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2018年03月10日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報(3月5日~3月9日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:3月5日~3月9日
CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニットにおいて、海外の「政策のための科学」関連のインターネットサイトやツィッターでの関連タグ(「政策のための科学」関連のツィートの抽出ができる)* から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を選択し、以下のとおりまとめました。(文責:林)
 
主なトピック:【情報提供】
【情報提供】

~カナダ:カナダの科学予算に5年間40億カナダドルが計上される~
Canadian science wins billions in new budget

カナダのトルドー政権は科学技術予算に5年間で40億カナダドルを投資することを決定。
3つの研究資金審議会に配分される。
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02529-6 (Nature誌記事)
 
EU:影響力のあるEUの研究責任者が語る成功と失望~ Europe’s influential science-policy chief on his successes and disappointments
EUの研究を統括するResearch and Innovation (RTD)の責任者であったRobert-Jan Smits氏がNature誌に語った、成功した施策と困難。またHorizon2020以降のFramework Programmeについても語っている。
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02508-x  (Nature誌記事)


EUEUの研究責任者のこれから学術出版の将来を変革~ EU research chief’s next act: changing the future of academic publishing
EUの研究を統括するResearch and Innovation (RTD)の責任者であったRobert-Jan Smits氏は、このたびEUのオープンサイエンス特使に任命された。2020年までに欧州における公的資金を受けた研究成果のオープンアクセス化を目標にするという。
https://sciencebusiness.net/framework-programmes/news/eu-research-chiefs-next-act-changing-future-academic-publishing  (Science|Business誌記事)
 
Science誌:連邦職員としての1年~ My year as a fed
大学教授がNSFのプログラムディレクターとして勤務した1年を振り返って学んだことをまとめた記事。
http://science.sciencemag.org/content/359/6379/1066  (Science誌記事)
 
~米国:トランプ政権初年度の科学技術ハイライト~ Science & Technology Highlights in the First Year of the Trump Administration
トランプ政権の最初の1年における科学技術の進捗をまとめたレポートが公開された。AI、サイバーセキュリティ等が挙げられており、気候変動の記述はない。
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2018/03/Administration-2017-ST-Highlights.pdf 
(米国ホワイトハウスホームページ記事)
 
~米国:DARPA長官が期待の技術について語る~ DARPA Chief Describes Promising Future Technologies
DARPA長官が将来的に期待する技術について、中国やロシアなどのライバルの状況などについて語った。
https://www.defense.gov/News/Article/Article/1455310/darpa-chief-describes-promising-future-technologies/  (米国国防総省ホームページ記事)
 
AAASCSPSPの新しいディレクターが就任~
AAAS’ Center of Science, Policy and Society Programs Has New Director

米国科学振興協会(AAAS)の科学、政策及び社会プログラムセンター(CSPSP)の新しいディレクターにMaureen Kearney氏が就任した。
https://www.aaas.org/news/aaas-center-science-policy-and-society-programs-has-new-director 
(AAASホームページ記事)
 
~中国:投資により中国の頭脳流出は止まる傾向に~
End in sight for Chinese brain drain as investment pays off

研究開発投資を増やしていることにより、海外に留学していた中国人学生が近年では7人中6人が帰国し、
自国での研究職に従事している。そしてこの傾向が、研究の国際連携を促進している要因としている記事。
https://www.timeshighereducation.com/news/end-sight-chinese-brain-drain-investment-pays 
(Times Higher Educationホームページ記事)
 
~中国:人工知能分野における新しい軍拡競争~ The New Arms Race in AI
中国は軍事的優位性を得るために、人工知能に大きな投資を行っている。
人工知能は戦争の仕組みを変えるGame Changerという記事。
https://www.wsj.com/articles/the-new-arms-race-in-ai-1520009261  (Wall Street Journal紙記事)
 
Physics Today誌:性別の問題~ Gender matters
才能のある物理学の女性研究者がポジションを失うという不公平さを示す研究結果が出た。
これを是正するための提言をまとめた記事。
http://physicstoday.scitation.org/doi/full/10.1063/PT.3.3870  (Physics Today誌記事)
 
Physics Today誌:日本による国際リニアコライダー実験主導の準備~Japan tests the waters for hosting International Linear Collider
国際将来加速器委員会(ICFA)から承認された、日本の国際リニアコライダー計画が進められている。
記事によると日本が唯一の計画実行可能性のある国であるとのこと。
http://physicstoday.scitation.org/doi/10.1063/PT.3.3867  (Physics Today誌記事)
 
Physics Today誌:物理学と人権~ Physics and human rights
研究が国際的になり多くの国々の研究者と働く際、それぞれの国の政治体制による影響がある。これは古くて新しい、現実に存在する問題であるとする記事。
http://physicstoday.scitation.org/doi/10.1063/PT.3.3857  (Physics Today誌記事)
 
Nature誌:気候への対応力について沈黙しない訳~ Why I won’t be silenced on climate resilience
元内務省の政策分析官であったJoel Clement氏は、内務省の方針に反しアラスカ州の気候変動適応策の脆弱性について公表した。何故、彼は警告を止めないのかについてのインタビュー記事。
https://www.nature.com/articles/d41586-018-02405-3  (Nature誌記事)
 
New Yorker誌:トランプ大統領の無知な科学予算~ Donald Trump’s know-nothing science budget
トランプ大統領および現政権の科学に対する知見の無さによって、科学予算がひどい内容になっているとする記事。
https://www.newyorker.com/news/daily-comment/donald-trumps-know-nothing-science-budget 
(New Yorker誌記事)
 
~米国科学アカデミー会報:科学技術の知見を州政府に伝えるには~
How to bring science and technology expertise to state governments

カリフォルニア州は科学技術の専門家をフェローとして州政府に置いている。この制度により、州政府は恩恵を受けているという内容の記事。
http://www.pnas.org/content/115/9/1952  (米国科学アカデミー会報)
 
American Scientist誌:合理的な疑念と非合理な疑念~ Reasonable Versus Unreasonable Doubt
科学的研究成果に対して(政治的な目的などで)誤解を導くための批判が存在する一方で、批判は研究が精密になるためには必要であるとする記事。
https://www.americanscientist.org/article/reasonable-versus-unreasonable-doubt
(American Scientist誌記事)
 
Science誌:米国科学財団が海外事務所を閉鎖~
National Science Foundation to close its overseas offices

米国科学財団は今年の夏までに、北京、ブリュッセル、東京にある事務所を閉鎖すると発表した。
http://www.sciencemag.org/news/2018/02/national-science-foundation-close-its-overseas-offices  
(Science誌記事)
 
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(参考)
現在、定期的に情報収集しているサイトは以下の通り:
アカウント@MIOIR、@sppgatech、@CSPO_ASU、@SPRU、@uclsteapp等。
 
海外情報は、【俯瞰:研究基盤】、【俯瞰:分析手法】、【俯瞰:政策デザイン】、【情報提供】、【ディスカッション】、【告知】に分類した。

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