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2020年09月10日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (9月3日~9月9日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:9月3日~9月9日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国:介護と治療のための革新的な新技術の開発を目指す6つのプロジェクトに3,200万ポンドの政府支援~Walk-through cancer diagnoses and robotics muscles among groundbreaking projects backed by government
ソルウェイ科学担当大臣は、ロンドンテックウィーク2020での研究開発に関する基調講演で、2050年までに国民保健サービス(NHS)の介護と治療を変革するために、革新的で新しい技術の開発を目指す6つの新しいプロジェクトを発表した。プロジェクトには、3,200万ポンドの政府資金が投資され、癌や変形性関節症をより効果的に診断するための新しいAI X線スキャナーや、脳卒中を患っている人々を支援するロボット筋肉(robotic muscles)の開発を目指す。資金は、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の一部である工学・物理科学研究会議(EPSRC)から、「2050年変革的ヘルスケア技術公募」を通じて提供される。

https://www.gov.uk/government/news/walk-through-cancer-diagnoses-and-robotics-muscles-among-groundbreaking-projects-backed-by-government
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/9/7

~英国:NDAが、若い原子力専門家を鼓舞するためのリーダーシップ・パートナーシップを開始~NDA launches leadership partnership to inspire young nuclear professionals
原子力廃炉措置機構(NDA)は、原子力産業の若者を鼓舞し支援する1年間のパートナーシップを開始する。NDA最高経営責任者のデイビッド・ピーティ氏は、若い原子力専門家向けの特別ウェビナーで、原子力協会の「若い世代のためのネットワーク」(YGN)とNDAとのパートナーシップを発表した。NDAとそのグループ企業は、YGNと積極的に協力し、(年次YGNフェスティバル、セミナー、上級幹部とのインタビューなど)一連のイベントや、個人的・専門的能力開発の支援を通じて、若い専門家をサポートする。YGNと緊密に連携することで、労働力供給経路を確保し、全体的な原子力部門の専門性等を支え、若者が原子力業界のキャリアに進むよう奨励することを目指している。

https://www.gov.uk/government/news/nda-launches-leadership-partnership-to-inspire-young-nuclear-professionals
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/9/8

~英国:原子力発電所用ロボットや電動飛行機用のバッテリーの開発を支援する政府投資~Government investment to help build robots for nuclear plants and batteries for electric aeroplanes
英国政府は、電気自動車用の高性能バッテリー、高度な医療手段、原子力発電所用のロボットなど、人々の生活を変える可能性がある未来技術に6,500万ポンドを投資する。資金は政府の「産業戦略チャレンジ基金」を通じて提供されるもので、1) 電気自動車、風力タービン、電動飛行機のための次世代高性能バッテリーの開発に約4,400万ポンド、2) 大学、研究機関、企業が、原子力発電所、衛星、風力タービン用の検査、保守、修理を行うロボットの開発に1,500万ポンド、3) 国民保健サービス(NHS)で高度治療に特化したインフラの開発を通じて、患者に高度治療を提供する「高度治療センター」ネットワークに650万ポンドが割り当てられる。

https://www.gov.uk/government/news/government-investment-to-help-build-robots-for-nuclear-plants-and-batteries-for-electric-aeroplanes
 
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/9/9

~英国:パンデミックからの世界的な復興を支援するCOVID-19国際公募~International COVID-19 awards to support global recovery
英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、パンデミックの短期的・長期的、社会的・経済的、そして健康への影響を緩和するための解決策の開発を目標として、COVID-19および世界で最も恵まれていない人々への影響を調査するための公募を実施し、20の新しいプロジェクトを選出した。英国や開発途上国の研究者や専門家がパートナーシップを組んで、脆弱な地域に対するCOVID-19の悪影響に直接対処する。プロジェクトは今後18か月で実施されるもので、地球規模課題研究基金 (GCRF)およびニュートン・ファンドを通じて、総額720万ポンドの資金提供を受ける。

https://www.ukri.org/news/international-covid-19-awards-to-support-global-recovery-project-summaries/
 
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/9/5

~英国:NIHRが癌と心臓の治療等を加速する人工知能(AI)研究を資金支援~Artificial intelligence research to speed up cancer and heart care as part of NHS AI Lab
国立衛生研究所(NIHR)の新ファンディング(AI in Health and Care Award)により、国民保健サービス(NHS)の最先端の人工知能(AI)技術の試験が加速する。最初のプロジェクトはAIのツールと製品に関するもので、総額5,000万ポンドを超える資金が提供される。乳がんスクリーニング・スキャンを迅速かつ正確に分析し、緊急脳卒中患者を評価するAIを活用した様々なイノベーションが試験・スケーリングされ、臨床医が適切な治療をより迅速に行うことなどが可能となる。資金総額は1億4,000万ポンドで3年間に亘り提供される。NHSは、AIと機械学習(ML)の世界的リーダーになることを目指しており、より迅速でより個別化された診断からスクリーニング・サービスの効率向上に至るまで、様々なメリットを享受することを目指している。

https://www.nihr.ac.uk/news/artificial-intelligence-research-to-speed-up-cancer-and-heart-care-as-part-of-nhs-ai-lab/25623
 
(NIHR
記事) 元記事公開日: 2020/9/8

~EAG2020報告書:ドイツの職業訓練は諸外国に比べてうまく機能している~Berufliche Bildung punktet im internationalen Vergleich
経済協力開発機構(OECD)が毎年発行する報告書「図表でみる教育」(Education at a Glance:EAG)2020年度版によると、ドイツにおける職業訓練はうまく機能しており、職業資格を持つ若者の見通しは、他のOECD加盟国よりも優れている。報告書の目的は、定量的指標を使用して、OECD 37か国と9か国のパートナー諸国の教育システムを比較することである。EAG 2020の主なトピックは職業訓練であり、ドイツの良好な雇用結果はドイツの職業訓練システムの強みと密接に関連している。職業訓練は、ドイツ経済が緊急に必要としている有資格の専門家のための重要な基盤である。ドイツの25〜34歳のほぼ半数(46%)が、資格のある専門家または雇用へのエントリーとして職業プログラムの経路を選択している(OECDの平均は24%)。
https://www.bmbf.de/de/berufliche-bildung-punktet-im-internationalen-vergleich-12436.html
(BMBF
記事) 元記事公開日:2020/9/8

~米国:DOEがプリンストンプラズマ物理研究所の核融合施設での研究に1,700万ドルを投資~U.S. Department of Energy Announces $17 Million for Research at Princeton Laboratory Fusion Facility

米国エネルギー省(DOE)は、ニュージャージー州プリンストンのプリンストンプラズマ物理研究所(PPPL)の科学局ユーザー施設である「国家球状トカマク実験アップグレード」(NSTX-U)の研究支援のために1,700万ドルを助成すると発表した。プラズマの挙動に関する実験、データ分析、およびコンピュータモデリング・シミュレーションをサポートするもので、主な重点は、球状トカマク、またはリンゴ型の核融合炉内のプラズマの挙動をより深く理解することにより、次世代施設の科学的基礎の構築を開始することにある。NSTX-Uは、カリフォルニア州サンディエゴのDIII-D国立核融合施設とともに、米国で最大の2つの核融合エネルギー施設の1つである。
https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-announces-17-million-research-princeton-laboratory-fusion-facility
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/9/8

~米国エネルギー省が機械学習(ML)と人工知能(AI)の研究に1,600万ドルを投資~U.S. Department of Energy to Provide $16 Million for Machine Learning and Artificial Intelligence Research
米国エネルギー省(DOE)は、科学的調査と複雑なシステム管理の両方に関する、機械学習(ML)と人工知能(AI)の高度研究に1,600万ドルを提供すると発表した。2セットのプロジェクトを支援するもので、最初のセットは、物理科学全体の研究のための予測モデリングとシミュレーション用のML・AIの開発に焦点を当てる。2番目のセットは、自動運転車に見られるような複雑なプロセスを管理する「意思決定支援」のための基本的なML・AIの研究に焦点を当てる。5つのモデリング・シミュレーションプロジェクトの期間は2年間で、2020年度に総額300万ドルが提供される。6つの意思決定支援プロジェクトの期間は3年間で、総額は1,300万ドルで、2020年度は700万ドルが提供される。

https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-provide-16-million-machine-learning-and-artificial-intelligence
(DOE記事) 元記事公開日:2020/9/9

~EUのエネルギー関連統計「図表のEUエネルギー統計手帳」2020年度版の発行~EU energy in figures: key EU energy data in your pocket
EU全体および各加盟国のエネルギー関連統計の年間概要を示す「図表のEUエネルギー統計手帳」2020年度版(EU energy in figures, statistical pocketbook 2020)が発行された。EU全体および全てのEU諸国のエネルギー統計を提供しており、エネルギー収支、エネルギー生産・消費、電力容量、エネルギー価格、主要なエネルギー指標、社会経済データ、エネルギー部門の気候への影響などを網羅している。EUの2020気候とエネルギー目標に向けた各国の進捗状況も確認できる。2013年以降、再生可能エネルギーはEUの主要な電力源となっており、2005年から2018年にかけて、EUは国内総生産(GDP)(+ 18.5%)を増加させながら、内陸総エネルギー消費量(-7.7%)と温室効果ガス排出量(-18.6%)を削減している。
https://ec.europa.eu/info/news/eu-energy-figures-key-eu-energy-data-your-pocket-2020-sep-09_en
(欧州委員会
記事) 元記事公開日:2020/9/9

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