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2017年12月10日

【海外動向】科学技術イノベーション政策の科学 海外情報(12月4日~12月8日)

CRDS-研究開発戦略センター

「政策の科学」関連 海外情報  期間:12月4日~12月8日
CRDS科学技術イノベ-ション政策ユニットにおいて、海外の「政策のための科学」関連のインターネットサイトやツィッターでの関連タグ(「政策のための科学」関連のツィートの抽出ができる)* から、日本の「科学技術イノベーション政策の科学」関係者にとって関係が深いと思われる記事や情報を選択し、以下のとおりまとめました。(文責:林)
 
主なトピック:【情報提供】
【情報提供】

Nature誌:求む - 政府のニーズに賢明な学者~Wanted: academics wise to the needs of government
(12
4)
政策にエビデンスとして影響を与える研究は成果を上げるだけでは駄目で、研究資金の供給も政策への繋がりを意識して行う必要がある、というユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのChris Tyler教授による記事。
https://www.nature.com/articles/d41586-017-07744-1 (Nature誌記事)
 
Issues in Science and Technology誌:真の数字社会の科学への信頼に込められた複雑なメッセージ~Real numbers: mixed messages about public trust in science (125)
科学者は、他のグループ(メディアや政治家等)に比べて社会的信頼を得ているものの、個別分野によっては信頼度が低いものがあることや、社会的なエビデンスを提供していないとする意見もあった、という米国でのサーベイ調査を基にしたIssue誌の記事。
http://issues.org/34-1/real-numbers-mixed-messages-about-public-trust-in-science/ 
(Issues in Science and Technology誌記事)

 
~英国:英国議会における研究の役割~The Role of Research in the UK Parliament (124)
2年間を費やして作成された、英国議会科学技術局(Parliamentary Office of Science and Technology (POST))とユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによる、英国議会における科学技術の定義と使われ方についてのレポート。
https://www.parliament.uk/documents/post/POST_Role%20of%20Research%20in%20UK%20Parliament%202017.pdf (レポート全文)
(参考)
英国議会による政策への研究インパクトのためのインターネットサイト。
http://www.parliament.uk/research-impact 
 
~米国:研究データのオープンアクセスに向けての提言~Recommendations for ensuring public access to research data  (125)
米国大学協会(AAU)および公立・ランドグラント大学協会(APLU)は、研究のさらなる発展に向けてオープンアクセスを推進する際、必要なことについての提言を関連省庁、大学それぞれについてまとめた。添付資料には、詳細な過去の事例、公的データ接続のためのガイドライン、データマネジメントやトレーニングのツール、既存のネットワークなどの情報が掲載されている。
https://www.aau.edu/sites/default/files/AAU-Files/Key-Issues/Intellectual-Property/Public-Open-Access/AAU-APLU-Public-Access-Working-Group-Report.pdf (AAU-APLUレポート)
 
~米国:連邦政府による大学への研究開発費が4年の減少傾向の後、増加へ~Universities Report Increased Federal R&D Funding after 4-year Decline (125)
米国国立科学財団(NSF)の調査によると大学への公的研究開発費は4年連続で減少傾向にあったが2016年の調査では増加した模様。
https://www.nsf.gov/statistics/2018/nsf18303/ (NSFレポート概要)
 
~LSEブログ:英国の「政策フェロープログラム」 - 学術界と政策担当者の持続的関係の構築~ Policy Fellowships Programme: developing enduring relationships between academia and policymakers (12月4日)
London School of Economics and Political Scienceのブログに掲載された記事。研究成果を政策に反映させるためには、研究者と政策担当者のコミュニケーションが円滑であることが必須であるが、難しいのが現実である。ケンブリッジ大学では2009年に「科学政策センタ-」が設立されたことを機に両者の密接な関係を築くための、政策フェロープログラムを実施している。
http://blogs.lse.ac.uk/impactofsocialsciences/2017/11/27/policy-fellowships-programme-developing-enduring-relationships-between-academia-and-policymakers/ (LSEブログ記事)
 
~書籍:「研究の経済的価値の計測 – 食品安全のケース」~Measuring the Economic Value of Research : The Case of Food Safety  (127)
2008年にSciSIPロードマップを編集したKaye Husbands Fealing教授(Georgia Tech)、 John King教授(UC Davis)、Julia Lane教授(NYU)らが、ロードマップで強調したデータ活用の本を12月に出版する。STAR METRICS / UMETRICSのデータを利用し実際のケーススタディ(食品安全分野)を行うことで、今後の研究の可能性を示している。
http://www.cambridge.org/us/academic/subjects/economics/public-economics-and-public-policy/measuring-economic-value-research-case-food-safety?format=PB&isbn=9781316612415#VRrMk7EDvuwRuPIC.97 (概要)
 
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(参考)
現在、定期的に情報収集しているサイトは以下の通り:
アカウント@MIOIR、@sppgatech、@CSPO_ASU、@SPRU、@uclsteapp等。
 
海外情報は、【俯瞰:研究基盤】、【俯瞰:分析手法】、【俯瞰:政策デザイン】、【情報提供】、【ディスカッション】、【告知】に分類した。

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