2016年度のSciREXセミナーは、「変革期における科学技術イノベーション政策」をテーマに年4回、皆さんと議論していきます。急速なグローバル化の進展、人口構造の変化、革新的技術の台頭などのグローバルトレンドを見据え、中長期的に将来直面する課題を見据えた政策形成の重要性とその中で科学技術イノベーションの果たす役割について、専門家をお招きし話題提供いただきます。



シリーズ第２回目として、国立社会保障・人口問題研究所副所長の金子隆一氏より、「21世紀、世界の人口構造変化と日本」について話題提供いただきます。

社会経済現象の基底には常に人口変動の働きがあり、今日の世界における目まぐるしいまでの国際情勢変化は、それらの関係がより強く複雑になっていることを示しています。アラブの春とユースバルジ、それらに端を発した動乱と大量難民の発生は一例に過ぎません。グローバル化の中で今後それらは対岸の火事では済みません。人口高齢化について孤高のフォアランナーとなりつつある特異な国、日本の21世紀における役割とは何か、またこのような変化を受けて科学技術イノベーションのあり方とは何か、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。



話 題 提 供 者：金子 隆一氏 （国立社会保障・人口問題研究所副所長）

ファシリテーター：奥和田 久美氏 (文部科学省 科学技術・学術政策研究所上席フェロー)



金子　隆一（かねこ・りゅういち）講師略歴

1980年東京大学理学部生物学科卒、1982年東京大学理学系大学院修士課程修了、1990年米国ペンシルバニア大学大学院博士課程修了、PhD（人口学）、1984-85年米国プリンストン大学フェロー、2001-02年米国ロックフェラー大学フェロー、2006-7年お茶の水女子大学大学院客員教授、東京大学経済学部 非常勤講師、国立社会保障・人口問題研究所副所長(現職)、2011-13年アジア人口学会理事、2010-13年日本人口学会理事・16年より会長、主な編著に『ポスト人口転換期の日本』原書房(2016年)、分担執筆に「わが国の人口のゆくえ－人口減少と高齢化の将来展望」津谷典子・樋口美雄編『人口減少と日本経済』日本経済新聞出版社(2009年)、「将来推計人口の描くこれからの日本」貝塚啓明・財務省財務総合政策研究所編著『人口減少社会の社会保障制度改革の研究』中央経済社(2008年)。

scirex-center@grips.ac.jp

2016年 9月 28日（水） 18：30-20：00

霞が関ナレッジスクエア　エキスパート倶楽部　アクセス

日本語

政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策研究センター

文部科学省

こちらのフォーム　からお申込みください。

参加費：　無料