1. HOME
  2. 海外情報

海外情報

トピックス

2020年07月22日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (7月16日~7月21日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:7月16日~7月21日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~EU首脳が予算協定に合意、研究・イノベーションプログラム予算が削減~Budget deal shrinks EU ambitions in technology and innovation programmes
EU長期予算とパンデミック後の景気回復計画に関する加盟国首脳による5日間に及ぶ交渉の結果、新しい予算協定(総額7,500億ユーロ相当の復興基金および2021年~2027年の複数年次財政枠組)が合意された。研究・イノベーション関係では、EUの次期研究・イノベーションプログラム であるHorizon Europeの予算が、5月に提案された944億ユーロよりも大幅に減額され809億ユーロとなった。その他、新規保健プログラムEU4Healthは94億ユーロから16億7,000万ユーロに削減。官民投資を促進するプログラムであるInvestEUは69億ユーロに削減。EUの学術交流プログラムのエラスムス+は、当初計画より約50億ユーロ少ない221億ユーロなど。

https://sciencebusiness.net/framework-programmes/news/budget-deal-shrinks-eu-ambitions-technology-and-innovation-programmes
(Science|Business
記事) 元記事公開日: 2020/7/21

~英国政府が、CO2を動物飼料に変え、英国農業の効率化に貢献する技術に資金提供~Tech that turns CO2 into animal feed gets funding boost
英国政府は、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボット工学を適用して、(コストを削減し、温室効果ガスを削減する)英国農業の効率的な食料生産システムの確立を目指す9件のプロジェクトに2,400万ポンドの資金を提供する。ノッティンガムを拠点とするコンソーシアム(REACT-FIRST)では、200万ポンド以上の資金を得て、最大75%少ない二酸化炭素排出量で、魚や家禽のためのクリーンで持続可能な飼料を生成する。独自の技術を利用して、発電所からの二酸化炭素を、最小限の水の使用で、動物向けの飼料に変換でき、耕作可能な農地を必要としない。これにより、動物産業に大豆や魚粉に代わる環境にやさしい代替品を提供することができる。

https://www.gov.uk/government/news/tech-that-turns-co2-into-animal-feed-gets-funding-boost
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/7/17

~英国のコロナウイルス・ワクチンの最初の試験結果は強い免疫反応を示している~First trial results show UK coronavirus vaccine produces a strong immune response
オックスフォード大学が開発している新型コロナウイルス・ワクチンのフェーズ1/2の試験結果が医学誌「The Lancet」に掲載された。これによると、ワクチンは免疫系の両方の部分で強力な免疫反応を生成し、SARS-CoV-2ウイルスに感染した細胞を攻撃する白血球およびウイルスを見つけて攻撃する抗体を活性化している。ワクチンによる深刻な副作用はなく、免疫反応は2回目の投与後にさらに大きくなる可能性がある。試験では1,000人以上の18〜55歳の健常成人ボランティアによりワクチンが評価され、さらにサブセット(10人)は、ワクチンを2回接種した。ワクチンの能力を人間で確認するために、厳しい臨床試験プログラムが継続される。

https://www.nihr.ac.uk/news/first-trial-results-show-uk-coronavirus-vaccine-produces-a-strong-immune-response/25304
 
(NIHR記事) 元記事公開日: 2020/7/20

~ドイツ:BMBF大臣がコロナウイルス研究資金を3倍に増額~Karliczek: Finanzielle Mittel zum besseren Verständnis des Coronavirus verdreifacht
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)のカルリチェク大臣は、新型コロナウイルスとそれが引き起こす疾患に対する効果的な戦略と治療法に関する研究をさらに強化するとして、次のように語った。「ウイルスの生物学とその分布経路を理解することは、ウイルスを封じ込めるための効果的な治療法や対策にとって極めて重要である。同時に、パンデミックに関連する政治的決定と社会的勧告が、すべての市民や社会全体にどのように影響するかを検討したい。そのため、コロナウイルス研究の当初資金を3倍に増やし、約90の未解決のプロジェクトに4,500万ユーロを投資する。パンデミックに長期的に適切に対処するために、我々のすべての力を結集して、多くの未解決の問題に立ち向かう。」
https://www.bmbf.de/de/karliczek-finanzielle-mittel-zum-besseren-verstaendnis-des-coronavirus-verdreifacht-12151.html 
(BMBF記事) 元記事公開日: 2020/7/20

~米国:DOEが革新的な自動車技術を進歩させる55のプロジェクトに1億3,900万ドルの資金を提供~DOE Announces $139 Million in Funding for 55 Projects to Advance Innovative Vehicle Technologies
米国エネルギー省(DOE)は、新しく革新的な先進自動車技術をサポートする全米の55のプロジェクトに1億3,900万ドルの連邦資金を提供すると発表した。DOEのエネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)を通じて提供されるもので、これらの革新的なプロジェクトのうち6つは、ミシガン州のチームによって主導される。プロジェクトでは、DOEのエネルギー貯蔵グランドチャレンジを支援するために、先進バッテリー、電化、製造に関する研究を行う。EEREの自動車技術室(VTO)と先進製造室(AMO)が、自動車用の軽量で高性能の繊維強化ポリマー複合材料を対象とした合計1,500万ドルの2つのプロジェクトに協力する。
https://www.energy.gov/articles/doe-announces-139-million-funding-55-projects-advance-innovative-vehicle-technologies 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/7/16

~米国:DOEが石炭からカーボンニュートラルな電力と水素を生産する21世紀の技術に1億1,800万ドルを投資~DOE Invests $118 Million in 21st Century Technologies for Carbon-Neutral Electricity and Hydrogen Produced from Coal
米国エネルギー省(DOE)は、「石炭FIRST」(柔軟性、革新的、弾力性、小規模、変革的)イニシアチブを支援するために1億1,800万ドルの連邦資金を提供する。「石炭FIRST」発電所は、石炭、バイオマス、廃プラスチックを変換して、クリーンで手頃な価格のカーボンニュートラルな電力と水素を生成する。電力網のニーズを満たす柔軟な運用を可能とし、(効率を改善し排出量を削減する)革新的なコンポーネントを使用し、米国民に回復力のあるエネルギーを提供し、エネルギー生成技術の設計・製造方法を変革するものである。DOEは選出された7つのプロジェクトに合計3,700万ドルを授与し、新たに8,100万ドルの資金調達公募(FOA)を開始する。

https://www.energy.gov/articles/doe-invests-118-million-21st-century-technologies-carbon-neutral-electricity-and-hydrogen
(DOE記事) 元記事公開日:2020/7/17

~米国:DOEがH2 @ Scaleイニシアチブを推進する18のプロジェクトに約6,400万ドルの投資~Energy Department Announces Approximately $64M in Funding for 18 Projects to Advance H2@Scale

米国エネルギー省(DOE)は、2020年会計年度に手頃な価格の水素製造、貯蔵、流通、使用に関するH2 @ Scaleの構想をサポートする18のプロジェクトに約6,400万ドルの資金を提供すると発表した。これらのプロジェクトはH2 @ Scaleの複数年イニシアチブの下で次のラウンドの研究、開発、および実証(RD&D)活動を促進する。DOEのエネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)の水素燃料電池技術室(HFTO)を通じて資金支援を受けるもので、信頼性が高く手頃な価格の電解槽の製造については、EEREの先進製造室(AMO)が協力し、水素貯蔵タンク用の低コスト高強度の炭素繊維の開発については、EEREの自動車技術室(VTO)が協力する。
https://www.energy.gov/articles/energy-department-announces-approximately-64m-funding-18-projects-advance-h2scale
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/7/20

~EUが140の主要な輸送プロジェクトに20億ユーロ以上を投資して、経済を活性化~Boosting the EU's Green Recovery: EU invests over €2 billion in 140 key transport projects to jump-start the economy
欧州連合(EU)は、140の主要な輸送プロジェクトに約22億ユーロを投入して、すべてのEU加盟国の経済回復を支援する。プロジェクトは、大陸全体を繋ぐ交通の未接続区間の解消、持続可能な輸送の支援、および雇用の創出に役立つ。国境を越えた接続や港や空港への接続など、鉄道を強化するプロジェクトに非常な重点が置かれている。内陸水路輸送は、輸送量の増加と道路網や鉄道網への多様な接続形態を増やすことで強化される。海事部門では、代替燃料に基づく近海輸送プロジェクトと、着岸船からの排出ガスを削減するための港への陸上電力供給施設の設置が優先される。これらを通じてEUは欧州グリーン・ディールで設定された気候目標を実現する。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_1336
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/7/16

~「欧州洋上再生可能エネルギー戦略」策定のための一般および利害関係者からの意見収集~Preparing an EU strategy for offshore renewables - Have your say
欧州委員会(EC)は、欧州の洋上再生可能エネルギーの潜在力を活用するために、2020年末までに「欧州洋上再生可能エネルギー戦略」を発表する。これらのエネルギーの野心的な開発と統合に、2030年および2050年までの戦略的な方向性を与えることを目指している。その準備として、プロセスの様々な部分を概説するロードマップを公開し、これに関する一般のフィードバックを得るために4週間の期間を設けた。また、この戦略が網羅する様々な要素について、利害関係者からの幅広い見解と意見の収集を目的として、10週間の公開協議を開始した。洋上再生可能エネルギー戦略は、洋上風力発電だけではなく、潮汐および海洋エネルギーも対象としている。

https://ec.europa.eu/info/news/preparing-eu-strategy-offshore-renewables-have-your-say-2020-jul-16_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/7/16

アーカイブ