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2020年10月22日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (10月15日~10月21日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:10月15日~10月21日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国:COVID-19の影響を軽減するための新しいグローバルヘルス研究~New global health research to reduce the impacts of COVID-19
COVID-19が世界中の人々の生命と生活に影響を与え続けているため、国立衛生研究所(NIHR)は、英国研究・イノベーション機構(UKRI)と協力して、特に低・中所得国(LMICs)におけるパンデミックの多様な健康への影響に取り組むことを目的とした12の新しい研究プロジェクトを発表した。新しい研究は、アフリカ、南アメリカ、東南アジアの18か国以上にまたがり、感染や感染管理、さまざまな状況下における病気の人々への影響、神経学的リスクを含む長期的な影響を網羅している。その他のプロジェクトでは、メンタルヘルス、結核、HIVケアやその他の医療サービスの提供など、パンデミックの間接的な影響に焦点を当てる。

https://www.ukri.org/news/new-global-health-research-to-reduce-the-impacts-of-covid-19/
(UKRI
記事) 元記事公開日: 2020/10/16

~2,000万ポンドの投資により、英国は次世代プラスチックリサイクルの最前線に立つ~URKI funding puts UK at the forefront of next generation plastic recycling
英国研究・イノベーション機構(UKRI)は「産業戦略チャレンジ基金」から、4つの最先端のリサイクルプラントに2,000万ポンドを投資する。これらのプラントは、英国の利用可能なリサイクル能力を高め、リサイクルされるプラスチックの範囲を拡大する。この投資は、6,500万ポンドを超える業界投資とともに、英国がプラスチック包装リサイクル技術に対して行った最大の投資である。技術には、プラスチック廃棄物を新しいプラスチックの製造に使用するための化学物質と油に変換する水熱液化処理(HTL)技術、使用済みプラスチックをプラスチック製造で使用される炭化水素油に変換する熱分解手順、再利用を容易にするために廃棄物から着色物質等を取り除く設備が含まれる。
https://www.ukri.org/news/urki-funding-puts-uk-at-the-forefront-of-the-next-generation-of-plastic-recycling/
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/10/16

~ドイツの応用科学大学(HAW)と専門大学(FH)の国際競争力の強化~Stärkung der internationalen Wettbewerbsfähigkeit von Hochschulen für angewandte Wissenschaften
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)とドイツ学術交流会(DAAD)は、応用科学大学(HAW)と専門大学(FH)の国際化レベルの向上を、2,100万ユーロで助成する。HAWとFHは、その実践的な方向性により、ドイツだけではなく世界中で高く評価されており、ロールモデルとして機能している。BMBFとDAADは、カスタマイズされた資金調達プログラム「HAW. International」により、このプロセスをサポートし、既に31のモデルプロジェクトを選択している。プログラムの主な目標は、企業や業界との緊密な協力による国際協力を通じて、このタイプの大学の世界的な競争力をさらに強化し、将来の国際労働市場に向けて学生を適切に準備させることにある。

https://www.bmbf.de/de/staerkung-der-internationalen-wettbewerbsfaehigkeit-von-hochschulen-fuer-angewandte-12805.html
(BMBF記事) 元記事公開日: 2020/10/19

~フランス:ANR研究プロジェクトのモニタリング改善のための新しいポータル~Un nouvel outil pour améliorer le suivi des projets de recherche ANR
国立研究機構(ANR)は、ANRの助成金のすべての申請者と受益者がアクセス可能な「プロジェクト・モニタリング・ポータル」を展開する。これにより、コーディネーター、科学関係の管理者、研究所長、監督当局、および管理/財務の管理者は、関連するすべてのANR研究プロジェクトをいつでもフォローすることができる。ポータルは、投資プログラムに基づくプロジェクトを除き、提出され資金提供されたすべてのANRプロジェクトに関する情報(プロジェクトの状況、パートナー情報、支払われた助成金、成果物のモニタリングなど)へのアクセスを容易にすることを目的としている。ポータルは毎晩更新され、正午までになされた変更が反映される。
https://anr.fr/en/latest-news/read/news/un-nouvel-outil-pour-ameliorer-le-suivi-des-projets-de-recherche-anr/ 
(ANR記事) 元記事公開日: 2020/10/19

~米国:トランプ大統領が「重要な新興技術のための国家戦略」を発表~U.S. Energy Secretary Brouillette Applauds National Strategy for Critical and Emerging Technologies
トランプ大統領は「重要な新興技術のための国家戦略」を発表した。これは米国の国家安全保障と経済的優位性にとって極めて重要な広範囲の技術における米国の競争力を、どのように推進し保護するかについて概説している。重要な新興技術には、人工知能(AI)、エネルギー、量子情報科学(QIS)、通信およびネットワーキング技術、半導体、宇宙技術などの分野が含まれる。米国は、研究開発投資、労働力開発、官民パートナーシップを通じて、科学技術におけるイノベーションの基盤と米国のリーダーシップを推進する。戦略では、アイデアをイノベーションに変換し、発見を有望な商品や企業に変え、米国の生活様式を長期的に保護し強化していくための基盤を構築する。

https://www.energy.gov/articles/us-energy-secretary-brouillette-applauds-national-strategy-critical-and-emerging
 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/10/15

~米国:DOEがプラスチックリサイクルの研究開発に2,700万ドルを投資~U.S. Department of Energy Announces $27 Million in Plastics Recycling Research and Development
米国エネルギー省(DOE)は、先進プラスチックリサイクル技術の開発と、リサイクル可能な新しいプラスチックの設計開発を支援するために、12のプロジェクトに2,700万ドル以上の資金を提供すると発表した。プロジェクトは、DOEの「プラスチック革新チャレンジ」の一環として、プラスチックを化学的な構成要素に分解し、それらを使用して新製品を製造する既存のリサイクルプロセスの改善にも役立つ。選択されたプロジェクトには、既存のプラスチックよりも優れた性能特性を持ち、自然環境や堆肥施設で完全に生分解可能または費用効果の高い方法でリサイクル可能な新しいプラスチックの開発や、プラスチックを中間体に分解して、より価値の高い製品に変換する、エネルギー効率の高いリサイクル技術などがある。

https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-announces-27-million-plastics-recycling-research-and-development
 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/10/15

~欧州委員会が2021年度の「作業プログラム」を採択~2021 Commission work programme - from strategy to delivery
欧州委員会(EC)が2021年度の「作業プログラム」を採択した。プログラムは、デジタル時代に対応したグリーン経済への長期的な変革を加速させつつ、欧州をより健康で、より公平で、より繁栄するように設計されている。フォンデアライエン委員長の「政策ガイドライン」(Political Guidelines)の6つの政策的優先事項(欧州グリーン・ディール、欧州のデジタル時代への対応、人々のための経済、国際社会におけるより強力な欧州、欧州的生き方の推進、欧州民主主義のさらなる推進)のすべてにわたって、政策から実施への移行が見られ、グリーン経済とデジタル経済への2つの移行を主導するというECの決意を裏付けるものである。ECはこれらの優先事項を実施する一方で、危機管理と欧州の経済と社会の回復力強化に全力を尽くす。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_1940
(欧州委員会
記事) 元記事公開日:2020/10/19

~欧州委員会が、新しい「オープンソースソフトウェア戦略 2020-2023」を採択~The European Commission adopts its new Open Source Software Strategy 2020-2023
欧州委員会(EC)は、新しい「オープンソースソフトウェア戦略 2020-2023」を承認した。これは、ECの包括的なデジタル戦略の目標達成および「デジタルヨーロッパ」プログラムに向けての、重要なステップである。「Think Open」をテーマにしたこの戦略は、オープンソースの変革的、革新的、協調的なパワー、その原則、および開発慣行を奨励し、活用するための展望を提示している。ソフトウェアソリューション、知識、専門知識の共有と再利用を促進することで、(社会に利益をもたらし、コストを削減する)より優れた欧州的サービスを提供する。ECは、ITなどの実用的な分野だけでなく、戦略的な分野でもオープンソースの利用を増やすことをコミットしている。

https://ec.europa.eu/info/news/european-commission-adopts-new-open-source-software-strategy-2020-2023-2020-oct-20_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/10/21

~教育省:多くの米国高等教育機関が外国からの贈り物や契約を過少報告~U.S. Department of Education Uncovers Vast Underreporting of Foreign Gifts and Contracts by Higher Education Institutions
教育省(ED)のデボス長官は、米国の多くの大学が中国、ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールなどの諸外国から65億ドル以上の資金やリソースの受理について、開示していなかったことに関する詳細なレポートを発表した。高等教育法の第117条は、高等教育機関に対して、外国からの贈り物や外国との契約について、透明性の高い報告を義務付けているが、昨年度は数十億ドルの金銭的関係が報告されていなかったことが明らかになった。同長官は、「高等教育における不適切な外国の影響の脅威は現実のものである。高等教育への外国からの資金提供の透明性は法律で要求されているが、その施行は、あまりにも長い間緩慢であったが、もはやそうではない」と語った。

https://www.ed.gov/news/press-releases/us-department-education-uncovers-vast-underreporting-foreign-gifts-and-contracts-higher-education-institutions
(教育省記事) 元記事公開日:2020/10/20

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