基礎的研究・人材育成拠点紹介 Vol.3 一橋大学 イノベーションマネジメント・政策プログラム
Innovation Management Policy Program (IMPP)
イノベーションマネジメント・政策プログラム(IMPP)は、イノベーション研究と企業経営、そして、政策立案との間に橋を架けることを目的としています。国際的に通用するイノベーション研究の深い知見を持ち、それを企業経営や政策の現場に反映させることができる人材を数多く輩出する、そしてイノベーションを創出するシステムの革新を適切に導く、これがIMPPの願いであり、目指す姿です。
IMPPの目的
IMPPは、具体的には、つぎの二つの目的を持った、博士レベルのサーティフィケートプログラムです。
1) 経営学や経済学を中心とする社会科学の知識を身につけながら、イノベーションのマネジメントまたは、イノベーションを促進する政策形成や制度設計に関連するテーマで独自の研究論文を仕上げ、学術的なフロンティアを開拓する。
2) 経営学や経済学を中心とする社会科学の知識を身につけながら、民間組織におけるイノベーションのマネジメントや、公的機関における科学技術イノベーション政策の形成に対して、適切かつ重要な影響を持ちうる研究人材を養成する。
サーティフィケート
IMPPは、日本および国際社会がイノベーションを生み出す能力を強化し、もしくは向上させるための、学術的基盤を担う人材の育成をおこなう、教育(教員からの学術的知識の習得)と研究(教員との研究の実施)が一体化したプログラムです。本プログラムの修了生には、一橋大学長と一橋大学商学研究科長の連名で修了証明書(サーティフィケート)が授与されます。
修了条件(授業の履修と論文2本の提出、審査)
修了には、授業の履修と、学術論文2本の提出、審査が必要です。必修科目として開講されるのは、「イノベーションと経営・経済・政策」、「イノベーション研究方法論」、「先端科学技術とイノベーション」の三科目。また、夏学期、冬学期の毎週第4土曜日にイノベーションリサーチセミナーⅠ/Ⅱが開講され、研究の進捗状況や成果を発表します。このほかに、選択必修科目として、「イノベーションマネジメント」、「イノベーションの経済分析」、「イノベーションの政策・制度」の三科目があります。三科目の中から二科目を選択し、履修します。
(文責 : IMPP事務局)