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2018年05月19日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報(5月14日~5月18日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:5月14日~5月18日
CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニットにおいて、海外の「政策のための科学」関連のインターネットサイトやツィッターでの関連タグ(「政策のための科学」関連のツィートの抽出ができる)* から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を選択し、以下のとおりまとめました。(文責:林)
 
主なトピック:【情報提供】
【情報提供】

~SDGs:進展への道のり~The Sustainable Development Goals: Roadmaps to Progress
AAASの季刊誌であるScience & Diplomacy誌の記事。2030年に向けての国連のアジェンダである17のSDGsの課題であるが、進捗もあるものの多くの課題が残されている。STIコミュニティに課せられた役割についてまとめた記事。
http://www.sciencediplomacy.org/editorial/2018/sdg-roadmaps  (Science & Diplomacy誌記事)
 
~米国:米国産業のための人工知能(AI) – ホワイトハウス・サミット概要~Summary of the 2018 White House summit on artificial intelligence for American industry
ホワイトハウスで米国産業におけるAI戦略を議論した2018年5月の会議レポート。
AIの研究開発投資への支援や、米国の労働者に有益なAIの開発が議論されている。
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2018/05/Summary-Report-of-White-House-AI-Summit.pdf (レポート:ホワイトハウスホームページ)
 
~米国:議会における科学技術助言を復活させるために1万人が署名~10,000 Americans Call On Paul Ryan To Restore Science And Technology Advice To Congress
米国議会技術評価局(OTA)は1972年に設立された議会機関である。最盛期には、200名規模の職員を抱えるほどの大規模な機関であったが1995年に廃止された。その復活を求める署名がPaul Ryan下院議長に提出されたとのこと。
https://www.rebuildota.org/news/2018/5/6/10000-americans-call-on-paul-ryan-to-restore-science-and-technology-advice-to-congress (Rebuild OTAホームページ)
 
~米国:大学卒業後、米国で働く外国人留学生が急増~Number of Foreign College Students Staying and Working in U.S. After Graduation Surges
政府統計によると2008年から2016年の間、科学技術の分野で外国人学生が卒業後も米国に残る割合が40%も増加したという記事。日本人学生も約39,400人が卒業後も米国で働いているとのこと。
http://www.pewglobal.org/2018/05/10/number-of-foreign-college-students-staying-and-working-in-u-s-after-graduation-surges/  (Pew Research Centerホームページ)


~米国:AAAS連邦政府研究開発投資ダッシュボード~AAAS Federal R&D Budget Dashboard
米国科学振興協会(AAAS)による連邦政府関連の研究開発費の内容が把握できるサイトが更新された。表示された図はPDF等のファイルでダウンロードすることも可能。
https://www.aaas.org/page/federal-rd-budget-dashboard (AAASホームページ)
 
~EU:二都物語 – ブリュッセルとワシントンが科学分野での協力で苦悩~Tale of two cities: Brussels and Washington struggle to cooperate in science
Horizon2020の元で、欧州は米国との研究者協力を推進したいのだが、資金の問題だけでなく、手続き等で障害も多いという記事。
https://sciencebusiness.net/tale-two-cities-brussels-and-washington-struggle-cooperate-science  (Science|Business誌記事)
 
~EU:1000億ユーロ?866億ユーロ?新しいフレームワークプログラムの研究資金はどの程度?~€100B? €86.6B? A Brussels puzzle: How big is the new research budget?
2021年~2027年のフレームワークプログラムの予算について、引き続き議論が行われているという記事。
https://sciencebusiness.net/framework-programmes/news/eu100b-eu866b-brussels-puzzle-how-big-new-research-budget  (Science|Business誌記事)
 
~英国:チーフサイエンティストによる科学的助言ネットワークの活性化~Chief scientist to revitalise government advice network
4月に英国のチーフサイエンティストに就任したPatrick Vallance氏だが、全ての省庁はサイエンスアドバイザーを設置すべきという持論を持ち、科学的助言ネットワークの拡充を図っているという記事。
https://www.researchresearch.com/news/article/?articleId=1374943  (*Research誌記事)
 
~英国:戦略的計画書 -研究・イノベーション機構の戦略立案
Strategic Prospectus: Building the UKRI Strategy

英国研究・イノベーション機構(UKRI)が戦略的計画書を公表した。
https://www.ukri.org/about-us/strategic-prospectus/  (概要:UKRIホームページ)
https://www.ukri.org/files/about/ukri-strategy-document-pdf/?pdf=Strategic-Prospectus (全文)
 
~オーストラリア:2018年予算 – 科学者が効果的にアプローチすれば政治家は聞く耳を持つ~Budget 2018: when scientists make their case effectively, politicians listen
科学が、その「本質的な価値」を主張するだけでは社会から受け入れられない。社会とのコミュニケーションの方法、現在の科学における優先順位についてオーストラリアのチーフサイエンティストであるAlan Finkel氏がまとめた記事。
https://theconversation.com/budget-2018-when-scientists-make-their-case-effectively-politicians-listen-96124  (The Conversation誌記事)
 
~Economist誌記事:ノーベル賞受賞者の国の構造が変化している~The hierarchy of countries winning Nobels in the sciences is shifting
ノーベル賞受賞者を輩出する国の長期分析を行った結果、米国の優位性が失われつつあり、ノーベル賞受賞における生産性が減少していると指摘する記事。
https://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2018/05/daily-chart-6  (Economist誌記事)
 
~Nature誌記事:くじ引きの運~Luck of the draw
英国オックスフォード大学のDorothy Bishop教授による研究開発費の配分に関するする記事。人的な偏りをなくすため、競争的資金の配分を委員の判断に任すのではなく、くじ引きにしてはどうかという提案。
https://www.natureindex.com/news-blog/luck-of-the-draw (Nature Index誌記事)
 
~Bloomberg誌記事:人々は科学に正確さを求める~People Can Demand Too Much Certainty of Science
米国環境保護庁のScott Pruitt長官が「レギュラトリーサイエンスの透明性」を高めると主張しているが、多くの問題があると指摘する記事。
https://www.bloomberg.com/view/articles/2018-05-07/people-can-demand-too-much-certainty-of-science (Bloomberg誌記事)
 
~論文:科学先進国の開放度と影響力~Openness and Impact of Leading Scientific Countries
Ohio State UniversityのCaroline Wagner教授による、各国の研究における国際協力のレベルと影響力についての国際比較分析。以前、この欄で紹介したNature誌の論文’Open countries have strong science’を拡張し、国際間の共著や研究者の移動とその影響について分析している。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/frma.2018.00010/full 
(Frontiers in Research Metrics and Analysis誌)
(参考)
「科学に対して解放的な国は強い科学を持つ」~’Open countries have strong science’
https://scirex.grips.ac.jp/topics/archive/171015_882.html (SciREX海外情報)
 
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(参考)
現在、定期的に情報収集しているサイトは以下の通り:
アカウント@MIOIR、@sppgatech、@CSPO_ASU、@SPRU、@uclsteapp等。
 
海外情報は、【俯瞰:研究基盤】、【俯瞰:分析手法】、【俯瞰:政策デザイン】、【情報提供】、【ディスカッション】、【告知】に分類した。
 

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