1. HOME
  2. 海外情報

海外情報

トピックス

2020年08月20日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (8月13日~8月19日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:8月13日~8月19日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~米国:新しい「可航水域保護規則」(NWPR)が環境を脅かし、米国の水域を危険にさらす~New Rule Threatens Environment, Puts U.S. Waters at Risk
Science誌(8月13日号)によると、米国環境保護庁(EPA)と陸軍省によって公布され、6月22日施行された「可航水域保護規則」(NWPR)は、環境保護の大きな後退であり、米国の水系に広範囲にわたる長期的な害を及ぼす可能性があるとしている。規則では「米国の水域」と見なされる水域を再定義している。「連続的な地表のつながり」および「永続性」に焦点を当てており、水質浄化法(CWA)の保護・規制対象となる「米国の水域」に分類される範囲を狭めている。このルール変更により、数百万マイルの小川や広大な湿地に対する保護が事実上、削減または停止される。その多くは非常に脆弱な地域であるが、米国全土の流域の水質と健康を維持するために非常に重要なものである。

https://www.aaas.org/news/new-rule-threatens-environment-puts-us-waters-risk
(AAAS
記事) 元記事公開日: 2020/8/14

~英国政府が南ウェールズの低炭素熱ネットワークプロジェクトに800万ポンドの投資~£8 million boost for low carbon heat projects in south Wales
政府が提供する800万ポンドの資金により、南ウェールズのカーディフとブリッジェンドの何百もの家庭や建物が、新しい熱ネットワークプロジェクトから低炭素エネルギーの供給を受ける。新しい配管システムを開発して、廃棄物から生成されるエネルギー源や蓄熱設備を備えた複合火力発電所からの余分な熱を供給するもので、これにより、何百もの家庭や建物の最大80%の炭素排出量を削減する。これは7,000本の木を植えることに相当する。今後数年間で、南ウェールズの企業や家庭が新しい低炭素熱源に容易に接続されるようになる。このプロジェクトはイングランドとウェールズにおける熱ネットワーク建設を支援する3億2,000万ポンドの政府の「熱ネットワーク投資プロジェクト」の一環である。

https://www.gov.uk/government/news/8-million-boost-for-low-carbon-heat-projects-in-south-wales--2
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/8/13

~英国政府が新しいCOVID-19ワクチンを確保し、世界的な臨床試験を支援~UK government secures new COVID-19 vaccines and backs global clinical trial
政府は新しい原則的合意により、6,000万回分のノババックス(Novavax)ワクチンと3,000万回分のヤンセン(Janssen)ワクチンを確保した。またヤンセンワクチンの世界規模の臨床研究への共同出資にも合意した。これにより、英国は4つの異なるワクチンタイプの、6つの異なるワクチン候補へのアクセスを確保している。これらのいずれかが安全かつ効果的であることが証明されれば、英国は確実にワクチンの供給を受けるという政府の戦略を反映している。これには、アストラゼネカ社と開発中のオックスフォード大学のワクチンのほか、バイオエヌテック社(BioNTech) /ファイザー社(Pfizer)アライアンス、ヴァルネヴァ社(Valneva SE)、グラクソ・スミスクライン社(GSK )/ サノフィパスツール(Sanofi Pasteur)との契約が含まれる。

https://www.gov.uk/government/news/uk-government-secures-new-covid-19-vaccines-and-backs-global-clinical-trial
 
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/8/14

~英国:10万人以上のボランティアがCOVID-19ワクチン臨床試験に登録~Public encouraged to register for COVID-19 vaccine trials as 100,000 already sign-up
8月17日政府は、より多くの人々に「NHS COVID-19ワクチン研究登録」に登録して、国民保健サービス(NHS)のコロナウイルスとの闘いを支援するように呼び掛けた。既に10万人以上のボランティアがCOVID-19ワクチン臨床試験への参加を志願している。研究者たちは、社会の全てのグループの人々、特に65歳以上の人々、最前線の医療・介護に従事する人々、そして黒人、アジア人、少数民族の背景を持つ人々で、特にワクチンの恩恵を受ける可能性が高い人々の参加を求めている。英国全体で大規模なワクチン研究を実施するため、10月までにできるだけ多くの人々の登録を目指している。

https://www.gov.uk/government/news/public-encouraged-to-register-for-covid-19-vaccine-trials-as-100000-already-sign-up
 
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/8/17

~米国:DOEがペロブスカイト太陽光発電技術を前進させるために2,000万ドルを投資~Department of Energy Announces $20 Million to Advance Perovskite Solar Technologies
米国エネルギー省(DOE)は、ペロブスカイト太陽光発電技術を前進させるために2,000万ドルを投資すると発表した。ペロブスカイトは、特定の結晶構造を持つ材料ファミリーであり、その構造を持つ鉱物にちなんで名付けられた。太陽電池に使用された場合、高性能・低コストで生産できる可能性が示唆されている。市場で競争力を発揮するためには、ペロブスカイトの長期的な耐久性を試験・検証する必要があり、それがDOEのエネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)を通じて実施される資金調達公募の目的である。対象プロジェクトは、1)デバイスの研究開発(効率性および安定性)、2)製造に関する研究開発、3)検証および財務健全性センターの3つの分野をカバーする。

https://www.energy.gov/articles/department-energy-announces-20-million-advance-perovskite-solar-technologies
 
(DOE
記事) 元記事公開日: 2020/8/13

~米国イスラエル・エネルギーセンターによるエネルギーインフラのサイバーセキュリティに関する公募~The U.S.-Israel Energy Center Announces Funding Opportunity for Energy Infrastructure Cybersecurity Cooperation
米国エネルギー省(DOE)、イスラエル・エネルギー省、およびイスラエル・イノベーション当局は、米国イスラエル・エネルギーセンターの新たな提案公募を発表した。この提案公募は、重要インフラのエネルギーサイバーセキュリティおよびサイバーフィジカルセキュリティのためのツールと技術の開発を目的としている。米国とイスラエルの企業、研究機関、大学は、各々の国から少なくとも2つの団体を含むコンソーシアムを形成することを求められている。賞金額は、3年間で最高600万ドル、受賞者は50%のコストシェアが必要。エネルギーセンターの目標は、革新的なエネルギー技術の研究開発を通じてエネルギーの安全保障と経済開発を促進すると同時に、米国とイスラエルの企業、研究機関、および大学のコンソーシアム間の協力を促進することである。
https://www.energy.gov/articles/us-israel-energy-center-announces-funding-opportunity-energy-infrastructure-cybersecurity
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/8/14

~米国:DOEが大気から直接二酸化炭素を回収する研究に1,350万ドルを投資~Department of Energy Awards $13.5 Million for Direct Air Capture Research

米国エネルギー省(DOE)は、大気中の二酸化炭素を直接回収する取り組みにおいて、ブレークスルーを起こすことを目的とした、DOEの3つの国立研究所が主導する研究プロジェクトに対して1,350万ドルを投資すると発表した。プロジェクトはそれぞれ、炭素回収への異なるアプローチに焦点を当てている。パシフィック・ノースウエスト国立研究所が率いるチームは電気化学的アプローチを研究する。アルゴンヌ国立研究所が率いるチームは光化学的手法に焦点を当てる。ローレンス・リバモア国立研究所が率いるチームは、化学吸収の形態を利用して、現在の方法を制限している劣化プロセスを理解する。プロジェクトへの資金は、3年間で合計1,350万ドル、2020会計年度は450万ドルが支給される。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-awards-135-million-direct-air-capture-research
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/8/18

~米国:DOEが核融合エネルギーに関するAIとMLの研究に2,100万ドルを提供~Department of Energy to Provide $21 Million for Artificial Intelligence and Machine Learning Research on Fusion Energy
米国エネルギー省(DOE)は、核融合エネルギーに関する人工知能(AI)と機械学習(ML)の研究を支援するために最大2,100万ドルを提供すると発表した。選ばれたプロジェクトでは、データ分析ワークフローを自動化し、リアルタイム制御アルゴリズムを有効にすることにより、DOE科学局の核融合施設の運用効率の向上を目指す。核融合研究者はDOE国立研究所の世界をリードするスーパーコンピューティング資源を利用し、AIとMLの最近の急速な進歩を活用することが期待されている。最長3年間持続するプロジェクトに対して総額2,100万ドル、2020会計年度には800万ドルの資金が提供される。

https://www.energy.gov/articles/department-energy-provide-21-million-artificial-intelligence-and-machine-learning-research
(DOE記事) 元記事公開日:2020/8/19

~欧州委員会が潜在的なワクチンの購入に関して製薬会社と合意~Coronavirus: Commission reaches first agreement on a potential vaccine
欧州委員会(EC)は製薬会社のアストラゼネカ社との間で、COVID-19に対する潜在的なワクチンの購入および低中所得国への寄付ならびに他の欧州諸国に振り向けることに関する最初の合意に達した。これは7月31日に発表されたグラクソ・スミスクライン社(GSK )/ サノフィパスツール(Sanofi Pasteur)との予備交渉、および8月13日に発表されたジョンソン・エンド・ジョンソン社との予備交渉の前向きな結果に続くものである。ワクチンがCOVID-19に対して安全で効果的であることが証明された場合、ECはアストラゼネカ社から3億回分のワクチンを購入するほか、EU加盟国に代わり追加で1億回分を購入するオプションを有する、契約枠組みに合意している。ECは他のワクチン製造業者とも同様の契約締結に向けて協議を継続している。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_1438
(欧州委員会
記事) 元記事公開日:2020/8/14

アーカイブ