第10回EU-日本科学政策フォーラム
変化し続ける世界における
科学技術イノベーション政策
ホライズン・ヨーロッパ

ジャン・エリック・パケ欧州委員会研究イノベーション総局総局⻑
ジャン・エリック・パケ欧州委員会研究イノベーション総局総局長は、ホライズン・ヨーロッパは欧州で行われる研究に方向性を与え目的意識を高めるものだとしました。また、当プログラムの枠組みについて、基礎研究、イノベーション、社会問題の三本柱で構成されていると説明しました。
「ホライズン・ヨーロッパの枠組みに関しては、一年未満という驚きの速さで欧州議会と合意することができました。このようなプログラムの必要性がこれまでになく高いためです。例えば、欧州はイノベーションに優れており米国よりもベンチャー企業の数は多いものの、ベンチャーを成長させ事業を拡大するにあたっては大きく遅れをとっています。ベンチャーが成長したとしても、必ずしも欧州に残るとは限りません。ホライズン・ヨーロッパではベンチャーの成長を後押しするため、破壊的イノベーター、特に物理的・デジタル空間をまたぐ取り組みに関して補助金制度が導入されます。」(パケ氏)
ホライズン・ヨーロッパはこれまでのプログラムの中でも先鋭的だとされており、一千億ユーロが充てられる予定です。
科学技術政策の進捗に対する視点