミュニケーション |
二木 史朗
Shirou Futaki |
京都大学化学研究所、教授 | 薬学・生体機能化学 |
佐野 亘 Wataru Sano |
京都大学大学院人間・環境学研究科、教授 | 政治理論、公共政策 |
宮川 恒 Hisashi Miyagawa |
京都大学大学院農学研究科、教授 | 農薬化学、天然物化学 |
伊勢田 哲治
Tetsuji Iseda |
京都大学大学院文学研究科、教授 | 科学哲学、倫理学 |
齊藤 永 Hisashi Saito |
京都大学医学部附属病院、准教授 | 医療情報学 |
広田 茂
Shigeru Hirota |
京都大学経済研究所、准教授 | 経済統計、経済政策 |
小嶋 大造 Daizo Kojima |
京都大学経済研究所、准教授 | 財政政策、農業政策 |
宮野 公樹 Naoki Miyano |
京都大学学際融合教育研究推進センター、准教授 | 大学論、学問論、政策哲学 |
市川 正敏 Toru Yoshioka |
京都大学大学院理学研究科、講師 | 生命現象の物理、ソフトマター物理 |
井出 和希 Kazuki Ide |
京都大学学際融合教育研究推進センター、特定助教 | 薬学、疫学、社会医学 |
受講者
STiPSでは、科学技術や公共政策に対する社会の期待と懸念を把握するために、研究者コミュニティや産業界、政策立案者のみならず、一般の市民も含めた多様な人々や組織が、直接・間接に議論し、熟慮を深め、自ら期待と懸念を顕在化し共有していく参加・関与・熟議のプロセスが必要と考えています。
こうした「科学技術への公共的関与(public engagement)」に関する活動と教育を行うことにより、自分の専門分野の枠組みを超えて、多角的に科学技術と社会の諸問題を理解し、学問と政策・社会の間を"つなぐ"ことを通じて政策形成に寄与できる人材の育成を目指してまいります。
シラバス
シラバスについては、STIPSのWEBサイト「カリキュラム」をご覧ください。
募集要項
詳細についてはこちらをご覧ください。
重点課題に基づく研究プロジェクト
プロジェクト名 | プロジェクトリーダー および主なメンバー | 主な概要 |
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新しい科学技術の社会的課題検討のための政策立案支援システムの構築 | 平川秀幸 | 超スマート社会などの新しい科学技術が社会に展開するときには、研究開発の早い段階から検討されるべき社会的課題が存在している。これらの課題の特定と課題対応の方法論を整理し、政策立案を支援するシステムの開発を行う。 |
自治体の持つ学校健診情報の可視化とその利用に向けての基盤構築 | 川上浩司 | 学校健診情報など自治体がもつ行政健康資料から、研究へ活用できるようにデータベースを構築する。可視化した情報を解析研究をすることで、政策、学術や産業での利活用の可能性を探る。 |
研究成果・資料
2018年10月10日
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2017〜2018年度 政策立案ワークショップ(宇宙)の記録(2018/9発行) STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
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2015年09月25日
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STiPS活動報告 2014 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2014年10月10日
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STiPS活動報告 2013 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |
2014年09月30日
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Lesson Learning 2012年夏のエネルギー・環境の選択肢に関する国民的議論とは何だったのか これからの「政策形成のあり方」を考える 実施報告書 STiPS-公共圏における科学技術・教育研究拠点(大阪大学/京都大学) |