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2020年02月20日
【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (2月13日~2月19日)
CRDS-研究開発戦略センター
「政策の科学」関連 海外情報 期間:2月13日~2月19日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)
~英国:政府(首相官邸)が新内閣閣僚等の名簿を発表~Latest updates on ministerial appointments: February 2020
2月13日、政府(首相官邸)はボリス・ジョンソン首相の下での2度目の内閣改造となる新内閣閣僚等の名簿を発表した。主な変更点としては、サジド・ジャビド財務大臣が辞任し、リシ・スナック(Rishi Sunak)氏が新たに財務大臣として任命された。ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)では、アンドレア・レッドサム大臣が辞任して、アロク・シャーマ(Hon Alok Sharma)氏が新たにCOP26担当大臣を兼任するBEIS大臣として任命された。
https://www.gov.uk/government/news/latest-updates-on-ministerial-appointments-13-february-2020
(GOV.UK記事) 元記事公開日:2020/2/13
~英国:気象と気候に特化した世界最先端のスーパーコンピューターの開発に12億ポンドの投資~£1.2 billion for the world's most powerful weather and climate supercomputer
英国政府が、気象と気候に特化した世界最先端のスーパーコンピューターの開発のために12億ポンドの投資を行うと発表した。これにより、異常気象や気候変動の影響の予測がより迅速かつ正確になると予想されている。新しいコンピューターは気象庁(Met Office)が管理し、英国のスーパーコンピューティングとデータ技術の能力を強化し、スーパーコンピューティング、データサイエンス、機械学習(ML)、人工知能(AI)の分野における革新と英国の世界レベルの能力向上を推進すると期待されている。
https://www.gov.uk/government/news/12-billion-for-the-worlds-most-powerful-weather-and-climate-supercomputer
(GOV.UK記事) 元記事公開日:2020/2/17
~英国:気候中立達成に向けて、先駆的なエネルギープロジェクトを支援~Powering towards Net zero: Pioneering energy projects get the green light
2050年までの気候中立達成に向けて、政府は先駆的なエネルギープロジェクトを支援する。環境に優しい地域での発電の青写真となる可能性がある新技術(運河や古い炭坑からの地熱エネルギーの生成等を含む)のトライアルのための革新的プロジェクトに2,100万ポンドを授与する。更に地域のエネルギーシステムの効率向上に資する重要技術コンポーネントの開発に450万ポンド、主要セクターの脱炭素化に関する研究を実施する英国の研究機関に2,200万ポンドが授与される。
https://www.ukri.org/news/powering-towards-net-zero-pioneering-energy-projects-get-the-green-light/
(UKRI記事) 元記事公開日:2020/2/18
~米国:EPAが、GLRIを通じて、五大湖の再生・保護プロジェクトを支援~EPA highlights projects funded by the Great Lakes Restoration Initiative in 2019
米国環境保護庁(EPA)とそのパートナーは、「五大湖(Great Lakes)再生イニシアチブ」(GLRI)の資金を通じて、五大湖の再生・保護プロジェクトを引き続き支援する。2019年には、475以上のプロジェクトが支援され、五大湖流域全体の地域の活性化の取り組みが推進された。2010年の開始以来、GLRIは5,300以上のプロジェクトに総額27億ドル超の資金を提供してきた。資金支援を受けたプロジェクトは、農業栄養素、(豪雨による)雨水流出、「懸念地域」の汚染、侵入種、生息地の回復など、五大湖の最も重要な優先事項に取り組んでいる。
https://www.epa.gov/newsreleases/epa-highlights-projects-funded-great-lakes-restoration-initiative-2019
(EPA記事) 元記事公開日:2020/2/14
~ドイツ:東京で開催されるAI Expoに10のドイツ研究ネットワークが参加~10 German Research Networks exhibiting at AI Expo in Tokyo
4月1日(水)から3日(金)にかけて開催される、人工知能(AI)に関する日本最大の展示会である第4回「AI EXPO TOKYO」に、10のドイツ研究ネットワークが参加する。ドイツの11のトップクラスの大学および研究機関から20人の研究者がAI、ロボット工学、雇用に関する研究について発表し、日本の研究者たちを招待して、Industry 4.0やSociety 5.0の概念における協力の可能性について話し合う。これはドイツ連邦教育研究省(BMBF)が資金提供するキャンペーン「The future of Work」の一環で実施される。
https://www.internationales-buero.de/en/5925.php
(BMBF記事) 元記事公開日:2020/2/14
~米国:DOEが、核融合エネルギー研究開発支援のために最大5,000万ドルの投資を発表~Department of Energy Announces $50 Million for Fusion Energy R&D
米国エネルギー省(DOE)は、核融合エネルギー研究開発支援のために、最大5,000万ドルの省庁横断的な投資を行うと発表した。DOE科学局は、米国および国際的な施設での、球状トカマク型核融合炉の使用に焦点を合わせた核融合エネルギーの研究に2,000万ドルを支援し、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)とDOE科学局の核融合エネルギー科学プログラム(FES)は、商業的に魅力的な核融合エネルギーのための様々な実現技術の研究開発に最大3,000万ドルを支援する。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-announces-50-million-fusion-energy-rd
(DOE記事) 元記事公開日:2020/2/13
~米国:DOEが天然ガス供給パイプラインの修復技術の開発に3,850万ドルの投資を発表~Department of Energy Announces $38.5 Million to Develop Technology to Rehabilitate Natural Gas Distribution Pipelines
エネルギー省(DOE)は、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)の「パイプラインの迅速なカプセル化による集中的交換の回避」(REPAIR)プログラムに対する最大3,850万ドルの資金支援を発表した。このプログラムは、古いパイプの内側に新しいパイプを布設(パイプ・イン・パイプ工法)することで、鋳鉄と裸鋼を使用した天然ガス供給パイプを修復する新しい技術を支援する。米国では、120万マイルの幹線パイプラインと90万マイルのサービスラインのネットワークを通じて、7,500万以上の住宅および500万以上の商業顧客に天然ガスが供給されている。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-announces-385-million-develop-technology-rehabilitate-natural-gas
(DOE記事) 元記事公開日:2020/2/18
~米国:DOEがソーラー燃料研究に1億ドルを投資~Department of Energy to Provide $100 Million for Solar Fuels Research
米国エネルギー省(DOE)は、太陽光から燃料を製造するための、人工光合成の研究に5年間で最大1億ドルを投資する計画を発表した。この資金は、1つの大きな(または2つの小さな)DOEエネルギー・イノベーション・ハブの設立を支援し、ソーラー燃料生産に必要な基本的科学的ブレークスルーを加速するために、複数の研究機関からなる学際的研究チームを統合する。研究の目標は、自然の光合成と同様に、太陽光、二酸化炭素、水を利用して、直接利用可能な燃料を生成する人工光合成システムを開発することにある。
https://www.energy.gov/articles/department-energy-provide-100-million-solar-fuels-research
(DOE記事) 元記事公開日:2020/2/19
~EU:グリーンで気候中立な欧州を推進するために、EUがLIFEプログラムプロジェクトに1億ユーロ以上を投資~EU invests more than €100 million in new LIFE Programme projects to promote a green and climate-neutral Europe
欧州委員会(EC)は、環境・気候行動を財政支援する「LIFEプログラム」の下で、最新プロジェクトに1億120万ユーロを投資すると発表した。9つの加盟国の10の大規模な環境・気候プロジェクトを支援するもので、これにより欧州の持続可能経済と気候中立への移行を支援する。LIFEプログラムは、環境および気候変動対策のためのEUの資金調達手段である。1992年から運用され、EUおよび第三国における5,400以上のプロジェクトに協調融資を行った。2014〜2020年の予算は、現在価格で34億ユーロ。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/IP_20_251
(欧州議会記事) 元記事公開日:2020/2/17