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2019年07月11日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報 (7月4日~7月10日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:74日~710
海外の「政策のための科学」関連のウェブサイト等から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を以下のとおりまとめました。(文責:CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニット)


~米国:NIHの資金支援を受けた研究者の中に海外組織との金銭的関係がある研究者がいることが判明~Details revealed on NIH probe of foreign ties
国立衛生研究所(NIH)は、そのピアレビューシステムの機密性を侵害、あるいは海外の組織との金銭的関係があることを開示しなかったと思われる60以上の米国研究機関に所属する180人の科学者を特定した。
https://science.sciencemag.org/content/365/6448/14
(science
誌記事) 元記事公開日:2019/7/5


~スウェーデン:スウェーデン政府が重大な研究不正行為の調査を担当する初めての政府機関を設立~Scandal-weary Swedish government takes over research-fraud investigations
スウェーデン政府は、深刻な研究不正行為のすべての申し立てを処理する政府機関である、研究不正調査委員会(Research Misconduct Board)を設立した。政府機関で一元的に管理することで、公平な扱いを確保できると主張している。
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05493-3 
(Nature誌記事) 元記事公開日:2019/7/9

~英国:スキッドモア大臣がEU離脱後も英国はEU大学院生への支援を継続すると言明~UK guarantees post-Brexit support for EU postgraduates
英国のクリス・スキッドモア(Chris Skidmore)科学担当大臣が、7月4日のEU競争力評議会において、英国に留学するEUの大学院生は、英国のEU離脱交渉の結果如何に拘わらず、英国研究・イノベーション機構(UKRI)のトレーニングサポートを受けることができると述べた。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382279 
(*Research誌記事) 元記事公開日:2019/7/4

~ハンガリー:ヨーロッパでハンガリーほど学問の自由が脅かされている国はない~Academic freedom: Europe's battleground
ハンガリーのオルバン首相は、中央ヨーロッパ大学に対して、その活動の大部分を占める外国認定コースをブダペストからウィーンに移すことを決めた。また、政府は科学アカデミーの基礎研究ネットワークにも目を付けており、そのガバナンスをアカデミーが運営する事務局から、政府とアカデミーが任命する理事会へ移転しようとしている。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382233 
(*Research誌記事) 元記事公開日:2019/7/4

~英国:スキッドモア大臣がBrexit後もEU研究プログラムに参加することを宣言~Skidmore's support for 'essential' Horizon Europe applauded
英国のスキッドモア科学担当大臣は、Brexit後もEU研究プログラムに参加するために支払うことが「不可欠」であるとする予想外の宣言をし、研究界の有力者たちに歓迎された。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382292 
(*Research誌記事) 元記事公開日:2019/7/4

~EU:EUは英国が合意なき離脱に至った場合でも、英国企業はEUから資金支援を受けることができると宣言~EU says money can still flow to UK after no-deal Brexit
7月9日に欧州連合(EU)理事会は、英国が合意なき離脱に至った場合の緊急対策を採択した。これにより、離脱協定が批准されずにBrexitが発生したとしても、EUの2019年予算から資金授与された英国企業は継続して資金支援を受け取ることができる。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382327  
(*Research誌記事) 元記事公開日:2019/7/9

~英国:主要なマウス遺伝学センターを閉鎖する動きに科学者達が困惑~Fears over axe of mouse research centres
ウェルカム・サンガー・インスティテュートの動物実験施設の閉鎖や、医学研究評議会(MRC)の専門家パネルによるハーウェル研究所の哺乳類遺伝学ユニットの閉鎖勧告などを受けて、英国の主要な科学者たちは困惑しており、国内の主要なマウス遺伝学センターの閉鎖が生物医学的研究に悪影響を及ぼすことを恐れている。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1382348 
(*Research誌記事) 元記事公開日:2019/7/10
 
~EU:欧州委員会がHorizon Europeの研究ミッションを主導するリーダーを発表~Nobel prize winner to lead EU's cancer research mission
Horizon Europeの5つの研究ミッションを率いるリーダーのうちの一人は、ウイルスがある種の癌を引き起こすことを発見し、2008年にノーベル医学賞を受賞したハラルド・ツア・ハウゼン(Harald zur Hausen)氏であり、Horizon Europeの下で癌に関するEUの研究ミッションを主導する。
https://sciencebusiness.net/framework-programmes/news/nobel-prize-winner-lead-eus-cancer-research-mission
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/4

~欧州:中央ヨーロッパの研究ファンデイング機関が協力して地域協力を強化~Research funding agencies in central Europe team up to boost regional cooperation
中央ヨーロッパ科学パートナーシップ(Central European Science Partnership)を通じて、オーストリア科学基金、チェコ科学財団、ポーランド国立科学センター、およびスロベニア研究機構の4つの国家ファンデイング機関が共同公募を行い、またお互いの国の評価手続きを承認する。
https://sciencebusiness.net/news/research-funding-agencies-central-europe-team-boost-regional-cooperation
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/9

~EU:EUが早期癌診断を支援のための人工知能(AI)研究に3500万ユーロを用意~EU pledges €35M for artificial intelligence research to assist early cancer diagnosis
欧州委員会(EC)は、最も一般的な形態の癌を診断するための画像認識システムの開発を促進するために3,500万ユーロを用意し、Horizon2020の下で公募を行う。公募の目的は診断をスピードアップし、より早く専門医に紹介し、患者の不安を軽減させ、そしてより良い結果をもたらすことにある。
https://sciencebusiness.net/news/eu-pledges-eu35m-artificial-intelligence-research-assist-early-cancer-diagnosis
(Science|Business誌記事) 元記事公開日:2019/7/9

~UN:国連が途上国に対して深刻な気候災害に備えるように警告~"One climate crisis disaster happening every week, UN warns"
気候危機災害は世界中で週に1回の割合で起こっている。世界中で大きく報道されていない多数の「影響の小さい災害」は、予想よりはるかに早く発生している。国連は、気候災害への対応は長期的な課題とみなすことはできない、今すぐ投資を必要とする課題であると警告している。
https://www.theguardian.com/environment/2019/jul/07/one-climate-crisis-disaster-happening-every-week-un-warns 
(Guardian誌記事) 元記事公開日:2019/7/7

~米国:ホワイトハウスがNSF推薦の80人を含むPECASE賞受賞者314人を発表~White House honors 80 NSF-supported early-career researchers
「科学者およびエンジニアのための大統領早期キャリア賞」(PECASE)の受賞者314人のうち80人は国立科学財団(NSF)が推薦した受賞者である。NSFは自ら推薦した受賞者数が多いことを受けて、科学工学分野のイノベーションにおいて米国の主導権を確保するために取り組んでいるNSFの役割が、高いレベルにあることを裏付けるものだと主張している。
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=298833&org=NSF&from=news 
(NSFウェブサイト)  元記事公開日:2019/7/8

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