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2019年07月18日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (7月11日~7月17日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:7月11日~717
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)


~EU:欧州で量子研究の環境が整いつつある~Quantum ecosystem taking shape after onrush of funding in Europe
量子研究支援を目的とした欧州連合(EU)による10億ユーロ規模の Quantum Technologies Flagshipイニシアチブが2018年にスタートしたが、この1年間の量子研究への公共投資の急増により、スタートアップ企業も次々と出現して欧州の量子研究の環境が一変しており、今後の研究の進歩に期待が高まっている。

https://sciencebusiness.net/news/quantum-ecosystem-taking-shape-after-onrush-funding-europe
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/11

~EU:Horizon EuropeにおけるEITの今後の役割~Plan announced for EIT's future role under Horizon Europe
欧州委員会(EC)は次の欧州研究プログラムであるHorizon Europeの計画プロセスに、欧州イノベーション工科大学院(EIT)の戦略案を組み入れ、Horizon Europeの戦略と整合を取りたいと考えている。
https://sciencebusiness.net/news/plan-announced-eits-future-role-under-horizon-europe
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/15


~EU:欧州委員会が人工知能研究ネットワークのための5,000万ユーロの公募を実施~EU Commission launches €50M call for artificial intelligence research networks
欧州委員会(EC)は、ヨーロッパにおける人工知能(AI)能力の構築を目的として、主要な機関の4つのAI研究者ネットワークに資金提供するために、5,000万ユーロのHorizon 2020公募を発表した。資金の大部分は、基礎研究、産業界との協力、そして博士課程プログラムの設立に支出される。

https://sciencebusiness.net/news/eu-commission-launches-eu50m-call-artificial-intelligence-research-networks 
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/15
 
~イスラエル:最高の結果を得るためには、資金を個々の研究者に集中させるのがベスト~Viewpoint: Focus funding on individual scientists to get the best results
イスラエルのワイツマン科学研究所のダニエル・ザイフマン(Daniel Zajfman)所長は、研究において最高の結果を得るためには、個々の研究者に資金を集中させて、研究室を提供し、研究に関する完全な独立性と統制権を与えて、責任を持たせることであると述べている。
https://sciencebusiness.net/viewpoint/viewpoint-focus-funding-individual-scientists-get-best-results 
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/16


~米国:米国の国会議員のグループが中東のSESAME研究所に対する資金支援を推進~US House urges funding for Middle East synchrotron
米国の国会議員のグループが、科学外交の取り組みの一つとして、中東地域で唯一の高エネルギー物理学研究所である、ヨルダンのSESAMEシンクロトロンに対する政府による資金支援を求める法案を提出した。この法案は先月下院で承認されたものの、上院での審議はこれからである。
https://sciencebusiness.net/news/us-house-urges-funding-middle-east-synchrotron
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/16


~EU:ERC助成金とICTやエネルギーに関するHorizon 2020のプロジェクトが大量の特許を生み出す~ERC grants and Horizon 2020 projects in ICT and energy generate flurry of patents
欧州委員会(EC)の最新のデータによると、ICTやエネルギーに関する研究プロジェクトや欧州研究会議(ERC)による基礎研究への助成金が、特許、著作権、商標、企業秘密を含む大量の知的財産を生み出している。これらのプロジェクトや知的財産権へのEUの貢献額は26億ユーロに上ると推定されている。
https://sciencebusiness.net/news-byte/erc-grants-and-horizon-2020-projects-ict-and-energy-generate-flurry-patents 
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/16


~EU:Horizon Eurporeにおける研究の影響力と精度のバランスについての議論~How to balance clout with precision in EU research partnerships
欧州委員会(EC)は、次の研究プログラムであるHorizon Europeにおいて、産業研究開発パートナーシップの数を現在の120社から50社以下に削減したいとしている。背景に、研究の規模と一貫性との間のバランスを取る必要があるとの議論がある。ECはHorizon Europeの実施計画に対する意見を募集している。
https://sciencebusiness.net/framework-programmes/news/how-balance-clout-precision-eu-research-partnerships 
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/17


~米国:安全で開かれた国際研究協力についてのNSFの決意表明~Statement on NSF's commitment to secure, open international research collaboration
国立科学財団(NSF)はグローバルなイノベーションリーダーとしての米国の地位を維持することに尽力している。何十年に亘って、NSFとそのグローバルな研究パートナーを動かしてきた価値は、開放性、透明性、そして相互協力である。これらは知識の境界を拡大するために不可欠である。
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=298852&org=NSF&from=news
(NSF記事) 元記事公開日:2019/7/11

~米国:巨大な電池と安価な太陽光発電が化石燃料を電力グリッドから押し出そうとしている~Giant batteries and cheap solar power are shoving fossil fuels off the grid
ロスアンゼルス市では、今月、太陽光発電をかってないほどに安価とする取引が承認される見込みである。この取引では世界最大クラスのバッテリーで支えられた巨大な太陽光発電ファームが求められ、実現すれば、ロスアンゼルス市の電力の7%を化石燃料で発電されたどの電力よりも安価な価格で提供できる見込みである。
https://www.sciencemag.org/news/2019/07/giant-batteries-and-cheap-solar-power-are-shoving-fossil-fuels-grid
(Science誌記事) 元記事公開日:2019/7/11

~米国:AAASのホルトCEOが引退を表明、アラン・レシュナー氏がCEO代理に就任予定~Rush Holt Retires from AAAS; Alan Leshner Named Acting CEO
米国科学振興協会 (AAAS)のCEOラッシュ・ホルト(Rush Holt)氏が、9月1日までに引退することを決定。AAAS理事会は元CEOであるアラン・レシュナー(Alan Leshner)氏を代理CEOに任命し、次期CEOの人選作業を開始した。
https://www.aaas.org/news/rush-holt-retires-aaas-alan-leshner-named-acting-ceo
(AAAS記事) 元記事公開日:2019/7/15

~EU:EITの役割を拡大して、大学におけるイノベーションを促進~Bigger role for EIT planned to boost innovation in universities
欧州委員会は、欧州イノベーション工科大学院(EIT)の任務を、高等教育における起業の支援を含む形で、拡大する法案を提出した。この法案の下で、EITと特定の分野別にEITが設立する複数の知識・イノベーション共同体(KICs)は起業や高等研究機関のイノベーション能力支援のための企画や調整を行う。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382393 
(*Research記事) 元記事公開日:2019/7/11

~EU:英国の科学担当大臣がEUとの研究協力については、EU離脱交渉とは切り離して取り扱うべきと主張~'Depoliticise' EU research partnerships, says Skidmore
英国のスキッドモア科学担当大臣は、欧州連合(EU)の研究開発や学生のモビリティスキームへの英国の参加は、離脱交渉とは切り離して交渉できると述べ、EUのErasmus +モビリティスキームやHorizon 2020研究開発プログラム等への英国の関与と、EUの次の研究開発フレームワークプログラムであるHorizon Europeについても、EU離脱交渉とは別に、EUとの間で契約を締結すべきと述べている。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382478
(*Research記事) 元記事公開日:2019/7/17

~イタリア、フランス:強制的な法律への改正後、イタリアとフランスで予防接種率が上昇~Vaccination rates rise in Italy and France after law change
フランスとイタリアの幼児は、それぞれ11回と10回の予防接種を受けることが法律で義務付けられているが、強制的な予防接種法の拡大により、それぞれ予防接種率が上昇した。両国とも子供に対して、ジフテリア、破傷風とポリオの予防接種が義務付けられているが、イタリアではそれに加えてB型肝炎に対する予防接種も義務付けられている。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02193-4
(Nature誌記事) 元記事公開日:2019/7/16

~米国:研究の多様性と国際協力を反スパイ政策の犠牲者としてはならない~Diversity and international collaboration should not become casualties of anti-espionage policies
アカデミアの特に中国とのつながりにおいてスパイや知的財産の盗難の懸念が高まっている中で、MITの中国人および中国系アメリカ人が法執行機関による尋問を受けたことから、米国の大学は、中国人および中国系アメリカ人のコミュニティをめぐる「疑惑の風土」を和らげる責任があり、根拠のない疑惑や恐れの雰囲気を作らないように細心の注意を払うべきとしている。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02180-9
(Nature誌記事) 元記事公開日:2019/7/16

~EU:次期欧州委員長が気候変動への対処を最優先事項に設定~New EU chief makes bold climate pledges
元独国防相のウルズラ・フォンデアライエン氏が次期欧州委員長に就任することになり、同氏は議会で、気候と環境をEUの政策の最優先事項にすると語った。また温室効果ガス排出量に関するEUの短期目標を、1990年比で少なくとも2030年までに40%削減から50%削減に引き上げることを約束し、来るべき国際的な気候交渉においてもEUが主導的役割を果たすと述べた。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02204-4
(Nature誌記事) 元記事公開日:2019/7/17

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