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2018年08月11日
【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報(8月6日~8月10日)
CRDS-研究開発戦略センター
「政策の科学」関連 海外情報 期間:8月6日~8月10日
CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニットにおいて、海外の「政策のための科学」関連のインターネットサイトやツィッターでの関連タグ(「政策のための科学」関連のツィートの抽出ができる)* から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を選択し、以下のとおりまとめました。(文責:林)
主なトピック:【情報提供】
~米国:議会における唯一の科学者との対話~A Conversation with the Only Scientist in Congress
Bill Foster下院議員はイリノイ州フェルミ国立加速器研究所で20年以上勤務した物理学者でもある。議員の中で唯一博士号を持つ氏に議会における科学の役割を訊いた。
https://www.scientificamerican.com/article/a-conversation-with-the-only-scientist-in-congress/?utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDIR,1 (Scientific American誌記事)
~米国:科学は政治を救えるか?それとも政治は科学を荒廃させるのか?~Can Science Save Politics? Or Will Politics Ruin Science?
米国では中間選挙が行われているが、一人の若いコンピューター技師の選挙戦を通じて科学と政治の関係を述べた記事。
https://fivethirtyeight.com/features/can-science-save-politics/?utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDIT,1 (FiveThirtyEight誌記事)
次週3つの州で科学者の経験を持つ候補の投票が行われる~Science candidates are on the ballot next week in three states
~米国:連邦政府のデータ戦略に関する公聴会~Public Forum on the Federal Government’s Data Strategy
7月30日に行われた連邦政府のデータ戦略に関する公聴会が開催され、議論の内容が音声データで公開されている。(1)企業データガバナンス; (2)アクセス、使用法、拡大策 (3)意思決定とアカウンタビリティ (4)商業化、イノベーション、公共利用の4つの分野について焦点が当てられている。
https://bipartisanpolicy.org/events/public-forum-on-the-federal-governments-data-strategy/ (Bipartisan Policy Centerホームページ, 音声データ)
(資料)
連邦政府データ戦略ホームページ~Federal Data Strategy
~EU:Horizon Europeでの位置を占めるための大学の戦い~Universities fight for their place in Horizon Europe
2021〜27年に実施されるHorizon Europeの第3の主要な柱において大学が「重要な役割」を果たすべきと欧州研究大学リーグは述べるとともに、「第3の柱の資金の80%が中小企業に提供されるべき」という欧州議会のDan Nica議員に批判を行った。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1376551&utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDJZ,1 (*Research誌記事)
~ドイツ:大規模なレビューによると、ドイツの科学にはより多くのデータと多様性が必要~Gigantic review of German science recommends more data and diversity
ドイツ最大の科学機関であるHelmholtz Association of German Research Centersは18の研究所と3000人の科学者および技術者を擁しているが、レビューの結果、より多様な人材(女性、外国人)とさらに多くのデータが必要という指摘を受けた。
~英国:王立研究所の遺産~The legacies of the Royal Institution
ロンドンにある王立研究所(Royal Institution of Great Britain)は200年以上にわたり電気化学や分子生物学から灯台設計まであらゆる分野に貢献を残すと共に、科学コミュニケーションの革新者として活躍している。王立研究所の貢献を歴史と共に振り返る記事。
https://physicstoday.scitation.org/doi/10.1063/PT.3.3996?utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDIV,1 (Physics Today誌記事)
~科学と社会:量子コンピューターは雇用を増やす。どの職種を増やすのか?~Quantum computing will create jobs. But which ones?
量子コンピューターの開発の高まりと共に、物理学、コンピューターサイエンス、化学などの科学者の需要が急激に増えている。また、ハードウェアの需要も増えており技術者の雇用も増えていることや、教育機関での講座の急増による雇用増も見られるとの記事。
(参考)
政策担当者が量子コンピューターについて知っておくべき事~What Policymakers Need to Know About Quantum Computing
https://www.cfr.org/blog/what-policymakers-need-know-about-quantum-computing?utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDJP,1 (Council on Foreign Relationsブログ記事)
~人材:なぜ大学に残らないことは「失敗」ではないのか~Why it is not a ‘failure’ to leave academia
博士課程の学生が、卒業後の様々なキャリアに備えて準備できることについてまとめた記事。また、院生の指導者がどのように援助すべきかにも言及している。
~論文:公的資金とイノベーション活動の割合および方向性~Federal funding and the rate and direction of inventive activity
連邦政府の研究開発費の支援による特許と支援を受けていない特許の性質の違いを分析した論文。公的資金を受けた特許は大きな技術的影響力を持つため、政府の特許における技術的波及効果は大きいとしている。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048733318301549?utm_medium=email&utm_source=FYI&dm_i=1ZJN,5SN9L,R7OZG8,MMDJ4,1 (Research Policy誌記事)
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(参考)
現在、定期的に情報収集しているサイトは以下の通り:
² SOSP掲示板 http://www.scienceofsciencepolicy.net/listserv (現在アクセス不可)
² Twitter ハッシュタグ#scisip、#scipolicy、 #scipol、#InnovationDeficit
アカウント@MIOIR、@sppgatech、@CSPO_ASU、@SPRU、@uclsteapp等。
² Institute for Research on Innovation & Science http://iris.isr.umich.edu/index.php/news/
² Research Infrastructure for Research and Innovation Policy Studies http://risis.eu/events/
² Center for Science of Science and Innovation Policy http://cssip.org/
² Fraunhofer Institute for Systems and Innovation Research ISI http://www.isi.fraunhofer.de/isi-en/index.php
² Institute For Research and Innovation in Society http://ifris.org/en/actualites/
² NESTA http://www.nesta.org.uk/
² Joint Research Centre (European Commission) https://ec.europa.eu/jrc/
海外情報は、【俯瞰:研究基盤】、【俯瞰:分析手法】、【俯瞰:政策デザイン】、【情報提供】、【ディスカッション】、【告知】に分類した。