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2020年04月30日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (4月23日~4月29日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:423日~429
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~英国:低炭素水素のバルク供給ソリューション開発のための3,300万ポンドの公募~Low Carbon Hydrogen Supply Competition (closed)
政府は低炭素水素のバルク供給のためのソリューションの開発加速を目的とした3,300万ポンドのフェーズ2公募(Low Carbon Hydrogen Supply Competition)を実施する。低炭素水素は、産業、電力、暖房、輸送の脱炭素化において重要な役割を果たす可能性がある。市場の成長のためには、潜在的なユーザーが十分な量の低炭素水素が競争力のある価格で供給されることに確信をもてる必要がある。公募では、「技術成熟度レベル」(TRL4から7で、資本コスト・運用コストを下げるか、同等のコストで炭素回収率を向上させるプロジェクトを対象としている。
https://www.gov.uk/government/publications/hydrogen-supply-competition
(GOV.UK
記事) 元記事公開日: 2020/4/23

~英国の軍事システムとネットワークをサイバー攻撃の脅威から守るための100万ポンドの公募~£1m innovation funding to predict and counter cyber attacks
国防・安全保障促進機構(DASA)は、英国の軍事システムとネットワークをサイバー攻撃の脅威から守るための革新的技術の開発を目的とする100万ポンドの公募を発表した。DASAの「予測サイバー分析」(Predictive Cyber Analytics)公募のフェーズ2では、サイバー攻撃を予測して対抗する技術の開発を目指しており、3つの主要な組織が、3つの追加組織と協力して、開発に取り組む。フェーズ1で検討された新しいアプローチを開発、適応、および統合し、急速に増大する敵のサイバー攻撃の脅威から、英国の軍事システムとネットワークを積極的に防御する。
https://www.gov.uk/government/news/1m-innovation-funding-to-predict-and-counter-cyber-attacks
(GOV.UK
記事) 元記事公開日:2020/4/27

~英国:オックスフォード大学の研究者たちがCOVID-19のワクチン試験を開始~COVID-19 vaccine begins human trial stage
オックスフォード大学の研究者たちが、ボランティアを対象にCOVID-19のワクチン試験を開始した。今回のフェーズI臨床試験では、ChAdOx1 nCoV-19と呼ばれる新しいワクチンが、健康な人間をCOVID-19から守れるかを試験する。ワクチンの安全面やウイルスに対する良好な免疫応答を生成する能力に関する貴重な情報を収集する。約1,110人が試験に参加予定で、半分はこのワクチンを接種し、残りの半分(対照群)は広く入手可能な髄膜炎ワクチンを接種する。英国研究・イノベーション機構(UKRI)と国立衛生研究所(NIHR)が「迅速研究対応」の一環で資金を提供している。
https://www.ukri.org/news/covid-19-vaccine-begins-human-trial-stage/
 
(UKRI
記事) 元記事公開日:2020/4/24

~英国:NIHRCOVID-19治療のための回復期血漿輸血試験を支援~Plasma transfusions to be tested in NIHR COVID-19 trial
回復期血漿(けっしょう)の輸血がCOVID-19患者の回復速度と生存の可能性を改善するかどうかを調査するための臨床試験が開始される。回復期血漿は感染症から回復した患者の抗体を豊富に含む血漿で、COVID-19との闘いにおいて免疫系が生成した抗体が含まれている可能性がある。これをCOVID-19と闘っている患者に輸血できるかもしれない。現時点で回復期血漿の有効性を示す証拠は限られており、これらの臨床試験が輸血の安全性と有効性の確認のために必要である。英国全土の50を超える病院で試験が実施されており、国立衛生研究所(NIHR)と英国研究・イノベーション機構(UKRI)が資金提供している。
https://www.nihr.ac.uk/news/plasma-transfusions-to-be-tested-in-nihr-covid-19-trial/24669
(NIHR
記事) 元記事公開日:2020/4/25

~ドイツ:学校のデジタル教育環境整備のために5億ユーロの緊急支援~Digitales Lernen: 500-Millionen-Programm zur Sofortausstattung von Schulen
連合委員会による同意を得て、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は連邦政府と共に学校向けの5億ユーロに相当する「緊急設備プログラム」を実施する。これにより、学校は現在の例外的な状況で困窮している生徒に対して、家庭でデジタル授業を受けられるように支援することができる。また専門的なオンラインコース創設のために必要な設備の導入が可能となる。カルリチェクBMBF大臣は「感染のリスクが継続しているため、当面、通常の学校運営は不可能である。子供たちの日常の学習におけるデジタル学習は、今後数ヶ月でますます重要になる」と語った。
https://www.bmbf.de/de/digitales-lernen-500-millionen-programm-zur-sofortausstattung-von-schulen-11463.html
(BMBF
記事) 元記事公開日:2020/4/24

DOEが米国の核エネルギーの主導権を回復するための戦略を発表~Secretary Brouillette Announces The Nuclear Fuel Working Group's Strategy To Restore American Nuclear Energy Leadership
米国エネルギー省(DOE)のブルイレット長官が、「米国核燃料ワーキンググループ」による「米国の核エネルギーの主導権を回復するための戦略」を発表した。この包括的な戦略は、核不拡散の目的との整合性を保ち、国家安全保障を支えながら、原子力のポジティブな属性を高め、ウランの採掘、粉砕転換の産業能力を復活させ、米国の技術的優位を強化し、米国の輸出を促進するための行動の概要を示している。同長官は、「過去数十年にわたる核燃料サイクルのフロントエンドでの米国産業基盤の衰退が、米国の国益と国家安全保障を脅かしており、この戦略では課題を認識し、米国の主導権を回復するための一連の政策を示している」と述べた。
https://www.energy.gov/articles/secretary-brouillette-announces-nuclear-fuel-working-groups-strategy-restore-american
(DOE
記事) 元記事公開日:2020/4/23

~米国:DOEが電力網管理システムとリスク評価システムのために2,500万ドルの投資~Department of Energy Announces $25 Million for Grid Management Systems and Risk Assessment Systems
米国エネルギー省(DOE)は「性能に基づくエネルギー資源のフィードバック、最適化、およびリスク管理」(PERFORM)プログラムの一環として、10のプロジェクトに2,500万ドルの資金を提供すると発表した。これらのプロジェクトは、集合型風力発電所やその他の発電所などの各資産の相対的な送電リスクを表す革新的な管理システムを開発し、電力網全体の全ての資産の集合的リスクのバランスをとるように機能する。DOE次官のメネゼス氏は「リスクを最小限に抑え、米国のエネルギーの信頼性を強化する新しい技術とシステムに投資することで、米国の豊かな全てのエネルギー資源をより統合された安全な方法で利用できるようになる」と語った。

https://www.energy.gov/articles/department-energy-announces-25-million-grid-management-systems-and-risk-assessment-systems
(DOE記事) 元記事公開日:2020/4/23

~米国:DOEが炭素の回収、利用、貯蔵の研究開発に最大1億3,100万ドルを投資~U.S. Department of Energy Announces $131 Million for CCUS Technologies
米国エネルギー省(DOE)の化石エネルギー局は、炭素の回収、利用、貯蔵(CCUS)に関する研究開発(R&D)プロジェクトに、2つの公募を通じて、最大1億3,100万ドルを投資することとし、今回の新しい公募および前回の公募で選出された5つのプロジェクト(総額8,500万ドル)を発表した。新しい公募では、DOEは産業発生源から排出される二酸化炭素(CO2)を捕捉して貯蔵するコスト分担型R&Dプロジェクトに最大4,600万ドルを提供する。産業用炭素回収システムの工学的研究と、化石燃料エネルギープラント向けの高度な炭素回収材料、プロセス、またはその組み合わせの試験をサポートする。

https://www.energy.gov/articles/us-department-energy-announces-131-million-ccus-technologies
(
DOE記事) 元記事公開日:2020/4/24

~米国:NIHがCOVID-19検査技術のイノベーションを目的としたイニシアチブを発表~NIH mobilizes national innovation initiative for COVID-19 diagnostics
国立衛生研究所(NIH)がCOVID-19検査技術のイノベーション、開発、商品化の加速を目的とした新しいイニシアチブを発表した。新たに設立された「診断の迅速加速」イニシアチブ(Rapid Acceleration of Diagnostics)は、連邦政府の刺激的資金から15億ドルの投資を受けて、迅速で広範に利用可能なCOVID-19検査方法の開発を加速するために、初期段階の革新的な技術に資金を提供する。同時により高度な診断技術を、開発段階を通じて、商品化等に迅速に移行できる機会を模索する。目標達成に向けて、NIHは食品医薬品局(FDA)、疾病予防管理センター(CDC)、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)と協力する。

https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-mobilizes-national-innovation-initiative-covid-19-diagnostics
(NIH
記事) 元記事公開日:2020/4/29

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