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2020年06月25日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (6月18日~6月24日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:6月18日~6月24日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~米国:NSFの第15代長官としてセスラマン・パンチャナタン博士が正式に就任~New director takes helm at National Science Foundation
6月23日、セスラマン・パンチャナタン博士(Dr. Sethuraman Panchanathan)が国立科学財団(NSF)の第15代長官として正式に就任した。同博士は6年間の任期に亘り、ビジョンを共有し、科学工学における包括性(inclusiveness)を継続的に推進していくことを約束した。また、「長年に亘り画期的な発見をもたらして来た基礎研究に資金提供することはNSFの中核的使命である」として基礎研究への投資を強調した。同博士のNSF長官への指名については、トランプ大統領が2019年12月18日に発表し、上院が2020年6月18日に承認している。

https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=300793&org=NSF&from=news
(NSF
記事) 元記事公開日: 2020/6/23

~ドイツ:BMBFが「グリーン水素」に関するアイデア公募を開始~BMBF startet Ideenwettbewerb zu Grünem Wasserstoff
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が「グリーン水素」の生産、利用、システム統合に関する大規模なプロジェクト、および基礎研究に関するアイデアを求めている。学術界、産業界、市民社会のコンソーシアムに対して、次の3つのテーマに関するアイデア公募を開始した。(1)水電解を産業規模で運営し、その寿命と生産・運用コストを改善するプロジェクト、(2)「グリーン水素」のための地域横断輸送ソリューションを開発するプロジェクト、(3)水素の生産や輸送インフラを、気候に優しく社会的に受け入れられる形で、欧州に実装できる方法を研究するプロジェクト。そのほか、基礎研究プロジェクトのアイデアも募集している。

https://www.bmbf.de/de/bmbf-startet-ideenwettbewerb-zu-gruenem-wasserstoff-11865.html
(BMBF記事) 元記事公開日: 2020/6/19

~米国:DOEがテネシー大学の新興分野労働力開発に2,000万ドルを投資~DOE Invests $20 Million in Workforce Development in Emerging Fields at University of Tennessee
米国エネルギー省(DOE)は、新興エネルギー分野の労働力開発を推進するために、テネシー大学(UT)に2,000万ドルを投資する。UTへの投資により、DOEの大学とのパートナーシップはオークリッジ研究所(ORI)を通じてオークリッジ国立研究所(ORNL)にも拡大する。5年間の学際的プログラムの過程で、参加学生は、回復力のあるエネルギーシステムを含む、新興技術分野の研究開発に焦点を当てる。さらに、学生を21世紀の労働力として育成し、起業家としてのスキルを磨かせるために、コミュニケーション、コンピューター・リテラシー、技術移転などの専門的能力の開発訓練を提供する。

https://www.energy.gov/articles/doe-invests-20-million-workforce-development-emerging-fields-university-tennessee
 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/6/18

~米国:DOEが原子力技術を進歩させるために国立研究所や米国の大学に6,500万ドルを投資~Department of Energy Invests $65 Million at National Laboratories and American Universities to Advance Nuclear Technology
米国エネルギー省(DOE)は、28州の93の高度な原子力技術プロジェクトに対して、6,500万ドル強を助成する。原子力エネルギー研究、分野横断的な技術開発、施設へのアクセス等のプロジェクトを対象とし、DOEの原子力エネルギープログラムを通じて「原子力エネルギー大学プログラム」(NEUP)(5,500万ドル)、「原子力エネルギー実現技術」(NEET)(500万ドル)、「原子力科学ユーザー施設」(NSUF)(500万ドル)のプロジェクトを助成する。DOEの原子力エネルギー局は、クリーン・エネルギー・イノベーションにおける米国の主導権の継続や次世代の原子力技術者や科学者の教育のために、2009年来8億ドル以上を投資している。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-invests-65-million-national-laboratories-and-american-universities 
(DOE記事) 元記事公開日: 2020/6/18

~米国:DOEが水素・燃料電池技術の研究開発を推進するための新しいラボ・コンソーシアムを発表~DOE Announces New Lab Consortia to Advance Hydrogen and Fuel Cell R&D
米国エネルギー省(DOE)は、水素・燃料電池技術の研究開発(R&D)を推進するために、DOE国立研究所主導の2つのコンソーシアムに5年間で最大1億ドルを投資する意向を発表した。コンソーシアムの一つは、水を水素と酸素に分解するために電気を使用し、天然ガス、原子力、再生可能エネルギー等の様々なエネルギー源から電力を得る大規模で手頃な電解槽を実現するための研究開発を行う。もう一つは、長距離トラックを含む大型車両用途向けの燃料電池の開発を加速するための研究開発である。二つのコンソーシアムはDOE国立研究所の世界クラスの専門知識と最先端機器を活用する。

https://www.energy.gov/articles/doe-announces-new-lab-consortia-advance-hydrogen-and-fuel-cell-rd
(DOE記事) 元記事公開日:2020/6/23

~欧州委員会が欧州イノベーション・スコアボード2020を発表~European Innovation Scoreboard 2020: EU's innovation is increasing

欧州委員会(EC)が欧州イノベーション・スコアボード2020を発表した。これによると、欧州連合(EU)のイノベーション・パフォーマンスは2012年以降、平均で8.9%増加し、EUの24か国でイノベーション実績が増加している。リトアニア、マルタ、ラトビア、ポルトガル、ギリシャが最もパフォーマンスが向上。世界レベルでは、EUが2年目で米国を上回ったものの、韓国、オーストラリア、日本とのパフォーマンス・ギャップは拡大しており、これらのグローバル・イノベーション・リーダーに追いつくには、さらに多くの努力が必要である。中国は、EUの主要な競争相手の中で最大の成長率を誇り、EUの5倍以上の成長率。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_1158
(欧州委員会
記事) 元記事公開日:2020/6/23

~EU-中国サミット:複雑で重要な協力関係におけるEUの利益と価値の保護~EU-China Summit: Defending EU interests and values in a complex and vital partnership
2020年6月22日、欧州連合(EU)と中国はテレビ会議を通じて第22回二国間サミットを開催した。EU側からは欧州理事会のシャルル・ミシェル議長、欧州委員会(EC)のフォン・デア・ライエン委員長、ジョセップ・ボレル上級代表が出席、中国からは李克強首相が出席した(習近平国家主席は後から参加)。サミットでは、二国間関係に関する事項、地域的および国際的な問題、COVID-19のパンデミックと経済の回復などの包括的な議題について話し合われた。市場アクセスの現在の非対称性に対処し、公平な競争条件を確保する野心的なEUと中国の包括的な投資協定の交渉を進める必要性等について、議論が交わされた。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_1159
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/6/22

~2021年度EU予算:欧州の回復に焦点を当てた年間予算~EU budget 2021: An annual budget focused on European recovery
欧州委員会(EC)は、2021年度のEU予算として1,667億ユーロを提案した。この予算(案)は、投資の動員と欧州経済の回復に弾みをつけることを目的とした一時的な回復措置である「次世代EU」(Next Generation EU)の下での211億ユーロの助成金と約1,330億ユーロの融資により補完される。年間予算と「次世代EU」措置により、2021年に膨大な投資を結集して、コロナウイルス・パンデミックによる経済的・社会的損害に対処し、経済の持続的回復に弾みをつけ、雇用を創出・保護する。この予算(案)は2020年5月27日に提出されたEUの次期長期予算案に基づいており、採択されれば、英国のEU離脱と移行期間の終了後の、EU 27としての最初の予算となる。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_1171
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/6/24

~米国:HHSが医療従事者の育成と訓練に1億720万ドルを投資~HHS Awards $107.2 Million to Grow and Train the Health Workforce
米国保健福祉省(HHS)は、保健サービス局(HRSA)を通じて、農村部や十分なサービスが行き届いていない地域での医療従事者を増やすために、合計1億720万ドルを310の受賞者に授与すると発表した。プログラムでは、医師、大学教員、歯科医、看護師、学生に対して、医療現場でのキャリアを追求する際に、経済的および専門的な支援を提供する。HRSAのエンゲルス局長は、「サービスが十分に行き届いていない地域での慢性疾患の予防と治療には、安定した質の高い医療従事者へのアクセスが不可欠である。これらの賞は、緊急にヘルスケアを必要とする人々の需要を満たすのに役立つ」と語った。

https://www.hhs.gov/about/news/2020/06/18/hhs-awards-107.2-million-to-grow-and-train-health-workforce.html
(HHS記事) 元記事公開日:2020/6/18

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