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2018年06月23日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報(6月18日~6月22日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:6月18日~6月22日
CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニットにおいて、海外の「政策のための科学」関連のインターネットサイトやツィッターでの関連タグ(「政策のための科学」関連のツィートの抽出ができる)* から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を選択し、以下のとおりまとめました。(文責:林)
 
主なトピック:【情報提供】
【情報提供】

~米国:連邦政府はR&Dとして何が重要であるかを調整中~
The Federal Government is Tweaking What Counts as R&D

米国行政管理予算局は予算における「開発(development)」の定義を変更した。新しい定義ではpre-production developmentに関する項目を除外する。この変更は、全体の予算を減らすことになるがOECDの国際基準に見合うものになる。
https://www.aaas.org/news/federal-government-tweaking-what-counts-rd-qa  (AAASホームページ)


~米国:連邦議会技術評価局を復活させる試みが頓挫~
Attempt to reinstate the congressional technology office falls flat in House

連邦議会技術評価局を復活させようという1年近い活動は下院で否決された。
https://www.fedscoop.com/house-office-of-technology-assessment-fails/ (fedscoop誌記事)
 
~米国:スミス議長による量子コンピューター法案の提出と議会で初めてのお披露目~Smith Announces Intent to Introduce National Quantum Initiative Act, Hosts First Quantum Computer on Capitol Hill
下院科学・宇宙・技術委員会のLamar Smith議長は、米国が量子コンピューターで主導権を握るための強化法案を下院に提出した。同時に議会でIBM社の量子コンピューターの展示も行う。
https://science.house.gov/news/press-releases/smith-announces-intent-introduce-national-quantum-initiative-act-hosts-first (Committee on Science, Space, and Technologyホームページ )
 
~米国:資金調達の画期的な研究 – ARPAモデルの期待と障害~Funding Breakthrough Research: Promises and Challenges of the "ARPA Model"
National Bureau of Economic Research発行の論文。研究資金のためのARPAモデルの重要な要素は、管理レベルでの組織の柔軟性と、プログラムの設計、プロジェクトの選択、および積極的なプロジェクト管理のためプログラム統括に与えられる重要な権限であると主張している。
http://www.nber.org/papers/w24674  (概要:NBERホームページ )
http://www.nber.org/chapters/c14096.pdf (論文全文)
 
~EU:紛争増加によりEUは軍事研究を増加~European Union, worried about rising tensions, plans to boost military research
ロシアによるクリミア併合に関連した紛争や、欧州各地で起こるテロの影響を考慮し、欧州委員会は130億ユーロからなる軍事研究費を発表した。
http://www.sciencemag.org/news/2018/06/european-union-worried-about-rising-tensions-plans-boost-military-research  (Science誌記事)
 
(参考)EU、130億ユーロの防衛研究基金を設定~EU sets objectives for €13B defence research fund~
https://sciencebusiness.net/news/eu-sets-objectives-eu13b-defence-research-fund (Science|Business誌記事)
 
~EU:不正使用された研究資金の払い戻しは難しいという調査結果~Embezzlement of research funds is a problem, investigators say
EUにおける国際的な研究が盛んになってきているが、研究不正があった場合の対処が問題になっている。それは国境を越えた支出計画の管理の困難さによると記事は述べている。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1375632 (*Research誌記事)
 
~英国:Brexitと英国の科学~Brexit and UK science
英国王立協会はBrexitによる英国科学への影響についてまとめており、ファクトシートも公開している。英国の研究と欧州連合(EU)との関係について、特に科学者の研究が阻まれないことに留意している。
https://royalsociety.org/topics-policy/projects/brexit-uk-science/  (Royal Societyホームページ)
 
~ニュージーランド:ニュージーランドが女性としては初めての主席科学顧問を任命~New Zealand appoints first female chief scientific adviser
2008年からニュージーランドの政府首席科学顧問であったPeter Gluckman氏の後継にオークランド大学のJuliet Gerrard氏が任命された。7月1日から任務に当たるとのこと。
https://www.nature.com/articles/d41586-018-05443-z (Nature誌記事)
 
~科学と外交:科学外交は国際関係を安定させる要因となるか?~Could science diplomacy be the key to stabilizing international relations?
米国とロシアの関係は、大統領選挙におけるロシアの関与を巡って、冷え込んだ状態が続いている。科学外交は、
国際間の緊張を和らげるチャンネルとして有効であるという趣旨の記事。
https://theconversation.com/could-science-diplomacy-be-the-key-to-stabilizing-international-relations-87836 
(The Conversation誌記事)
 
~米国と中国:巨大な技術競争~The Great Tech Race
米国と中国の研究開発競争について、Simon Johnson, Edmund Phelps, Kenneth Rogoff, Laura Tyson, Jonathan Ruaneら著名な5人の経済学者が独自の視点から分析した記事。
https://www.project-syndicate.org/bigpicture/the-great-tech-race  (Project Syndicate誌記事)
 
~LSEブログ:学術誌のデータ共有は科学者コミュニティを寄り大きなオープン化へ誘っているものの、まだ課題は残る~Journal data sharing policies are moving the scientific community towards greater openness but clearly more work remains
London School of Economics and Political Scienceのブログに掲載された記事。データ共有は科学研究のオープン性を高めるための重要な要素であり、データを再利用することを可能にするが、現実にはまだ課題が残っているという記事。
http://blogs.lse.ac.uk/impactofsocialsciences/2018/06/14/journal-data-sharing-policies-are-moving-the-scientific-community-towards-greater-openness-but-clearly-more-work-remains/
  (LSEブログ記事)
 
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(参考)
現在、定期的に情報収集しているサイトは以下の通り:
アカウント@MIOIR、@sppgatech、@CSPO_ASU、@SPRU、@uclsteapp等。
海外情報は、【俯瞰:研究基盤】、【俯瞰:分析手法】、【俯瞰:政策デザイン】、【情報提供】、【ディスカッション】、【告知】に分類した。
 

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