女性研究者支援や女子生徒の理系進学支援は、科学技術イノベーション政策の 根幹事業として行われてきました。第 6 期科学技術・イノベーション基本計画では、研究のダイバーシティの確保やジェンダード・イノベーションの創出に向け、こうした状況を打破していくことが明言されています。 他方で、日本の多くの女子生徒が理系を選択しない状況が続いています。女子生徒の理系進学を促す次なる一手は何でしょうか？ この問いに対する議論をより科学的根拠に基づいて行うべく、今回のSciREXセミナーでは、「多様なイノベーションを支える女子生徒数物系進学要因分析」プロジェクト（JST-RISTEX、2017年10月～21年3月）による成果を取り上げます。
　まずは、研究代表者の横山広美氏（東京大学 教授）より女子生徒の理系進学を阻む要因について話題提供いただく予定です。横山氏らは独自のアンケート調査や既存のデータの解析などを通し、日本の社会風土や生徒をとりまく個人のジェンダー平等に関する意識の影響等を明らかにしました。後半ではプロジェクトの成果に関して、文部科学省で教育政策に携わる藤原志保氏より行政側の視点もいただきつつ、会場全体で議論します。
　生徒の進路選択は第一に本人の生き方に関わる問題です。また、生徒がその本来の能力を十分に活かして社会で活躍していくことは、日本の将来に直結します。日本で暮らす私たちのステレオタイプやバイアスが生徒の進路選択を通じて未来社会に与える影響に思いを馳せるとともに、今後の科学技術イノベーション政策における女性支援の在り方についても考えましょう。

※プロジェクトの成果は、『なぜ理系に女性が少ないのか』（幻冬舎、2022年）にまとめられました。

【話題提供者】
横山 広美 氏
（東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構教授／東京大学学際情報学府兼担）

東京理科大学大学院（高エネルギー加速器研究機構連携大学院）満期終了退学。高エネルギー素粒子物理実験で博士（理学）を取得の後、専門を科学技術社会論にし、総合研究大学院大学、東京大学大学院理学系研究科准教授を経て現職。AI、気候工学等の先端技術のEISI/RRI、科学とジェンダー、大型科学の社会学、科学者の信頼問題などに取り組んでいる。

【ファシリテーター】
藤原 志保 氏
（文部科学省総合教育政策局主任教育企画調整官（命）教育DX推進室長）

2000年に科学技術庁入庁後、科学技術イノベーション政策、教育政策に関する担当を歴任。この間、初等中等教育の学習指導要領の改訂・普及や科学技術・理数教育の推進等にも従事。その後、政策研究大学院大学学術国際課長、在カナダ日本大使館一等書記官、文教施設企画・防災部計画課企画官、北海道大学大学院工学研究院教授等を経て、2023年４月より現職。

2023年12月7日（木）18:30 ～ 20:00
※対面会場の開場は18:10

Zoomウェビナーを用いたハイブリッド形式です。

【対面会場】
霞が関ナレッジスクエア スタジオ
〒100-0013　
東京都千代田区霞が関 3-2-1　
霞が関コモンゲート　西館ショップ＆レストラン 3 階
※アクセスマップはこちら

【オンライン会場】
お申込み後に接続情報をお送りいたします。
※対面参加にお申込みの場合はオンライン会場のURLはお送りいたしません。

日本語

政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策研究センター（SciREXセンター）

文部科学省 科学技術・学術政策局研究開発戦略課 政策科学推進室

※本イベントは終了しました。たくさんのご参加をいただきありがとうございました。

※対面会場とオンライン会場では申込フォームが異なりますのでご注意ください。

☆★対面会場でのご参加はこちら（先着30名、12/4正午〆切）☆★
※定員に達し次第受付を締め切らせていただきます。
※定員に達していない場合も12月4日正午に締め切らせていただきます。
※当日の会場での参加申込みはお受けできません。予めご承知ください。
※セミナーの様子は会場に設置された複数台のカメラを通してZoomウェビナー上でライブ配信いたします。対面でご参加される方はお姿が映りこむ場合があり、ご質問の様子・音声はオンライン上に流れます。また、広報資料や報告書等での使用を目的としてSciREXセンター担当者が会場の様子を撮影する際に写りこむ可能性があります。これらの点をあらかじめご了承の上お申込みください。

☆★Zoomウェビナーでのご参加はこちら（先着500名）☆★
※ウェビナーはイベント開始直前まで登録を受け付けています。

【お問い合わせ先】
SciREXセンター広報・アウトリーチ担当
scirex-pr@grips.ac.jp