2号トップ

 科学技術イノベーションを取り巻く環境は今、大きな変革期にある。ビッグデータやIoT(Internet of Things)に代表される情報通信技術の発展は、経済や社会だけでなく、科学研究自体にも大きな影響を与えようとしている。また、新興国やグローバル企業の台頭などにより、世界の科学技術・研究開発の地図も大きく変化してきた。
 その中で日本の場合は、人口減少と厳しい財政状況という資源制約もあり、大きな構造的転換点を迎えている。

 このような状況の中、今後10~20年間、実際に科学技術イノベーション政策を担う各府省の若手行政官たちは、どのような時代認識や将来像を持ち、取り組むべき課題を見据えているのだろうか。シリーズ企画として迫ってみる。
 最初となる本号では、科学技術イノベーションの基盤づくりを担う文部科学省と、産業・イノベーション政策を担う経済産業省を取り上げたい。