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研究業績の評価に基づく資源配分効果の動態的特性分析のための基礎研究

実施体制

研究実施者

氏名所属・役職
大山 達雄 政策研究大学院大学 名誉教授
標葉 隆馬 大阪大学社会技術共創研究センター 准教授

行政担当部署

部署
文部科学省大臣官房政策課政策推進室

プロジェクト概要

現状の研究業績評価の課題を抽出し、新たな業績評価法を提案し、妥当性を検証する。研究業績評価と資源配分の動的プロセスに関する政策設計と運用のための数理モデルの概念設計・パイロットモデルの構築を行う。

政策課題

研究を通じた知識生産活動においては、その領域・分野によって着想から成果創出までの標準的な期間(ライフサイクル)は異なると考えられる。評価システムが研究開発成果の最大化に寄与するためには、評価サイクルと知識生産のライフサイクルの合致が必要だが、学問領域分野別の知識生産のライフサイクルは明らかにはなっていない。そこで、我が国の研究開発のエコシステムを進化させるため、学問領域分野別の知識生産のライフサイクルを定性・定量の双方のデータ分析から明らかにすることが必要である。

具体的な研究計画

  • ①各種データベース(KAKEN, SCOPUS, Web of Science, SPIAS, プレプリントサーバー等)を用いて現状の研究業績評価に関する課題を抽出する。
  • ②上記課題を基に学問分野領域別の研究業績評価指標を定義、構築し、その妥当性を検証する。
  • ③新興・融合分野として、ライフサイエンス、ナノテクノロジーといった特定分野における研究業績評価に焦点を当て、その分野における業績評価方法の構築を目指す。
  • ④特にタイムラグの影響に注目しながら、学問分野領域別の研究業績評価指標に基づく業績評価と資源配分に関する相互関係、フィードバックサイクルの動的特性を明らかにした上で、わが国にとってより望ましい評価・資源配分サイクルがどのようなものかを描くための数理モデルの概念設計を提示する。
  • ⑤上記数理モデルの概念設計に当たっては、いずれかの特定学問分野領域に焦点を当てたミクロなパイロットモデル分析と学問全体を俯瞰したマクロモデルの両面から取り組む。
  • ⑥関連する政策設計と運用に対して、研究業績評価と資源配分の動的プロセスの数理モデル分析から得られた新たな知見と情報を反映させ、これら動的プロセスを踏まえた政策の策定、評価に貢献する。

研究成果・資料