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2020年05月07日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (4月30日~5月6日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:4月30日~5月6日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~米国:AAASによるSTEM教員の教育を改善するためのイニシアチブ~ARISE Initiative Spurs Research to Improve STEM Teacher Training
米国科学振興協会(AAAS)が設立した「ニーズの高い学区における予備教育教員のSTEM教育における研究と革新の推進」(ARISE)イニシアチブでは、共通の目標に特化した研究コミュニティを構築するための大量のリソースとツールを集めており、STEM(科学、技術、工学、数学)教員育成のための、教育と指導力開発プログラムの改善を目指している。STEM教員の最善の育成方法に関する厳密な研究が不足しており、ARISEイニシアチブでは、高等教育機関が才能のあるSTEM専攻学生や専門家を教育に呼び込むための方法などさまざまな課題への回答を探る。

https://www.aaas.org/news/arise-initiative-spurs-research-improve-stem-teacher-training
(AAAS
記事) 元記事公開日: 2020/5/5

~英国:DASAが新しいセンサー技術の開発に230万ポンドを投資~DASA awards £2.3m to develop novel sensor technology
国防・安全保障促進機構(DASA)は性能を向上させた電子光学・赤外線(EOIR)センサーを開発するために合計230万ポンド相当の13件の契約を締結した。EOIRセンサーは、監視、偵察、目標捕捉、脅威警報、目標検知などに使用される主要な軍事機能であり、公募では、中小企業や学界を含む業界からのイノベーションと斬新なアプローチを求めている。開発中のセンサーの用途には、1) 雲や煙、暗い場所などの困難な環境でのイメージング、2) ドローン、狙撃兵、人間、武器、車両などの小さな標的の検出と識別、3) 20 km以上離れた物体を識別し、敵か味方の車両かの判別などがある。

https://www.gov.uk/government/news/dasa-awards-23m-to-develop-novel-sensor-technology
(GOV.UK
記事) 元記事公開日:2020/5/5

~英国:1万6,700人を超えるCOVID-19患者の研究により、重篤な疾患の特徴を特定~Study of more than 16,700 COVID-19 patients identifies characteristics of severe disease
エジンバラ大学などの研究者たちが主導する「ISARIC4C」と呼ばれる研究では、英国の1万6,749人のCOVID-19患者から得られたデータを分析している。英国の166の病院から2,500人を超える看護師や医学生が得た情報に基づいたもので、この種の研究としては、中国以外では最大である。研究の成果は英国政府や世界保健機関(WHO)とも共有されている。全体として、(報告日時点で)COVID-19の入院患者の49%が生存して退院し、33%が死亡、17%が治療を続けている。また、男性または肥満であることは英国の病院での死亡に関連する重要な要因であることが判明した。

https://www.ukri.org/news/study-of-more-than-16-700-covid-19-patients-identifies-characteristics-of-severe-disease/
 
(UKRI
記事) 元記事公開日:2020/4/30

~英国:国際臨床試験の予備結果:抗ウイルス薬レムデシビルは回復速度を改善との報告~Preliminary results of Covid-19 drug treatment trial found to improve recovery
Covid-19の入院患者に対する抗ウイルス薬レムデシビルの安全性と有効性を評価するために、英国研究・イノベーション機構(UKRI)とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が共同で実施した国際臨床試験では、「非常に有望」との予備結果が示された。米国国立アレルギー感染症研究所(NIAD)が発表した報告によると、レムデシビルを投与されたCovid-19入院患者の回復速度は、プラセボを投与された患者よりも31%速かった。具体的には、回復までの平均時間はプラセボを投与された患者では15日であったのに対し、レムデシビルで治療された患者では11日であった。
https://www.ukri.org/news/preliminary-results-of-covid-19-drug-treatment-trial-found-to-improve-recovery/ 
(UKRI記事) 元記事公開日:2020/4/30

~PEAプログラムの開始:フランスがアフリカの大学への支援を強化~Lancement du programme « Partenariats avec l'enseignement supérieur africain » (PEA) : la France renforce son soutien aux universités africaines
国立研究機構(ANR)は、対象となる18のアフリカ諸国の発展のための野心的な大学パートナーシップに資金を提供するための新しい公募を開始した。この公募は、ヨーロッパ・外務省、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)、キャンパスフランスによる「フランスへようこそ」戦略の一環で、フランス開発庁(AFD)から資金を受けるものである。「アフリカの高等教育とのパートナーシップ(PEA)」プログラムは、同戦略の構成要素の1つで、アフリカ大陸の学生に、自国または地域での質の高い教育の場の提供や、パートナーシップの展開におけるフランスの高等教育関係者の支援等を目的としている。

https://anr.fr/en/latest-news/read/news/lancement-du-programme-partenariats-avec-lenseignement-superieur-africain-pea-la-france-ren/
(ANR記事) 元記事公開日:2020/4/30

~トランプ大統領が米国の基幹電力系統を外国の脅威から保護するための大統領令に署名~President Trump Signs Executive Order Securing the United States Bulk-Power System

トランプ大統領は米国の基幹電力系統(BPS)を保護する大統領令に署名した。エネルギー省(DOE)のブルイエット長官は「外国による搾取や攻撃の脅威からBPSを保護することは大変重要である。この大統領令により、外国の敵による米国の重要な電力インフラを標的とする能力を大幅に低下させることができる」と述べた。同令は、連邦政府機関および米国市民に対して、外国または外国人が関心を持ち、その取引が米国の安全保障または米国市民の安全に許容できないリスクをもたらす可能性のあるBPS機器の、取得、譲渡、または設置を禁止している。
https://www.energy.gov/articles/president-trump-signs-executive-order-securing-united-states-bulk-power-system
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/5/1

~EU:ECがコロナウイルスに対するグローバル対応のために74億ユーロの資金を集める~Coronavirus Global Response: €7.4 billion raised for universal access to vaccines
欧州委員会(EC)は、世界保健機関(WHO)等によるコロナウイルス対応に必要な新技術の開発・生産の加速のための国際協力の呼びかけに応えて、グローバルパートナー(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、サウジアラビア、ノルウェー、スペイン、英国)と共同でコロナウイルス・グローバル・レスポンス誓約イベントを開催し、世界中のドナーから74億ユーロ(80億ドルに相当)の誓約を得た。これにはECによる14億ユーロの誓約が含まれている。コロナウイルスに対する診断、治療、ワクチンの共同開発と世界展開のための資金確保を目指している。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_797
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/5/4

~EU:コロナウイルス:ECが農業・食品部門のさらなる支援のために一連の措置を採択~Coronavirus: Commission adopts package of measures to further support the agri-food sector
欧州委員会(EC)はコロナウイルス危機により最も影響を受けている農業・食品部門をさらに支援するための例外的な措置の最新のパッケージを発表した。同措置には、乳製品および食肉部門の民間貯蔵の支援、厳しい市場不均衡に晒されている部門(牛乳、花、ジャガイモ)に対する一時的なEU競争ルールの適用緩和、およびワインや果物、野菜等に対する市場支援プログラムの柔軟適用が含まれている。これらの市場措置に加えて、ECは加盟国が農村開発資金を利用して、農家や小規模農業食品企業にそれぞれ最大5,000ユーロおよび5万ユーロの補償を行うことを提案している。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_788
(欧州委員会記事) 元記事公開日:2020/5/4

~米国:HHSが、遠隔医療を通じてCOVID-19パンデミックと闘うために2,000万ドルを提供~HHS Awards $20 Million to Combat COVID-19 Pandemic through Telehealth
米国保健福祉省(HHS)は、保健サービス局(HRSA)を通じて、遠隔医療(Telehealth)のアクセス向上とインフラ強化のために2,000万ドルを提供する。これらの資金は、プロバイダー、妊娠中の女性、子供、若者、家族のための遠隔医療サービスへのアクセス能力を向上させ、プロバイダーを支援することで、パンデミック中の医療アクセスの改善を目指している。HHSのアザー長官 は「これらの新しい資金は、すでに利用されている遠隔医療インフラを拡大させ、特に妊婦や特別なヘルスケアを必要とする子供たちなどの最も脆弱な人々に不可欠なケアを提供するのに役立つものである」と語った。

https://www.hhs.gov/about/news/2020/04/30/hhs-awards-20-million-to-combat-covid19-pandemic-through-telehealth.html
(HHS
記事) 元記事公開日:2020/4/30

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