科学技術イノベーション政策研究センター講演会「サイバーセキュリティと政府の役割における課題-イスラエルと日本の視点から」を開催しました

2015.12.16 [Wed]

政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策研究センターは、本年11月10日(火)に、駐日イスラエル大使館との共催による講演会「サイバーセキュリティと政府の役割における課題-イスラエルと日本の視点から」を開催しました。(プログラムはこちら

本講演会では、講演者としてイスラエル国家サイバー局長Eviatar Matania博士をお招きし、“A Generic Approach towards a Comprehensive National Cyber Security Framework”と題した講演をいただきました。この講演ではMatania局長から、国家サイバー局が構想しているサイバーセキュリティ国家戦略における包括的アプローチが紹介されました。

その中で特に、政府の役割として、

  • インセンティブや規制を通じて、民間分野の取組について意識を喚起し、日常的なレベルでの攻撃への耐性の強化
  • 状況認識や分析能力の構築、脅威に関するセクター毎の情報共有促進や、有事の際に協力し回復させるための協力体制の構築
  • これらを可能にするための、サイバーセキュリティ分野の官民協力の推進や産学官の連携によるエコシステム構築による国家全体の能力構築の必要性が挙げられました。

続いて、コメンテーターとして、手塚悟東京工科大学教授から、「我が国におけるサイバーセキュリティの状況」と題し、サイバーセキュリティ基本法や日本再興戦略改定2015の中で位置づけられているサイバーセキュリティ対策の推進、本年9月に決定されたサイバーセキュリティ2015についてご紹介いただきました。

パネルディスカッションでは、国家サイバー局戦略的計画・システム分析部門長であるTal Goldstein氏も交え、サイバーセキュリティ分野における産学官連携のあり方や日イスラエル間における協力の可能性、政府と企業との連携を促進するためのインセンティブのあり方等について、活発な議論・質疑応答が行われました。

Matania局長による講演

Matania局長による講演

手塚教授によるコメント

手塚教授によるコメント

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

配布および報告された資料については、以下のリンクを御覧ください。

1. “Israel’s Cyber Security Strategy” (Dr. Eviatar Matania, Head of the Israeli National Cyber Bureau (INCB))(PDF形式)

2.  「我が国におけるサイバーセキュリティの状況」 (手塚 悟, 東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授)(PDF形式)