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2020年11月05日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (10月29日~11月4日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:10月29日~11月4日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国企業のグリーンな回復を支援する1億3,400万ポンドの政府投資~£134 million boost to help UK businesses build back greener
英国政府は、最も環境に配慮した革新的な英国企業を支援するために、1億3,400万ポンドを投資する。英国全体で1,069の革新的なクリーン成長プロジェクトが、新しい技術を開発し、新しい雇用を確保・創出し、生産性を高め、気候変動に取り組む。プロジェクトには、人工知能(AI)を活用した醸造プロセスでのビール廃棄物の削減、海藻を食物や堆肥化可能なパッケージ製品に変換することによるプラスチック廃棄物削減の取り組み、大型洋上風力タービンの自律型水中検査を可能にする独自の技術の開発などがある。各企業は最大17万5,000ポンドを受け取る。この投資は、英国のイノベーターやリスクテイカー等によるアイデアの実用化を支援し、英国の健全な復興を支援し、気候変動に対する英国のコミットメントの達成を確保するものである。

https://www.gov.uk/government/news/134-million-boost-to-help-uk-businesses-build-back-greener
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/11/4

~英国政府がグリーンな未来に向けて自動車産業に4,900万ポンドを投資~£49 million uplift drives automotive industry towards green future
英国政府は、数千の雇用を創出し、数百万トンのCO₂を削減し、低炭素自動車の未来に向けたプロジェクトに、4,900万ポンドの投資を行うと発表した。政府の「自動車変革基金」から1,000万ポンドの支援を受ける31のプロジェクトでは、最先端モーターや電気自動車用の高性能バッテリーなど、自動車用の低炭素排出技術の開発を支援する。6つのプロジェクト(2,900万ポンドを助成)の一つは、電気自動車とそのバッテリーを収集してリサイクルするためのインフラを開発する。12のプロジェクト(1,000万ポンドを助成、日産が主導するプロジェクトが含まれる)では、自動化技術を実装して、工場で電気自動車のバッテリーをすばやく充電し、生産性を向上させ、電気自動車の生産ラインでのコストを削減する。
https://www.gov.uk/government/news/49-million-uplift-drives-automotive-industry-towards-green-future
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/11/3

~英国:UKRIが世界クラスの科学研究所の近代化・拡張のために8,800万ポンドを投資~UKRI invests £88 million in world-class science laboratories
英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、8,800万ポンドを投資して研究所を近代化し、世界をリードする施設を拡張する。これにより、科学者が気候変動やCOVID-19などの研究課題に取り組む環境を整える。資金は、1) 先駆的な科学とイノベーションの支援、2) 経済と社会への利益の提供、3) コロナウイルスや気候変動などの世界的な課題への取り組み、の支援を目的としている。資金はResearch England等を介して提供され、イングランド(5,000万ポンド)、スコットランド(840万ポンド)、ウェールズ(170万ポンド)、北アイルランド(90万ポンド)に割り当てられる。研究所はCOVID-19の安全性向上のために、作業台間の距離を離すためのレイアウトや機器の変更、空調およびフィルタリングシステムの改善等についても支援を受ける。

https://www.ukri.org/news/ukri-invests-88-million-in-world-class-science-laboratories/
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/10/29

~カナダと英国の研究協力を推進するためのパートナーシップ~Partnership to foster Canada-UK research collaboration
英国の科学技術施設会議(STFC)とカナダイノベーション基金(CFI)は両国のパートナーシップに関する基本合意書に署名した。この合意により、2つの組織が協力して、双方の国の研究インフラを改善するための新しい方法を発見することが可能になる。STFCとCFIは、お互いのオンラインインフラ・ポータルの情報を共有する。研究者と研究機関の間の新しい国際協力の機会を模索して、研究インフラへの共同出資や、これらのインフラへの英国、カナダ、その他の関連諸国からのアクセスの確保についても検討していく。両国の研究者と機関が協力する機会を増やすことにより、国際的な研究とイノベーションを促進する。これにより、カナダと英国の研究コミュニティ間の緊密な関係が強化される。
https://www.ukri.org/news/partnership-to-foster-canada-uk-research-collaboration/ 
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/11/3

~フランス:2020年ANR包括的プロジェクト公募(AAPG)の第一次選考結果の発表~Les premiers résultats de l'Appel à projets générique (AAPG) 2020 de l'ANR
国立研究機関(ANR)は、共同研究プロジェクト(PRC)、若手研究者プロジェクト(JCJC)、企業共同研究プロジェクト(PRCE)の3つのファンディング区分に関する2020年包括的プロジェクト公募(AAPG)の第一次選考結果を公表した。3つの区分全体で、1,110件のプロジェクトが採択され、採択率は16.8%、総予算は4億6,350万ユーロとなった。区分毎の結果は、PRC(採択件数 650、採択率 15.7%、予算3億990万ユーロ)、JCJC(採択件数 348、採択率 18.8%、予算8,840万ユーロ)、PRC(採択件数 112、採択率 17.9%、予算6,520万ユーロ)である。さらに国家の戦略的優先事項と各種国家計画の枠組みの中で、最大3,030万ユーロ特別支援が、AAPG 2020内の人工知能(920万ユーロ)計画や人間社会科学(440万ユーロ)計画等に割り当てられた。

https://anr.fr/en/latest-news/read/news/les-premiers-resultats-de-lappel-a-projets-generique-aapg-2020-de-lanr/
 
(ANR記事) 元記事公開日: 2020/11/3

~米国:エネルギー省が高度なケミカルサイエンス向けのソフトウェアの開発に3200万ドルを投資~Department of Energy to Provide $32 Million to Develop Advanced Chemical Sciences Software
米国エネルギー省(DOE)は、ケミカルサイエンス向けの高度なソフトウェアの開発を前進させる研究に、4年間で最大3,200万ドルを提供する計画を発表した。DOE国立研究所の急速に進歩するスーパーコンピューティング能力の活用を目的としており、これには毎秒膨大な量の操作が可能な新しいエクサスケールシステムが含まれ、広範で多様な潜在的アプリケーションのための化学メカニズムの発見・開発を加速する。DOEは、新しいソフトウェア開発に取り組む大規模な学際的・多機関のチーム、および既存のソフトウェアパッケージへの新しい機能の追加に取り組む小規模なチームにも期待している。国立研究所、大学、および業界が公募に参加する資格があり、勝者はピアレビューに基づいて決定される。

https://www.energy.gov/articles/department-energy-provide-32-million-develop-advanced-chemical-sciences-software
 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/11/2

~米国:エネルギー省が政府と重要インフラ間のパートナーシップを強化するプログラムを開始~U.S. Department of Energy Launches Program to Enhance Partnerships Between Government and Critical Infrastructure
米国エネルギー省(DOE)は、米国の安全と繁栄を支える重要なインフラを守るための「Operational Technology (OT)Defender Fellowship」を立ち上げた。このプログラムは、DOEのアイダホ国立研究所(INL)と民主主義防衛財団(FDD)のサイバー技術革新センター(CCTI)が協力するもので、エネルギーセクター全体のサイバー防衛に従事するセキュリティ技術担当現場管理者が、米国政府の国家安全保障の専門家と共同で取り組む1年間のプログラムである。参加者は、米国の敵対者の戦略と戦術、および米国政府のサイバーオペレーターが米国を防衛する方法について理解を深めることができる。
https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-launches-program-enhance-partnerships-between-government-and-critical
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/11/4

~EU:EICが58の革新的な技術に1億9,100万ユーロを投資~European Innovation Council invests €191 million in 58 game-changing technologies
欧州イノベーション会議(EIC)の「Pathfinder Open」パイロットの最終投資ラウンドで、58の斬新で影響力が大きい技術が選出された。プロジェクトは欧州の研究イノベーションプログラムであるHorizon 2020から資金提供を受ける。このタイプの助成としては、予算(1億9,100万ユーロ)、プロジェクト数(58)、アプリケーション数(902)において過去最大となる。選出数が最も多いのはドイツ、イタリア、スペイン、フランス、スイスで、そのうちの約30%が女性研究者により主導され、26%は欧州グリーン・ディール目標の達成支援のために設定された「グリーン・テクノロジー」として分類される。選択されたプロジェクトは資金提供に加えて、ビジネス加速サポートやコーチングサービスにアクセスすることができる。

https://ec.europa.eu/info/news/european-innovation-council-invests-eu191-million-58-game-changing-technologies-2020-oct-29_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/10/29

~欧州委員会が75の健康研究プロジェクトを5億800万ユーロで助成~Commission awards €508 million to 75 health research projects
Horizon 2020の最終年にあたり、健康に関する共同研究に対して最大の数の賞が授与される。選出された75のプロジェクトには、58か国から1,158人が参加し、広範囲におよぶ重大な健康上の課題や機会に対処するために総額5億800万ユーロの資金が授与される。この資金により、デジタル診断や、治療やワクチンを含むさまざまな新しい介入が可能となり、癌、脳関連疾患、感染症に対する個別の処置が可能となる。複雑な慢性状態の管理や複数の疾患に冒された高齢患者のための医療介入の開発にも特に注意が払われる。公募結果は、Horizon 2020が世界に開かれていることを明確に示しており、プロジェクト参加者には、準加盟国11か国からの94人と第三国の20か国からの61人が含まれている。

https://ec.europa.eu/info/news/commission-awards-eu508-million-75-health-research-projects-2020-oct-30_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/10/30

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