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成果・資料

[CSTIPS Discussion Paper Series 2022-WP01]参加者の双曲志向が組織的意思決定に及ぼす影響 ‐Double Garbage Can Model の開発とシミュレーション検証‐

CSTIPS Discussion Paper Series は、九州⼤学科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS)における研究成果を広く公開することにより、科学技術イノベーション政策に関する研究者及び⾏政機関並びに同政策のステークホルダーである企業及び⼀般市⺠等からコメントをいただくことを⽬的に刊⾏するものです。論⽂等に述べられている意⾒は、執筆者個⼈として発表するものであり、九州⼤学及び CSTIPS の公式⾒解を⽰すものではありません。

タイトル

参加者の双曲志向が組織的意思決定に及ぼす影響‐Double Garbage Can Model の開発とシミュレーション検証‐

英語タイトル
著者名

安藤 良祐(コンサルティングファーム)
永田 晃也(九州大学大学院経済学研究院)

キーワード
発行日

2023年1月

出版者

九州⼤学科学技術イノベーション政策教育研究センター

シリーズ番号

2022-WP01

URL

https://www.sti.kyushu-u.ac.jp/upfiles/files/2022-WP01.pdf

シリーズ名

CSTIPS Discussion Paper Series

概要

 本稿では、ゴミ箱モデルを拡張した Double Garbage Can Model を構築し、双曲割引傾向を持つメンバーの存在が組織的な意思決定に及ぼす影響を明らかにする。双曲割引とは、近い将来から遠い将来にかけて低減する傾向を持つ主観的時間割引率を意味し、長期的な効用を犠牲にして短期的な効用を選好する非合理な行動を説明する行動経済学の概念である。シミュレーションの結果、双曲性を持つメンバーの存在は目先の利益を優先する組織的意思決定をもたらし、その傾向はあいまいな状況下で高まるが、組織には個人の持つ双曲性を抑制する効果もあることが示された。

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