【開催報告】「第1回科学技術イノベーション政策のための科学オープンフォーラム『エビデンスから考える未来社会への戦略とシナリオ』」を開催しました。

2017.2.22 [Wed]

オープンフォーラム基調講演1-1

  • 日時:2017年1月24日(火)~25日(水)(2日間)
  • 場所:イイノカンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
  • 主催:政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策研究センター
  • 共催

文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)

国立研究開発法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター(RISTEX)/同研究開発戦略センター(CRDS)

政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム(GIST)

東京大学科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」教育・研究ユニット(STIG)

一橋大学イノベーションマネジメント・政策プログラム(IMPP)

大阪大学・京都大学公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)

九州大学科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS)

  • 後援:内閣府、外務省、文部科学省、経済産業省
  • 参加者:314名(関係府省、研究機関、大学、民間企業、報道機関、学生等)
  • 開催趣旨

本フォーラムは科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」の推進のため、研究コミュニティと政策コミュニティを架橋し、エビデンスに基づく政策形成の実現にむけた課題について、政策立案者、研究者、大学・研究機関の実務者、産業界、メディア等、幅広い関係者が議論し、また、「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」推進事業(SciREX)の成果や取り組みについて情報発信するとともに、今後取り組むべき課題や具体的政策ニーズの発掘や、関係者のネットワーク拡大の場として開催されました。

  • 概要

冒頭、有本建男GRIPS教授・SciREXセンター副センター長より開会挨拶・趣旨説明があり、本フォーラムを通して多様な関係者間で政策課題に対する理解を深めるとともに、ネットワークの拡大を図ることを目的としている旨説明がありました。続いて、伊藤洋一文部科学省科学技術・学術政策局長より来賓挨拶がなされ、SciREX事業が各府省の政策立案、国民の科学技術に対する理解の増進に貢献することへの期待が述べられました。

第一部の基調講演①では、白石隆GRIPS学長・SciREXセンター長により「新たな時代の国家の役割」と題してご講演いただき、社会経済の将来ビジョンとしての「Society 5.0」、産業の変革のビジョンとしての「Industry4.0」(第4次産業革命)に対する形で、我が国の政策形成のボトムアップ的な特徴を踏まえつつ、科学技術の知見をあらゆる政策に活かすための組織のイノベーションを進め「Government 3.0」を実現することの必要性について述べられました。オープンフォーラム基調講演1-2

続いて、基調講演②では、岸輝雄外務大臣科学技術顧問により「変動する世界における科学技術外交の役割と課題」と題してご講演をいただき、日本の科学技術外交および外務大臣科学技術顧問としての活動についてご紹介いただくとともに、国連の持続可能な開発目標(SDGs)などの科学技術外交における課題に対してエビデンスを踏まえて対応していくための体制構築の必要性などについてお話いただきました。

オープンフォーラム基調講演2-1

続いて、特別講演では、福田峰之衆議院議員により「官民データ活用推進基本法が目指すビッグデータ社会」と題してご講演をいただき、同基本法の目的や内容、同基本法が目指す日本社会の将来像、特にデータ公開・活用を通じたエビデンスに基づく開かれた政策形成の実現などについてご紹介いただきました。

オープンフォーラム基調講演3-1

その後に行われたパネルセッション①では、角南篤GRIPS副学長・教授・SciREXセンタープログラムマネージャーをモデレーターとして、パネリストには文部科学省、厚生労働省、経済産業省の現役行政官をお呼びし、各府省での策定されている将来ビジョンやシナリオ構築の取組について事例紹介いただくとともに、府省横断の取組の必要性やPost Truthといった状況への対応などについて議論が行われました。

オープンフォーラムパネル1-1

また、ポスターセッションでは、SciREX事業関係機関(文部科学省、NISTEP、RISTEX、CRDS、基盤的研究・人材育成拠点の6大学)から、これまで活動内容・成果について報告が行われました。

オープンフォーラムパネル1-1

第二部では、SciREXセンターや関係機関、拠点間連携プロジェクトの研究プロジェクトを核として、政策担当者や実務者、ステークホルターが参画し、課題を議論する企画セッションが開催されました。

オープンフォーラム企画セッション1-1

(企画セッション①「ビジョンから考える科学と社会の望ましい関係性とは?」)オープンフォーラム企画セッション4-1

(企画セッション④「政策当局・大学・研究機関等の政策・戦略を支えるエビデンスの充実に向けて」)

第三部では、小山田和仁専門職(SciREXセンタープログラムマネージャー補佐)をモデレーターとして、パネリストにはSciREXに関わる研究者、アカデミア、政策担当者をお呼びし、2日間のフォーラムの議論を振り返るとともに、これからの「政策のための科学」の発展に向けての課題などについて議論が交わされました。

オープンフォーラムパネル2-1

最後に、黒田昌裕慶応義塾大学名誉教授・文部科学省「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』アドバイザリー委員会主査より総評・閉会挨拶がなされ、本フォーラムを機に、幅広い分野の方々からの協力を頂きつつ、今後もSciREXをさらに推進していく決意が表明され、閉会となりました。

当日のプログラム、各講演概要・議論のポイント・発表資料などは以下のURLよりご覧いただけます。

http://scirex.grips.ac.jp/events/archive/161221_680.html