ISOやJISといった規格化、標準化の重要性が様々な場で指摘される昨今、ビジネス戦略のツールとしての標準化は科学技術イノベーション政策の中でも重要なトピックです。特に様々な機関、地域、国で研究開発された成果を取り込みながら独自技術の普及を目指す「オープンイノベーション」が政策的にも進められる中、知的財産の創出、活用、普及を通じたビジネスツールの一つとして標準化をとらえる重要性もまた増しているといえるでしょう。
今回のセミナーでは、7月に日本経済新聞出版より『標準化ビジネス戦略大全』を出版した江藤学 一橋大学イノベーション研究センター教授をお招きし、標準化が新たな市場づくりの鍵となった事例を中心にご講演いただきます。
あえて標準化を使わないことによる市場での差別化や、新しい標準を作ることで新しい市場を切り開いた事例、規格の複雑さを逆手に取ったビジネス化など、様々な標準の使い方を紹介します。
加えて、近年ではプラットフォーマーの台頭や研究開発から実用化までの速度に標準化のスピードが追い付いていないといった環境の変化がみられるようになりました。この種の変化に応じて標準化が今後どのように変化していくのか、といった観点も含めお話しいただきます。講演後、参加者からのQ&Aセッションも行います。

参考資料;
江藤学『標準化ビジネス戦略大全』,日本経済新聞出版, 2021年。

スピーカー；
江藤学 (一橋大学イノベーション研究センター教授)

モデレーター；
隅蔵康一（政策研究大学院大学 教授）

10月 14日 (木) 18:30-20:00

Zoomウェビナーにて行います

日本語

SciREXセンター、文部科学省

下記のリンクからお申し込みください。

https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_lQX5AUr6QfS-LaAjXeliWQ

お問い合わせ先： scirex-pr (at) grips.ac.jp