1. HOME
  2. 海外情報

海外情報

トピックス

2019年08月23日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (8月15日~8月21日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:8月15日~8月21日
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)

~中国は、EUや米国よりも数多くのAI論文を作成しているものの、引用件数は比較的少ない ~China produces more AI papers than EUorUS, but their impact is lower
データ・イノベーションセンター(CDI)の新しいレポートによると、中国は人工知能(AI)に関して、EUや米国を上回り、最も多くの科学論文を発表しているが、彼らの論文の引用件数は比較的少ない。CDIの分析では、米国は論文数は少ないものの、最も品質の優れた論文を作成しているとしている。
https://sciencebusiness.net/news-byte/china-produces-more-ai-papers-eu-or-us-their-impact-lower
(Science|Business記事) 元記事公開日:2019/8/20

~英国:Innovate UKが量子技術分野の開発研究プロジェクトに最大1,200万ポンドの投資~Innovate UK has up to £12 million to invest in new quantum technologies projects
英国研究・イノベーション機構(UKRI)傘下のInnovate UKは、産業戦略チャレンジ基金から最大1,200万ポンドを調達して、量子技術分野の革新的な研究開発プロジェクトに投資する。また、有望な企業の探索支援や、助成金交付の管理、また自らプライベート・エクイティ・ファンドを投資するパートナーとなれる投資家を募集している。
https://sciencebusiness.net/network-updates/innovate-uk-has-ps12-million-invest-new-quantum-technologies-projects 
(Science|Business記事) 元記事公開日:2019/8/20

~ドイツ連邦教育研究省が欧州科学技術協力(COST)の利益と効果を分析~German study shows COST has great benefits
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、欧州科学技術協力(COST)のドイツにとっての利益と効果に関する分析結果を公表した。主な分析結果は、COSTがドイツおよび欧州の研究コミュニティ全体にとって、大きな利益と効果を生み出しているとしている。
https://sciencebusiness.net/network-updates/german-study-shows-cost-has-great-benefits
(Science|Business記事) 元記事公開日:2019/8/20

~米国:FDAが高度薬剤耐性結核(TB)の治療薬を承認~FDA approves another drug for drug-resistant TB but questions about it remain
米国食品医薬品局(FDA)が、高度薬剤耐性結核(TB)の治療薬として、新薬プレトマニドを承認。この薬は、2つの薬、ベダクアリンとリネゾリドを併用する必要がある。進行中の調査研究では、投与後6ヶ月で殆どの患者が完治したとの報告があるが、一部の結核専門家や疾患擁護団体は、プレトマニドのFDA承認について深刻な懸念を抱いている。

https://www.sciencemag.org/news/2017/02/simpler-safer-treatment-hailed-breakthrough-against-drug-resistant-tb
 
Science記事) 元記事公開日:2019/8/15

~米国:大学院生たちが学費の高騰に悲鳴をあげている~Grad students struggle with rising fees
米国の多くの公立大学では、州による資金支援の減額を相殺するために、大学院生に対して大学の費用として、新たに数千ドルを請求している。STEM(科学、技術、工学、数学)分野の学生たちは、授業料を免除され、研究等に対して、適度な奨学金を得ていただけに、これらの請求にショックを受けている。
https://science.sciencemag.org/content/365/6454/630
(Science記事) 元記事公開日:2019/8/16

~米国:国立がん研究所でオープンアクセスが定着しつつある~Open access takes root at National Cancer Institute
欧州で、一部の公的資金提供者が、資金の被授与者に対して、無料で論文を提供する雑誌にのみ論文を掲載することを要求しているが、米国の著名な研究プログラムである国立がん研究所(NCI)のCancer Moonshotも、同団体が資金提供している査読済み出版物の即時オープンアクセスを要求し始めている。

https://science.sciencemag.org/content/365/6454/629
(Science記事) 元記事公開日:2019/8/16

~ブラジル:科学機関の資金危機により8万人の研究者や学生が無報酬となる可能性がある~Funding crisis at Brazilian science agency could leave 80,000 researchers and students without pay
政府によるブラジルの主要な科学ファンディング機関における奨学金の大規模な予算削減により、9月に国家科学技術開発審議会(CNPq)の資金が枯渇し、8万人以上の研究者や学生に対する助成金や奨学金の資金提供が継続できなくなる可能性がある。

https://www.sciencemag.org/news/2019/08/funding-crisis-brazilian-science-agency-could-leave-80000-researchers-and-students
(Science記事) 元記事公開日:2019/8/19

~ドイツ:北極圏研究者たちが調査船を1年間氷に閉じ込めて、変化する北極圏を調査する~Arctic researchers will lock this ship in ice for a year to study the changing polar region
ドイツの砕氷船ポーラースターンが9月下旬にノルウェーのトロムソ港を出港し、その後、氷に閉じ込められる。研究者たちは、北極点を通過して13か月間漂流し、ドイツには2020年の秋に帰国することを計画している。航海中、17か国から約600人の科学者が調査・研究に参加する。
https://www.sciencemag.org/news/2019/08/arctic-researchers-will-lock-ship-ice-year-study-changing-polar-region
(Science記事) 元記事公開日:2019/8/20

~英国:幅広いAレベルの教育カリキュラムが英国の将来の成功にとって「不可欠」である~Broader A-level curriculum 'vital to UK's future success'
英国学士院(British Academy)のカンナディン会長は、大学やAレベルでの人文科学と社会科学の勉強が、気候変動や人工知能などの主要課題に取り組むためには「不可欠」であると述べ、英国学士院は科学のパートナーと協力して、幅広くバランスの取れたカリキュラムの作成と、学問分野全体からの知識や知見を得る必要性を主張していくと述べた。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382874
(*Research記事) 元記事公開日:2019/8/15

~英国:EU離脱後の移動の自由の即時終了に関して、研究グループが懸念を表明~Concern over plans for sudden end to freedom of movement
英国政府がEU離脱後の移動の自由の即時終了を発表したことで、研究機関のEU国民の移民ステータスについて深刻な懸念が起きている。研究グループはEUの研究者たちの将来のステータスについて緊急に明確化を求めている。不確実性は、EUの研究人材にとって英国は歓迎されない場所であるとの認識につながる可能性があると心配している。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382908
(*Research記事) 元記事公開日:2019/8/20

~英国:代替医療の台頭を止めることはできない~Rise of alternative medicine 'unstoppable', says expert
エクセター大学の補完医学の名誉教授のエドザール・エルンスト(Edzard Ernst)氏は、代替医療の台頭は「止められない」と述べている。5月に世界保健機構(WHO)は伝統的な中国医学を最新の公式分類の治療法に含めており、世界の代替医療の産業規模は現在800億ドル規模に達している。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382910
(*Research記事) 元記事公開日:2019/8/21

~フィリピンが初の宇宙機関を設立~The Philippines creates its first space agency
ドゥテルテ大統領が、フィリピン宇宙機関の設立を承認した。この機関は、現在複数の機関に分散している政府の宇宙関連の活動と政策のすべてを統括するもので、その目標には、国家安全保障、気候変動の緩和、衛星などの技術の研究開発等が含まれている。開始予算として、大統領府から10億ペソ(1900万米ドル)が提供される。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02485-9
(Nature記事) 元記事公開日:2019/8/15

~英国:真の「グローバル英国」のためには、国際的な研究政策パートナーシップと真剣に取り組むことが必要~To achieve a truly 'Global Britain' we need to take international research policy partnerships seriously
開発研究所(IDS)のディレクターのゲオルガラキス(James Georgalakis)氏は、英国が研究において、真に「グローバル」でありたいと願うならば、単に国際的なパートナーの研究に投資するだけでなく、英国外で活動している研究パートナーシップに長期的に投資していく必要があると主張している。
https://blogs.lse.ac.uk/impactofsocialsciences/2019/08/15/to-achieve-a-truly-global-britain-we-need-to-take-international-research-policy-partnerships-seriously/
(London School of Economics Impact Blog記事) 元記事公開日:2019/8/15

~化石燃料の抽出は、地球を内部から加熱することで、気候変動に寄与する可能性がある~Fossil fuel extraction could be contributing to climate change by heating Earth from within
地球温暖化は、地球内部からの熱が一因になっている可能性がある。地球の表面下にある石炭や石油、ガスなどの化石燃料や隙間が、地球内部からの熱を遮断するシールドとして機能しており、化石燃料が抽出されると、その熱の多くが表面に到達する可能性がある。最近の研究では、化石燃料が抽出されている地域では、温度がより速く上昇する可能性があることが示唆されている。
https://theconversation.com/fossil-fuel-extraction-could-be-contributing-to-climate-change-by-heating-earth-from-within-121331
(The Conversation記事) 元記事公開日:2019/8/19

アーカイブ