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  4. 変化し続ける世界における科学技術イノベーション政策

第10回EU-日本科学政策フォーラム 変化し続ける世界における
科学技術イノベーション政策

科学技術政策の進捗に対する視点

科学技術政策の進捗に対する視点

Valdemaras Razumasリトアニア共和国 文部省副大臣(左)、飯塚倫子 GRIPS教授(右)

ディスカッションの中では、複数の研究団体や出版社により、データのアクセシビリティが共通の課題として挙げられました。参加者は、データの共有方法や管理方法に加え、データが誰でも使えるような形に整理することの煩雑さに対する懸念を述べました。

科学技術政策の進捗に対する視点

Malgorzata Kossowskaポーランド国立研究センター理事長

また、女性の参画の促進も早急に改善が必要な課題として挙げられました。政策に関わる機関や研究機関の中で改善に向けた動きは見られるもの、現状は平等参画からほど遠く、社会問題を解決するには男女の両視点が反映できるアプローチが必要不可欠だとしました。

モデレーターのアイリス・ヴィーツォレック IRIS科学技術経営研究所代表は、全体発表とディスカッションで挙げられた点を次のようにまとめました。

アイリス・ヴィーツォレック IRIS科学技術経営研究所代表

アイリス・ヴィーツォレック IRIS科学技術経営研究所代

「国際連合の持続可能な開発目標(SDG)などの大きな課題を解決するためには国際的な共同研究が必要不可欠です。欧州と日本の間では共同研究が既に盛んで、協力関係を強化するための確実な基盤があると言えます。ディスカッションの中で提案があったように、欧州・日本両地域にとって最大限の効果が見込める研究分野を見つけることが第一のステップと言えるでしょう。

そのためにも、個人的な繋がりから生まれた共同研究を行いやすくするなど、新たな形の協働を可能にすることの重要性に焦点が当たりました。若い世代が学部生の頃から海外の学生や研究者と交流しやすくし、国際的な協働を身近にすることが重要だと考えられます。」(ヴィーツォレック氏)

これらの点は、近日行われる国際会議等で引き続き検討されるとし、フォーラムは閉会を迎えました。

開催回 テーマ
1 The Governance of Science and Technology in the European Union and in Japan
2 Risk Communication during Emergencies
3 Japan’s New Energy Mix – Creating a Viable and Trusted Path
4 The Changing Map of Science – Nations and Industries in the Global Innovation System
5 Science 2.0: Science in Transition
6 Foresight for STI Policy in an Era of Accelerated Change
7 Nurturing Future Human Resources for STI
8 Evidence Based STI Policy
9 Boosting Innovation: Policy Initiatives and Measures in the EU and Japan
10 New STI Policy in Changing World: Preparation and Implementation
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