SciREXセミナー 開催50回記念コラム
SciREXセミナーのこれまで、これから
~50回を超えた過去のテーマと登壇者、参加者を振り返る~
2023年1月31日、SciREXセミナーは50回目の開催を迎えました(1)。続く2月22日の回までの累計参加者数は2800名を超える、SciREX事業の看板イベントの一つです。SciREX Quarterlyでもこれまでに何度か個々の開催報告をお届けしてきましたが、その全体像については紹介できていませんでした。そこで、本コラムではSciREXセミナーの基本的な情報をお伝えした上で、過去51回でどのようなテーマを扱い、どういった方々が登壇、ご参加してきたかを簡単に振り返ります。また、今号は開催50回を記念したSciREXセミナー特集号として直近2回の開催報告も用意いたしました。併せてご覧ください。
SciREXセミナーとは?
SciREX 事業(科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」推進事業)の進展を踏まえ、各プロジェクトの成果や進捗報告を題材に、政策担当者、研究者および関係者が率直な議論を行い、多角的な観点から政策課題を理解し、政策形成と政策研究の進化を促すとともに、関係者間のネットワーク形成の促進を図る場です。2015年4月24日の「研究開発関連の『投資目標』に関する調査」と題した回を初開催とし、以降、参加者の集まりやすい平日18:30~20:00に霞が関周辺のカフェや貸会議室での開催を基本としています。
また、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から対面での開催が困難であった2020~2022年度においても、Zoomウェビナーを用いるオンライン形式に切り替えることで継続的な議論の場を提供してきました。
過去51回のテーマを振り返る
SciREXセミナーのテーマや登壇者といった内容は主催のSciREXセンターが企画をし、共催の文部科学省 科学技術・学術政策局研究開発戦略課 政策科学推進室(2021年9月までは企画評価課 政策科学推進室)やその他事業関係者との議論を経て決定しています。
これまでのテーマを可視化すると下図のような結果になりました。「ノーベル賞」「北極」「医療」「投資」「子ども」といった多様なテーマを科学技術イノベーション政策の視点で取り上げ、「事例」や「データ」をもとに政策研究者と政策立案・関係者とで議論しながら多角的な観点から政策課題の理解を深化させ、政策形成と政策研究の共進化を促してきたことが伺えます。
過去51回の登壇者を振り返る