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2020年05月21日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (5月14日~5月20日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:5月14日~5月20日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国:ワクチン開発に取り組む研究者たちへの8,400万ポンドの新たな政府支援~Funding and manufacturing boost for UK vaccine programme
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)のシャーマ大臣は、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り組むオックスフォード大学やインペリアル・カレッジ・ロンドンのトップ研究者たちに対する8,400万ポンドの新たな政府支援を発表した。オックスフォード大学と英国に拠点を置く製薬会社であるアストラゼネカ社は、潜在的なワクチンの商品化および生産に関するグローバルライセンス契約に合意しており、ワクチン開発が成功した場合、同社は合計1億回分を供給する契約の一環として、9月までに最大3,000万回分を英国に提供するべく努力する。これは、英国がワクチンを利用できる最初の国になることを意味する。

https://www.gov.uk/government/news/funding-and-manufacturing-boost-for-uk-vaccine-programme
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/5/17

~英国:学校休校の中、UKRIがオンラインで最先端の科学に取り組む生徒たちを支援~UKRI supporting pupils to engage with cutting-edge science online during school closures
新型コロナウイルスにより殆どの学校が閉鎖されている中で、英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、無料で安全なオンライン・プラットフォーム(I'm a Scientist, Stay at Home!)を通じて、若者同士がつながり、刺激的な科学の授業を楽しむことを支援している。積極的な研究スタッフとの対話を通じて、生徒が科学に触発される安全で管理された場を提供する。UKRIの資金支援により、既存のプラットフォームを拡張して、1,200を超える学校の15万人の生徒が利用できるようになる。UKRIや英国研究会議の研究者など、英国全体で1,000人以上の研究者が参加する。

https://www.ukri.org/news/ukri-supporting-pupils-to-engage-with-cutting-edge-science-online-during-school-closures/
(UKRI
記事) 元記事公開日:2020/5/14

~1億3,100万ポンドの投資により、英国のコロナウイルスのワクチンの生産が加速~£131m investment fast-tracks UK coronavirus vaccine production
英国研究・イノベーション機構(UKRI)の1億3,100万ポンドの投資により、オックスフォードシャー州に建設中の最先端のワクチン生産施設である「ワクチン生産・イノベーションセンター」(VMIC)の建設が加速され、生産能力が増強される。VMICでは、状況に応じて様々なワクチンを生産し、英国に緊急対応能力と備蓄能力を提供し、新しい感染症などのワクチンを迅速に生産することができる。また、この施設が完成するまでの一時的な生産施設となる「仮想VMIC」が別の敷地に建設される。ここでは、ワクチン承認から数か月以内に、最大4,000万回分のCOVID-19ワクチンの生産が可能となる。

https://www.ukri.org/news/131m-investment-fast-tracks-uk-coronavirus-vaccine-production/
 
(UKRI記事
) 元記事公開日:2020/5/17

~米国:DOEが新型原子炉実証プログラムに2億3,000万ドルを投資~U.S. Department of Energy Launches $230 Million Advanced Reactor Demonstration Program
米国エネルギー省(DOE)は、原子力エネルギー局(NE)の新型原子炉実証プログラム(ARDP)の開始を発表した。これは米国産業界による新型原子炉の実証を支援するものである。議会は2020年度予算で、2億3,000万ドルを投じて、新型原子炉の新しい実証プログラムを開始させた。ARDPは業界との費用分担協力を通じて、今後5〜7年以内に運転可能となる2つの原子炉を建設するための初期資金として1億6,000万ドルを提供する。さらに、国立原子炉イノベーションセンター(NRIC)を活用して、原子炉の設計段階から実際の運転に移行するまでの新型原子炉実証技術を効率的に試験・評価する。
https://www.energy.gov/ne/articles/us-department-energy-launches-230-million-advanced-reactor-demonstration-program 
(DOE記事) 元記事公開日:2020/5/14

~米国:DOEが重要物質処理技術のイノベーションのために3,000万ドルを投資~Department of Energy Announces $30 Million for Innovation in Critical Materials Processing Technologies
米国エネルギー省(DOE)は、フィールドの検証・実証および重要物質の次世代抽出、分離、処理技術に焦点を当てた研究開発に最大3,000万ドルを投資すると発表した。レアアースのような重要物質は米国経済にとって重要な多くの製品(電気自動車用モーターや洋上風力発電機に使用される高強度磁石など)に使用されている。DOEは持続可能な重要物質のサプライチェーン構築のために、重要物質のコスト削減および生産による環境への影響の低減に取り組んでいる。トランプ政権は「重要鉱物の安全で信頼できる供給確保のための連邦戦略」で米国経済に不可欠な重要物質を特定している。

https://www.energy.gov/articles/department-energy-announces-30-million-innovation-critical-materials-processing
(DOE記事) 元記事公開日:2020/5/14

~米国:DOEが「サイバーセキュリティ製造イノベーション研究所」を主導する団体として、テキサス大学サンアントニオ校を選定~Department of Energy Selects the University of Texas - San Antonio to Lead Cybersecurity Manufacturing Innovation Institute

米国エネルギー省(DOE)は、米国の製造業の競争力、エネルギー効率、イノベーションの強化を目的とする官民コンソーシアムである「サイバーセキュリティ製造イノベーション研究所」(CyManII)を主導する団体として、テキサス大学サンアントニオ校を選定したと発表した。CyManIIのパートナーシップには、アイダホ、オークリッジ、サンディアの国立研究所が含まれる。米国の先進的製造業は、新しいセンサーや制御技術によってエネルギー効率を向上させているが、サイバー脆弱性をもたらす可能性があり、CyManIIでは、サイバー脆弱性に対処して米国の製造部門を保護することを目指している。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-selects-university-texas-san-antonio-lead-cybersecurity-manufacturing
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/5/20

~EU:ECがコロナウイルスの緊急に必要な研究のために1億2,200万ユーロを追加投資~Coronavirus: Commission boosts urgently needed research and innovation with additional €122 million
欧州委員会(EC)は、コロナウイルスの緊急に必要とされる研究のために、研究・イノベーションプログラムHorizon 2020から、さらに1億2,200万ユーロを動員して、新たな公募を実施する。EUが資金提供する一連のコロナウイルスの研究イノベーション活動への追加となるもので、既に実施されている診断、治療、ワクチンの開発活動を補完するものである。選出されたプロジェクトは、検査、治療、予防のために不可欠な医薬品や機器を迅速に生産するために生産設備を転用し、検出、監視、患者ケアを改善するための医療技術とデジタル・ツールを開発する必要がある。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_20_887
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/5/19

~米国:トランプ政権が「オペレーション・ワープ・スピード」の枠組みと責任者を発表~Trump Administration Announces Framework and Leadership for 'Operation Warp Speed'
トランプ政権は、COVID-19のワクチン、治療法、診断法に関する開発、生産、流通の加速を目的とした国家プログラムである「オペレーション・ワープ・スピード」(OWS)の、最高顧問(CA)としてモンセフスラウイ(Moncef Slaoui)氏を、最高執行責任者(COO)としてペルナ(Gustave F. Perna)将軍を任命したと発表した。OWSは、保健福祉省(HHS)、国防総省(DOD)、民間企業、そのほか連邦政府機関から構成される官民パートナーシップで、2021年1月までに安全かつ効果的なワクチンを大量に米国民に提供することを目指している。

https://www.hhs.gov/about/news/2020/05/15/trump-administration-announces-framework-and-leadership-for-operation-warp-speed.html
(HHS記事) 元記事公開日:2020/5/15

~HHSと業界パートナーが米国内での医薬品生産を拡大~HHS, Industry Partners Expand U.S.-Based Pharmaceutical Manufacturing for COVID-19 Response
米国保健福祉省(HHS)はバージニア州のフロウ社(Phlow Corporation)が主導する民間業界チームと協力して、COVID-19の対応や将来の公衆衛生上の脅威に対処する医薬品生産のために、米国における医薬品生産を拡大させる。業界チームは重要な医薬品の生産に必要な、医薬品有効成分(API)およびそれらの成分の化合物の米国内での即時生産能力を提供する。HHSのアザー長官 は「HHSは民間部門と協力して、米国製の原料を使用することで、健康上の脅威から米国人を守る能力を再構築するための重要な一歩を踏み出している」と述べた。原薬は、バージニア州に建設予定の新しい施設を含め、米国内の施設で生産される。

https://www.hhs.gov/about/news/2020/05/19/hhs-industry-partners-expand-us-based-pharmaceutical-manufacturing-covid-19-response.html
(HHS
記事) 元記事公開日:2020/5/19

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