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2020年05月28日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (5月21日~5月27日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:5月21日~5月27日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国がスペースデブリ(宇宙ゴミ)と闘うために新しい資金を投入~UK commits new funding to combat space debris
地球を周回する1 cm以上のスペースデブリは90万個存在すると推定されており、追跡されているのはごく一部にすぎない。英国宇宙庁は、地球低軌道上の物体の監視に費用対効果の高い方法を採用するか、あるいは人工知能(AI)を適用して既存の軌道データをより有効に活用することで、スマートな解決策を提供する組織に最大100万ポンドを提供する。デブリを追跡することにより、衛星事業者は衝突の可能性を予測して、衛星を移動させ、衝突を回避することができる。英国は欧州宇宙機関(ESA)の宇宙安全への最大の投資家として、スペースデブリを除去するために国際的に取り組んでいる。

https://www.gov.uk/government/news/uk-commits-new-funding-to-combat-space-debris
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/5/26

~英国:Dstlが3億5,000万ポンド相当のASTRAD契約をBAE Systems CORDA社と締結~Dstl Awards £350 million ASTRID contract to BAE Systems CORDA
英国の防衛・安全保障の意思決定を支える最先端の分析を提供するための最高3億5,000万ポンド相当の契約が、国防科学技術研究所(Dstl)からBAE Systems CORDA社に授与された。同社はASTRID(Analysis for Science and Technology Research in Defence)契約の下で、最先端の技術を駆使して、Dstlと国防省(MOD)の重要な戦略、政策、および投資の課題に関する分析を提供する。金銭的に最大の価値を提供する投資決定や最も効率的で実用的な解決策を実証し、政府内の他の省庁にも転用・共有させて、同様の課題を解決し、英国政府全体の効率を向上させることもできる。ASTRIDは2020年4月から5年間の契約。

https://www.gov.uk/government/news/dstl-awards-350-million-astrid-contract-to-bae-systems-corda
(GOV.UK記事) 元記事公開日: 2020/5/26

~英国:UKRIが「環境持続可能性戦略」を立ち上げて、「ネットゼロ」未来への道を設定~UKRI launches its environmental sustainability strategy and sets a path to a 'net zero' future
英国研究・イノベーション機構(UKRI)が「環境持続可能性戦略」を立ち上げ、2040年までに温室効果ガス排出「ネットゼロ」を達成という目標を打ち出した。戦略では、研究・イノベーション部門全体の、環境持続可能性に至る道を主導するための優先順位を設定しており、気候変動やプラスチック廃棄物汚染など、人類が直面している環境問題の理解と対処のために重要な最先端の研究・イノベーションに投資する。これらの研究は、産業戦略、クリーン成長戦略、25年間の環境計画等に設定されている英国政府の目標を達成するために極めて重要である。

https://www.ukri.org/news/ukri-launches-its-environmental-sustainability-strategy-and-sets-a-path-to-a-net-zero-future/
 
(UKRI記事
) 元記事公開日:2020/5/21

~アフリカCOVID-19迅速助成基金の創設~Africa COVID-19 Rapid Fund launched
大陸を越えてCOVID-19と闘う取り組みを強化するために、アフリカに特化した研究公募が開始される。南アフリカ国立研究財団(NRF)が主導する新しい「COVID-19アフリカ迅速助成基金」(COVID-19 Africa Rapid Grant Fund)は、英国研究・イノベーション機構(UKRI)を含む、資金提供者たちの国際協力によって支えられており、アフリカ全土の研究者に資金を提供して、COVID-19の予防法、診断法、治療法を研究する。この380万ポンドの基金には、COVID-19に関する正確でタイムリーな情報を収集して一般公開するための取り組みにおける、科学や医療を強化する革新的要素も含まれている。
https://www.ukri.org/news/africa-covid-19-rapid-fund-launched/ 
(UKRI記事) 元記事公開日:2020/5/22

~米国:DOEが中小企業の研究開発助成のために5,300万ドルを資金提供~U.S. Department of Energy Announces $53 Million for Small Business Research and Development Grants
米国エネルギー省(DOE)は、35の州とコロンビア特別区の211の中小企業に対して、総額5,300万ドルに上る256件の助成金を授与すると発表した。DOEの中小企業イノベーション研究(SBIR)と中小企業技術移転(STTR)プログラムを通じて資金提供されるもので、中小企業はフェーズIのイノベーションの技術的実現可能性について調査する。フェーズIの助成期間は6〜12か月、助成金の中央値は20万ドル。フェーズIで成功した者だけが、2021年度のフェーズIIに申請できる。フェーズIIは、フェーズIの研究成果を検証するためのプロトタイプまたはプロセスを開発するもので、助成金の中央値は110万ドル、期間は最長2年。

https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-announces-53-million-small-business-research-and-development-grants
(DOE記事) 元記事公開日:2020/5/21

~EU:EICグリーン・ディール公募に対する高い関心~High demand for EIC Green Deal call

欧州の経済復興計画を支援するために設定された2,000以上の持続可能なイノベーション企業が、1回限りの欧州イノベーション会議(EIC)アクセラレータ・グリーン・ディール公募(78億ユーロ)の財政支援を申請した。申請企業の大部分は、EUの気候緩和強化等のグリーン・ディールの目標に貢献するアイデアを申請している。申請の41%は助成金と株式の混合型資金調達を要求し、資金要求全体の73.8%を占めた。申請は38か国から寄せられ、イタリア、ドイツ、エストニア、イスラエル、フランスからの申請者が最も多い。新興企業/中小企業のCEOの少なくとも19%は女性であるが、最低でも25%の参加企業が女性主導型会社であることが期待されている。
https://ec.europa.eu/info/news/high-demand-eic-green-deal-call-2020-may-25_en
(欧州委員会
記事) 元記事公開日:2020/5/25

~EUと日本が科学、技術、イノベーションにおける協力を強化~EU and Japan step up cooperation in science, technology and innovation
イノベーション、研究、文化、教育、若年世代担当欧州委員のマリヤ・ガブリエル氏と竹本 直一内閣府科学技術政策担当大臣は、日・EU首脳のビデオ会議において、科学、技術、イノベーションにおける両国間の協力を強化することに合意し、次期EU研究・イノベーションプログラムであるHorizon Europeと、日本の研究開発プログラムである「ムーンショット」との間の相乗効果を高めるための基本合意書(Letter of Intent)に署名した。EUと日本はCOVID-19との闘いにおける重要なパートナーであり、合意書はコロナウイルスの流行や将来のパンデミックに対処するために、協調的な研究とイノベーションの大切さを強調している。

https://ec.europa.eu/info/news/eu-and-japan-step-cooperation-science-technology-and-innovation-2020-may-26_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/5/26

~EU:約2000人のキャリア初期の研究者が147の革新的トレーニング・ネットワークに参加~Almost 2000 researchers to take part in 147 Innovative Training Networks
約2,000人のキャリア初期段階の研究者たちが、2020年のマリー・スクウォドフスカ・キューリー・革新的トレーニング・ネットワーク(MSCA-ITN)事業の下で採用され、147の新しいプロジェクトに参加する。これらの初期段階の研究者たちは、知識やアイデアを経済的・社会的利益のために製品やサービスに変換するためのトレーニングを受ける。プロジェクトでは、イノベーション志向の考え方と併せて、国家間、異分野間、部門間の横断的なモビリティを通じて、研究者に学術分野および非学術分野の両方で、キャリアの見通しを向上させる。研究執行機関(REA)は選ばれた147のプロジェクトを4年間管理する。

https://ec.europa.eu/info/news/almost-2000-researchers-take-part-147-innovative-training-networks-2020-may-26_en
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/5/26

~米国:HHSがCOVID-19の影響を受けている看護施設への約49億ドルの支援を発表~HHS Announces Nearly $4.9 Billion Distribution to Nursing Facilities Impacted by COVID-19
米国保健福祉省(HHS)は、パンデミックの壊滅的な影響と闘う高度看護施設(SNF)に対する数十億ドルの救援資金の配布を開始したと発表した。これらの資金はCOVID-19に起因する多額の費用や収入の逸失に苦しむ特別養護老人ホームを支援するために使用される。トランプ政権はCARES法と「給与保護プログラムと医療強化法」(Paycheck Protection Program and Health Care Enhancement Act)によりCOVID-19パンデミックと闘う医療提供者を支援しており、コロナウイルス対策の最前線にある病院やその他の医療提供者に対して1,750億ドルの救済基金を提供する。

https://www.hhs.gov/about/news/2020/05/22/hhs-announces-nearly-4.9-billion-distribution-to-nursing-facilities-impacted-by-covid19.html
(HHS
記事) 元記事公開日:2020/5/22

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