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2020年06月11日
【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (6月4日~6月10日)
CRDS-研究開発戦略センター
「政策の科学」関連 海外情報 期間:6月4日~6月10日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)
~ビジネス大臣が英国の成長の潜在力を解き放つためのワーキンググループを立ち上げ~Business Secretary launches working groups to help unleash Britain's growth potential
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)のアロク・シャーマ大臣が、コロナウイルス・パンデミックからの経済回復を支援する政府の計画の一環として、英国の成長の潜在力を解き放ち、雇用を創出するために5つのビジネス重視型のワーキンググループを立ち上げる。各々のグループは5つの主要なテーマ(産業界の未来、グリーン・リカバリー、新規事業支援、機会の増加、ビジネスに開かれた英国)に焦点を当て、企業が政府と協力して経済成長と雇用を実現できる方法を探る。同時に、グリーンで復元力のある回復を支援し、英国が新産業でトップに立つことを確保するための国内外の主要な課題を調査する。
https://www.gov.uk/government/news/business-secretary-launches-working-groups-to-help-unleash-britains-growth-potential
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/6/8
~英国:UKRIが「信頼できる自律システム」の研究を主導するハブを設立~Hub to lead UK research on Trustworthy Autonomous Systems
6月4日、英国研究・イノベーション機構(UKRI)は「信頼できる自律システムハブ」(Trustworthy Autonomous Systems Hub)を発表した。このハブは、無人自動車やロボットなどの自律システムがデフォルトで信頼でき、最終的に社会や産業の利益となるようにするための取り組みを主導する。UKRIは「信頼できる自律システム」プログラムに戦略優先基金(SPF)から3,300万ポンドを投資しており、ハブはプログラムの最初のエレメントである。サウサンプトン大学を拠点に、コンピューティング・ロボット工学から社会人文科学まで、英国の世界をリードする専門知識を結集する。
https://www.ukri.org/news/hub-to-lead-uk-research-on-trustworthy-autonomous-systems/
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/6/4
~英国:UKRIの「プラスチック研究イノベーション基金」~The Plastics Research and Innovation Fund
世界環境デー(2020年6月5日)は、環境保護のための世界的な意識と行動を奨励する国連の日である。英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、その活動の多くを、プラスチック問題への対応を含む持続可能性に焦点を当てており、2018年に「プラスチック研究イノベーション基金」(PRIF)を創設した。6月1日に最後のPRIF資金調達コンテストとなる、「持続可能なプラスチック解決策の設計」を開始した。このコンペティションは、初期段階の人間中心の設計プロジェクトに最大80万ポンドの資金を投資して、プラスチックの環境への害を減らし、英国経済の生産性向上と成長促進を図ることを目的としている。
https://www.ukri.org/news/the-plastics-research-and-innovation-fund/
(UKRI記事) 元記事公開日: 2020/6/5
~英国:NIHRが長期的なCOVID-19研究のための新しい公募を開始~NIHR launches new UK wide funding call for longer-term COVID-19 research
国立衛生研究所(NIHR)は、急性期以降の世界的なCOVID-19パンデミックの保健や社会的ケアの結果を理解し管理するためのアプリを求める新しい公募を開始する。パンデミック後の影響や余波の緩和に役立つことを目的としている。英国研究・イノベーション機構(UKRI)とNIHRの現在の共同ローリング研究公募は、12か月以内に影響を与える「緊急」のCOVID-19関連研究を支援しているが、パンデミックの急性期以降に備えて、行動を起こす必要がある。新しい公募では、24カ月以内の成果を目途に、政策決定者への情報提供や、医療、介護、公衆衛生システムのパンデミックからの回復の研究に特に焦点を当てている。
https://www.nihr.ac.uk/news/nihr-launches-new-uk-wide-funding-call-for-longer-term-covid-19-research/25013
(NIHR記事) 元記事公開日:2020/6/9
~ドイツ:カルリチェクBMBF大臣:技術主権のための信頼できる電子機器の独自生産~Karliczek: Mit vertrauenswürdiger Elektronik zu mehr technologischer Souveränität
ドイツの独自の経済的な電子機器生産を支援するために、連邦教育研究省(BMBF)は旗艦イニシアチブ「信頼できる電子機器」を立ち上げた。プロジェクトは2021年初頭に開始予定で、最大2,000万ユーロを投資する。これに関してカルリチェクBMBF大臣は、「ドイツは、医療技術、自動制御工場、自動運転、モバイル通信など、安全性が重要な領域で信頼できる電子機器を必要としている。そのような電子機器の開発には、優れたノウハウだけでなく、ドイツや欧州における独自の電子機器の生産が必要である。そのため、連邦政府はハイテク戦略によって重要な技術に投資している」と語った。
https://www.bmbf.de/de/karliczek-mit-vertrauenswuerdiger-elektronik-zu-mehr-technologischer-souveraenitaet-11768.html
(BMBF記事) 元記事公開日:2020/6/9
~ドイツ:GAIA-X 欧州独自の統合データ・インフラ構想~GAIA-X Eine vernetzte Datenstruktur für ein europäisches digitales Ökosystem
GAIA-Xプロジェクトで、フランスとドイツの政界、経済界、学界の代表者たちが、他の欧州パートナーとも協力して、欧州の次世代データ・インフラのための提案書を作成する。欧州の価値観に基づく、統合オープン・データ・インフラ基盤の開発を目指しており、集中型インフラや分散型インフラを接続し、それらを均一で使い易いシステムに変えることで、安全かつ確実なデータ・アクセスおよび共有機能を強化する。プロジェクトには現在、欧州7か国の代表の参加のほか、様々な国から300を超える組織が関与している。
https://www.bmwi.de/Redaktion/EN/Dossier/gaia-x.html
(BMWi記事) 元記事公開日:2020/6/4
~米国:DOEが「ベター・ビルディング・イニシアチブ」での110億ドルのエネルギーコスト削減を発表~DOE Announces $11 Billion in Energy Cost-Savings from Better Buildings Initiative Partners
米国エネルギー省(DOE)は、DOEの「ベター・ビルディング・イニシアチブ」における950を超える官民組織によるエネルギーコストの削減額が110億ドル近くに達したと発表した。これまでに、パートナーは約1,800兆英国熱量単位を節約しており、これは、米国の2,700万世帯の1年間の電力消費量に相当する。これらのパートナーは米国のFortune 100企業の32社、米国雇用者上位25社のうちの12社、米国製造部門のエネルギー消費量の12%、および米国商業建築スペースの13%を占めている。また、革新的な技術を進歩させ、米国の製造競争力を強化し、米国の労働力をサポートしている。
https://www.energy.gov/articles/doe-announces-11-billion-energy-cost-savings-better-buildings-initiative-partners
(DOE記事) 元記事公開日:2020/6/9
~EU:コロナウイルスのグローバル対応:ECがGaviアライアンスへの3億ユーロの資金提供を誓約~Coronavirus Global Response: European Commission pledges €300 million to Gavi
欧州委員会(EC)は、2021年から2025年までの間にGaviワクチンアライアンスに3億ユーロを誓約すると発表した。この資金は世界中の3億人の子供たちを予防接種し、感染症の流行を防ぐためのワクチンの備蓄に役立つ。フォンデアライエンEC委員長は、「ワクチンは、特に世界で最も脆弱なコミュニティや地域で、ワクチンを必要とする全ての人々が、ワクチンにアクセスできる場合にのみ、命を救うことができる。これがGaviの活動が非常に重要である理由である。途上国に優れた医療システムと予防接種プログラムを構築する手段を与えることで、世界をより安全にすることができる」と語った。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_989
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/6/4
~EU:コロナウイルスと闘い、回復を支援する革新的な企業にEUが3億1,400万ユーロを授与~Coronavirus: EU grants €314 million to innovative companies to combat the virus and support recovery
欧州委員会(EC)は、コロナウイルス・パンデミックと闘う36社に、欧州イノベーション会議(EIC)のアクセラレータ・パイロットを通じて、約1億6,600万ユーロを授与したと発表した。さらに、欧州復興計画に貢献する別の36社に1億4,800万ユーロが授与される。これにより、Horizon 2020からの総投資額は3億1,400万ユーロとなる。選出された36社は、バイオ除染ワイプの生産拡大、応急処置者に換気の質に関するリアルタイム情報を提供する換気監視システムの開発、重篤な感染症の治療の抗体プラットフォームの開発など、先駆的なプロジェクトに取り組む。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_1007
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/6/8