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2017年10月05日

SciREXセミナー「ビッグデータを活用した政策立案に向けて」開催報告

SciREX-科学技術イノベーション政策研究センター

日 時

2017年9月28日(木) 18:30-20:00

場 所

霞が関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部

概 要

 大阪市では平成28 年度にICT 戦略室を設置し、データの政策立案への活用、事業効率化に向けたICTの活用といった「積極的なデータ活用」を進められています。



 今回は、クルマの走行データを用いた実証実験、行政の持つ生活保護データの分析を例に、データ活用に向けた取り組みについてお話し頂きました。



 中道さんからは、「実際に政策立案の現場でEBPM(Evidence Based Policy Making)を進める上では、データ分析担当部署と関係業務の所管部署との丁寧な調整、人的リソースの確保、セキュリティの確保、データの質や職員のデータリテラシーの向上などが必要であり、時間的にも財政的にもコストがかかる。EBPMを政策立案過程に浸透させていくためには既存の業務フローの見直しまで含めた検討が必要ではないか」との問題意識が示されました。また、「現在はICT戦略室がデータ活用の取組を試行的に行っているが、将来的には各部署が自らデータ分析を行い、EBPMによる業務が行われることが目標」とのこと。こういった実際の自治体における行政現場での取り組みから見える課題は具体的で、実際に地方行政に携われている方などから、多くの質問が出ました。



 2017 年度のSciREX セミナーでは、「具体的事例から考える科学的知見を活用した政策形成のあり方」をテーマに、政策形成に科学的知見を活用するための先駆的な取組み事例についてシリーズでご紹介をしていきます。  (文責:SciREXセンター事務局)

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